こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
コンサルティングや問題解決にはノウハウの「再現性の高さ」が求められます。
ここでいう「再現性の高さ」というのは、誰がやっても何回やっても同じ成果を導き出せるということだと思ってください。
実際、ネットを開けば
・100人中89人が100万円を稼ぎました
・3ヶ月で誰でも稼ぐことができます
・アメブロ集客なんて簡単
・誰でもブロガーとして稼げる時代に
・初心者がゼロから集客できました
みたいな「再現性の高さ」をうたい文句で集客をしているコンサルやセミナーを見ることは少なくないはずです。
仮に、
「このビジネスは再現性がとても低いです!」
とアナウンスしたとしたら、誰も寄り付かないでしょう。
このようにビジネスで成果を出すためには、再現性の高いノウハウを手に入れ、再現性の高いビジネスに参入することが非常に重要なんですね。
なーんていうのはウソです。
マーケティングの矛盾
これって、普通に考えればわかることなんですよ。
再現性が高いビジネス、つまり、誰もができるビジネスほどその価値は下がります。
ビジネスの価値が下がるということは、当然、収入もどんどん低く抑えつけられていくわけです。
最近よく聞く、「ロボットに仕事を奪われる」なんて話はその典型じゃないですか。
人間よりもロボットの方が高い精度で再現できるビジネスや仕事なんて、収入が下がるどころの話ではないですよね。
マーケティングを学んでいる人で、
「競合に勝って生き残っていくためには、強みや独自のウリが必要だ!」
と理解している人ですら、いざビジネスのノウハウを手に入れようとする時は「再現性の高さ」に群がります。
「多くの人が成果を出しているから、このノウハウは美味しいぜ!」
ってな感じで。
再現性が低いビジネスや、そのビジネスを構築するためのノウハウの方が美味しいに決まっているじゃないですか。
再現性の低いビジネスの方が、競合は極端に少ないので、軌道に乗せてしまうと断然美味しいわけです。
厳しい労働条件でセコセコと小銭を稼ぐことが目的であれば、再現性の高いビジネスをしている方が良いですが、短期間で大きな収入を得て、それを継続していくことに重きをおくのであれば、いかに再現性の低いビジネスを軌道に乗せるかを考えなければいけません。
論理的に逆張りを
ぶっちゃけ言ってしまうと、僕のビジネスモデルの再現性は高くありません。
・セミナーをせずにコンサルティングだけで稼ぐ
・コンサルタントがブログでプロブロガー並みに収益を得る
・コンサルノウハウをコンテンツ化して販売する
・ビジネスパートナーと協業して受けられる案件を増やす
・SNSでの影響力を集客に反映させない
・インフルエンサーに寄生(依存)しない
・宗教モデルに則したコミュニティをつくらない
などなど、普通に考えれば、
「今の時代それでいくとかなりしんどいでしょ」
と、言いたくなるような内容ですが、だからこそ美味しいわけです。
再現性は低いですが、決して参入障壁が高いわけではありません。
参入するのに莫大な資金が必要なわけではないですし、ジャニーズ事務所に入るようなブッ飛んだ才能や運が必要なわけではないです。
人脈なんか完全に無視しているわけですし。
その他にも、徹底的なスクリーニングでフリーライダーや情報弱者を排除するといったことも、再現性が低いからこそ独自のポジションを得られているんですね。
僕の所に来てくれるクライアントというのは、感覚的にもそのことがわかっているので、
「他の人がやっていないのでこれは上手くいくとヤバイ」
「成果出すのは大変そうだけど上手くいくと突き抜けられる」
という先を見据える鋭い感覚を持っているので、イチイチ他の人や会社の成功事例を聞いてこないです。
ビジネスにおいて勝ち続けるには、旨味に早く気づいて、早くスタートし、周りに流されずに逆張りをしていくだけです。
もちろん、見切り発射の逆張りではなく、論理的にニーズが流れ込んでくることを想定した上で。
夢の国の再現性
これは、マネジメント系でも同じです。
例えば、飲食店における誰もが実践できるマニュアルというのは、再現性は高いですが、オペレーションを円滑に回すための手段であって、他店と差別化してレアな価値を生むものではありません。
もちろん、ディズニーランドのようにハイレベルでのマニュアル遂行ともなるとそれ自体が価値になることはありますが、ディズニーランドの真の価値は、クルーのとっさの時の個々の対応力であり、その再現性は非常に低いわけです。
だからこそ彼(彼女)らには高い価値があるわけですよね。
想定通りのことばかりが起こるのであれば、お客さんにとってそこは夢の国でも魔法の国でもありませんからね。
その延長線上にあるものは?
さっぱり稼げない人ほど、再現性の高いノウハウやビジネスばかりを追い求めています。
で、そこを求めるのであれば、「これさえすれば毎月ほぼ100%の確率で30万円もらえる」で良いわけです。
つまり、それはサラリーマンをやっていれば実現が可能だということですね。
サラリーマンがダメなんてことは全くないわけですし。
僕のコンサルティングのやり方は、再現性100%のノウハウを提供するわけではありません。
再現性20%の確率のものを5つ提供するという感じですね。
そうすることで、5分の1の確率でどれかは当たりますし、しかも再現性が高いものではないの、ローペースでもでライバルが追いついて来れません。
結果として、収入もコントロールできるし、ライバルがガンガン参入して来たら、違うノウハウに比重を移動させて行けば良いだけ、というノンストレスのビジネスができるわけです。
多くの人が群がっている再現性の高いビジネスに参入したり、ノウハウを習得した先にあるものと、多くの人が敬遠する再現性の低いビジネスに参入した先にあるもの、景色は全然違いますよ。
あなたが数年後に立っていたい場所の景色は、どちらを求めることで手に入るのでしょう?