こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
人は「失ったもの」には敏感ですが、「手に入れたもの」には鈍感になります。
失った友達、恋人、家族、自信、お金、行動力などに関してはズルズルと引きずったりするものです。
「昔は必死にがんばってたな〜」
「あの頃は良かったな〜」
「あの時は儲かってたな〜」
「何であのコと別れたのかな〜」
「何でアイツに嫌われたのかな〜」
って言っている人、いまだに過去の栄光にすがっている人は多いです。
最近ではSNS(インターネット)界隈でも垣間見れますね。
「Facebookの友達削除された(笑)」
「ブロックされたwどうでも良いけどwww」
って、実はショックを受けているが故にネチネチとつぶやいている人とか。
で、このように「失ったものに敏感な人」は、手に入れたものにはなかなかフォーカスしないんですね。
脳が子どもなので、物質的なものしか手に入れたと思えないんです。
有ること>無いこと
みたいな変な固定観念に縛られているので。
子どもが
「クラスの“みんな”持ってるから僕にもこのオモチャ買ってよ」
と言っているのと同じです。
無いということは、余裕や余白が生まれるので、工夫や想像力、独創性と言ったいろんなものを手に入れるチャンスなんですけどね。
まぁ、そもそも、余裕や余白を手に入れているということに気づいていないんですが。
手に入れたものに気づく方法
僕は普段から「ブログを書きましょうと言っているわけですが、これはまさに「手に入れたもの」に気づくための重要なアウトプットだからです。
冒頭にもお伝えしたように、失くしたもの、欠けたもの、足りなくなったものには関しては人は敏感なので、
「今日、友達を1人失った」
「投資で100万円すった」
とかを、いちいち日記やブログに書かなくてもしっかり把握できます。
しかし、手に入れたものに関しては記録に残さないと、見逃してしまうし、すぐに忘れちゃうんですね。
この記事を書いているのは2017年7月1日なので、試しに、2017年の上半期で手に入れたものを10個考えてみてください。
出てこないでしょ(笑)?
そんなもんです。
でも、実際に書き起こしてみると10個どころじゃないと思います。
「仕事でこんな結果を残せた」
「夫がこんなことをしてくれた」
「嫁がこんな応援(協力)をしてくれた」
「子どもからこんなことを学んだ」
「友達にこんなことをしてもらった」
と、けっこういろいろと出てきます。
書き出してみると、実際に手に入れているものは予想以上に多いはずですよ。
ただ、意識しないと手に入れたものにフォーカスできないのはしょうがないんですよ。
以前の記事でも書きましたが、ネガティブにフォーカスすることは日本人の特性なので、普通に生きているとそうなってしまいます。
なので、そこから脱するためにはもうアウトプットする癖をつけるしかないんですね。
これをしないことには、日々無意識レベルで、失ったもの、欠けているのも、足りないもので脳内が支配されることになります。
結果にフォーカスできるとプロセスが見えてくる
アウトプットすることで、「こんなにいろんなものを手に入れていたんだ」と気づくことも重要なんですが、もう1つ重要なことがあるんですね。
それは、「それをどうやって手に入れたか」というプロセスです。
「あの時に●●したことによって▲▲が手に入った」
ということですね。
これって、すごい重要なんですよ。
なぜなら、それはどの自己啓発本や成功本にも載っていないあなただけの成功法則だからです。
知識や経験、スキル、才能といった「自分でがんばって手に入れたもの」にフォーカスできない人、気づけない人は、ずっと「隣の芝生は青い」状態になって、他人の成功法則や才能、生き方を手に入れようとして疲弊していきます。
が、自分の人生やビジネスにおいて「これをこうすればこういった結果が手に入る」ということがわかる人は強いんです。
自分が今何をすべきで、その次に何をすべきかがわかっていて、迷いがないですからね。
自分探しをずっと続けて自己啓発本やセミナーに参加している人は、ずっと人と比べて
「この人のようになりたい」
「あの人のように生きたい」
そのためには
「あれが足りない」
「自分にはこれが欠けている」
と、彷徨い続けているわけです。
美を追求して整形を繰り返し、最終的にムチャクチャな顔になってしまう人のようです。
毎日何かを手に入れている
「幸せになるためには目の前に幸せに気づくこと」
なんて言われたりしますが、これはまさに真理です。
ビジネスで成功している人は、例外なく、今まで手に入れたもの(知識、経験、スキル、才能)、日々手に入れているものにフォーカスして言語化しています。
それがお金に換わること、つまり、商品やサービスになることを知っているので。
あなたが毎日手に入れているものは酸素だけでしょうか?
そんなわけはないですよね。
たとえ酸素だけだったとしても、効率的な酸素の取り入れ方(呼吸法)を手に入れることができるはずです。
失ったものは置いといて、手に入れたものを知りましょう。
もちろん、失ったものにフォーカスするなというわけではありません。
ただ、その失ったものがどうしても必要なものなのであれば、もう一度手に入れようとアクションを起こしているはずなので、それをしないということは、それはそもそも必要なかったと判断できます。
重要なのは、その失ったものを再び所持しようとすることの目的や意味ですね。
例えば、婚約指輪をどこかで失くした場合、何日もかけてそれを必死に探している間に彼女の気持ちが冷めて婚約破棄になるくらいであれば、婚約指輪のグレードを下げてでも買い直してさっさとプロポーズした方が目的には合致しているわけです。
手に入れているものにフォーカスしてみてください。
失ったものに固執することによって本当に見るべきものが閉ざされているということに気づいてください。
まとめ
1ヶ月や半年、1年という節目で振り返りのためにアウトプットしても良いんですが、如何せん現在はあらゆることが進むスピードが早いので、「その時にすぐにアウトプットして、手に入れたものに気づいて入れば旬だったのに」となってしまっては勿体無いです。
なので、できるだけ多くアウトプットをした方が良いんですね。
もう一度言いますが、人は「失ったもの」には敏感ですが、「手に入れたもの」には鈍感になります。
あなたが2017年前半で手に入れたものは何ですか?
失いたくないと必死に守っているものは、あなたの人生において本当に重要なものでしょうか?
再び拾い上げようとしているそのアクションは、目的に合致していますか?
手に入れたものを明確にすることで、
「あ、これがあるなら●●はもう必要ないな」
といったことにも気づくことができるので、「とにかく身軽になろう」みたいな間違った断捨離をすることもなくなります。
自分が持っているもの、手に入れたものを知ってこそ、遮断することもできるし、捨てることもできます。