こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
これからは商品力が勝負になるということや商品が良いのは大前提の上で、”正しい”マーケティングやブランディングになる
一般的なマーケティングとは真逆の概念ですが、僕は以前からずーっとこのことを伝え続けています。
”普通の”マーケティングコンサルタントからは、
「コイツ、バカじゃねーの」
って言われるのは容易に想像できますが。
そりゃそうですよね。
一般的なマーケティングは、商品が良いというだけでは売れないというのが常識的な概念ですから。
もちろん、それはわかっていますが、もうすぐ「そう言ってるコンサルタントもいたなぁ」という時代が来ると思っています。
時代は繰り返しますから。
商品力がなければ売れない時代があって、人間関係ありきじゃないと売れない時代があって、また、商品力の時代が来て、また関係性で売るという時代来て、、、、
という感じで時代は繰り返しているわけですよね。
いつも言っている”振り子”のように。
で、その振り子の振れ幅は、時代を追うごとに大きくなってきていますよね。
今は、商品力ではなく「人」ありきのビジネスに思いっきり振り子は振り切ってしまっています。
いわゆる、”マーケティング至上主義”ということです。
マーケティング至上主義時代
マーケティングというのは、本来、優良客(新規・リピート含む)を継続的に獲得する仕組みであるはずなんですが、マーケティングコンサルタントやマーケッターを名乗っている人ですらマーケティングの意味を理解できていません。
その結果、
・売り込まなくても売れる
・集めるではなく集まる集客
・お客さんの心を掴む
みたいなことがマーケティングだと言っている人も最近では少なくありません。
まぁ、概念はそれぞれあっても良いと思うんですが、安っぽいテクニック的な認識で、誰もが、
「マーケティングが…」
「ブランディングが…」
という言葉を口にするようになり、最近では「USPが…」という人も増えてきました。
実際、相談に来られる人の多くも、
「集客が上手くいかなくて…」
「マーケティングの知識不足で…」
という人がほとんどなんですが、
「で、あなたの商品の魅力はなんですか?」
と聞くと、答えられる人はほぼいないわけです。
これが、今の時代の販売者のリアルな実情です。
ここまで振り子が振り切ってしまったのはやはり、ネットショップとSNSの力が大きいですね。
で、購入者側はこのことに気づき始めているし、テクニックまみれの販売者にはうんざりなんです。
あの手この手で商品を”良さそう”に見せたり、断りづらくさせるために友達のような関係性を巧みつくって価値のないゴミ商品を何食わぬ顔で買わせたり。
ネットショップとSNS
楽天にしてもAmazonにしても詐欺まがいのショップは未だに存在していますし、被害も後を絶ちません。
で、なんで引っかかるかというと、ショップや商品が”それっぽく良く見える”からです。
そして、胡散臭いレビューが存在するからです。
例えば、ビジネスコミュニティの教祖が本を出すと、洗脳された信者がまんまと購入して他人のフリをして一斉にレビューを書くわけです。
それを見た何も知らない勉強熱心な人はテンション上がってすんなり買っちゃいますよね。
で、教祖はというと、
「彼らは中身もわからない本を買うんですよ〜関係性で売れる時代ですからね〜」
と、当たり前のように言っちゃってるわけです。
新興宗教の「壺」の押し売りと変わらないですよね。
素材も価値もわからないのに、教祖が良いというから買う、周りの信者が買ったほうが良いというから買うんです。
今は、そういう時代になっちゃっています。
それをさらに加速させているのがSNSです。
この人は友達がたくさんいるからスゴい人、この人は”いいね!”たくさんついているから人気者、この人はフォロワーが多いから凄い人という感じで。
商品が良くても悪くても関係なくなっています。
もっというと、Facebook広告やGoogleアドワーズ広告ですらも、もはや統制が取れていないんですね。
明らかに情報弱者を狙った詐欺セミナーとかも、普通に広告の審査を通しちゃってるわけですから。
SNSのタイムラインには虚偽の情報が並び、広告の商品でさえ、まともな商品は限られている、では、何を信じれば良いのかわからなくなりますよね。
トランプ大統領誕生は必然
ドナルド・トランプが出てきたのは偶然ではなく、ホンモノを求める人たちが導いたんだと思っています。
トランプがホンモノかどうかというのは置いといて、平和で差し障りのない政治の支持者の水面下では嘘にまみれた政治思考のプレジデントではなく、
・誰にどんなメリットがあるか?
・誰にどんなデメリットがあるか?
だから、「これをする」「これをしない」を明確にできる利益思考のプレジデントを求める層がいたわけです。
TPPの脱退を表明したのも、「ルールを決めてみんなで仲良くやりましょう」という”なぁなぁ”の関係性でのビジネスではなく、自国のメリット(利益)を考えたわけじゃないですか。
「アメリカの真の商品価値をもう一度見直そうぜ」と。
これは、あくまで僕の見解ですが。
ただ、ドナルド・トランプの「Make America Great Again」という主張は、終始変わっていないわけで。
日本がこれにどう対応していくかですが、今までのようなうわべだけの「関係性」政治では、立ちいかなくなるんじゃないですかね。
日本の真の価値を見直さないと、アメリカの後ろ盾が無くなってしまったら、どこもビジネスの相手をしてくれなくなりますよ。
”正しい”マーケティングとは
マーケティング至上主義は必ずしも悪ではありません。
悪く言えば「どんな詐欺商品でも売れる」ですが、よく言えば、拡散手段が多岐に渡ってきたおかげで、商品力を上げるために注げる時間や労力が昔よりも圧倒的に確保しやすくなったはずだからです。
これに気づいている人は、マーケティングを”正しく”利用できています。
STEP1:(仮で)良い商品をつくる
↓
STEP2:お客さんに提供してみる
↓
STEP3:お客さんに感想を聞いてみる
↓
STEP4:(仮で)もっと良い商品をつくる
↓
STEP5:お客さんに提供してみる
↓
STEP6:お客さんに感想を聞いてみる
↓
STEP7:(仮で)もっともっと良い商品をつくる
を、永遠に繰り返してステップ何百、何千まで行っていると思います。
これに気づいていない人は、自分(自社)だけが良い商品と思い込んでいるものを集客テクニックや心理誘導テクニック、オトモダチマーケティングで売り続けます。
あなたが今すべきことは、アタマ数を増やすためのSNS大作戦でしょうか?
商品価値をボヤかすオトモダチマーケティングでしょうか?
それとも、お客さんと一緒になって良い商品をどんどんつくっていくことでしょうか?
良い商品さえ作れば売れますよ。
そのための手段はいくらでもある時代ですから。
ただ、「数撃ちゃ当たる」ではダメです。
良い商品を求めている(わかる)人だけを対象にして最高のビジネスを続けていくために
マーケティングを正しく理解して使うんです。
この未来予想図を信じるか信じないかはあなた次第です。
が、そろそろ対策を始めないと振り子が反対側に完全に振れてしまった時には、あなたの元には、わずかな、
「安くて、何となく良さそうなもの」
を求めるお客さんしか残っていないかもしれませんよ。