アービトラージ

マーケティング

情報のアービトラージを活用してマーケティングで優位に立つ

どうも、服部(@FACTDEAL)です。

先日、コンサルタントに対してコンサルをしている中で、コンセプトについてアドバイスをしていたんですが、コンサルタントを目指す多くの人が、コンセプトメイクでつまずきます。

要は、ニーズやターゲット、提供するノウハウを含めた自分のポジショニングやブランディングの部分ですよね。
 

で、なぜつまずくのかというと、「〇〇のコンサルタント」という枠で考えてしまうからなんですね。

経営の…

マーケティングの…

集客の…

ブランディングの…

といったような、よくある専門家を目指そうとしてしまうので、その中で

何を売るのか?
独自のウリは何か?
強みは何か?

を考えても極めて狭い枠の中で考えることになってしまうんです。

そうなってしまうと、その狭い枠の中ではオリジナルは生まれにくいです。
 

もちろん、潜在的なニーズ、ウォンツを掘り起こして、顕在化することは強力なコンセプトになりますが、その分難易度も高くなります。

多くの人が意識してないものを、あなた自身が表面化させて掘り起こして、多くの人の意識に訴えるのは、やはり、センス、スキル、経験などが必要になるので。

だからこそ効果が大きくなるわけですが、そこまで難易度が高いことにチャレンジしなくても、売れるコンセプトは考えることができるんですね。

今回はそのコンセプトメイクの難易度を下げる方法について。

情報のアービトラージ

投資で使われることが多い用語ですが、最近はわりとメジャーになってきたかなという感じはします。

ザックリとであればこの説明がわかりやすいですね。

2つの商品間や市場間に生じた一時的な価格差を利用して、売付取引と買付取引を同時に行う事により、低リスクで利益を得ようとする取引の事です。

ワイジェイFX株式会社

これを情報に置き換えてアービトラージするという考え方です。

すでに他業界や他分野で顕在化されてるコンセプトを自身のビジネスに流用して、お客さんに「そうそう、それが欲しかったの!」と思ってもらえるコンセプトに編集、加工するということですね。
 

あなたも、普段の生活の中でさまざまな商品やサービスを利用していると思うんですが、そんな中で「他の業界では当たり前のことなのに、なぜこの業界はやらないんだろう…」みたいなモヤモヤを感じたことは、おそらく一度や二度ではないはずです。

ある業界や分野では既に顕在化されてるコンセプトでも、他の分野では、まだ認知されてないケースがけっこういろいろあるんですよね。
 

日本では当たり前になってる価値観、例えば外食文化とかエンタメ文化とかを発展途上国に持っていくと、新たなコンセプトとして迎え入れられたりするのはよくあることで。

日本ではすでに顕在化されてる価値観や意識、成り立っているビジネスが、発展途上国ではまだまだ認知されてないという認識の差を利用して、別のターゲットや場所、属性に持ち込むということですね。

で、これにはいくつか方法があって、すでにある市場に商品やサービスを加工して持ち込むという、要は「物理的なことを変える」という方法が1つ。

もう1つは、商品やサービスの内容はほとんど変えず、市場やターゲットだけを変えるという方法。

日本では庶民に向けて提供していた商品やサービスを、他国では富裕層に向けて提供するなどですね。

コンサル系のアービトラージ

コンサル業界は多種多様なアービトラージがあります。

ある業界では、専門的なことは外注したり、外部から指導を受けたりするのが当たり前でも、別の業界では専門家を雇用することしか考えていなくて、採用コスト、教育コストが負担になっていたりするわけなんですよね。

そこで、

「〇〇といった業界では、外注することによって低コストハイクオリティを実現できているので、御社でも導入してみませんか?」

といったような提案ができればビジネスの範囲も広がるじゃないですか。
 

また、今取り組んでいるビジネスをコンサルティング化するというのもアービトラージです。

上手くいったビジネスのノウハウを伝える指導者になることや、パッケージングして売ることはコンサルタントからすれば当たり前のことなんですが、それを新たな収入源にしようと思っている人は少なくて。

物販や店舗経営といった実業を持っている人ほど有効なのに、「経験や知識を売る」という発想にならないんですね。

なぜ有効かというと、「何でもできるコンサルタント」より「自身で経営して10年以上利益を出し続けているこの事業のマーケティングの仕組みをシェアします」というコンサルタントの方が信用できるじゃないですか。

その強みを利用しないのはもったいないです。

アービトラージの闇

ただ、このコンサル系のアービトラージという考え方には1つだけ闇があって、それは、「実業が上手くいっていないからコンサルをする」という人が一定数いるということです。

店舗経営が上手くいっていないからコンサルをする
アフィリエイトが儲かってないからコンサルをする

などですね。

肝心の本業が儲かっていないから、オンラインサロンを始めたり、コンサルを始めたりするのはよくある話です。

これはもはやアービトラージでも何でもなく、ただの詐欺です。

コンサルをしても100%成果が出せないわけなので、遅かれ早かれ悪評が広まって本業さえも詰んでしまいますよね。

投資でいうと、どれだけアービトラージに目を配っても、保持しているのがそもそもポテンシャルの低い銘柄であれば意味がないということです。
 

ということなので、アービトラージは基本的に「他業界からコンセプトをパクる」という理解でもOKなんですが、

自身のビジネス(市場)の成果や将来性がある
パクり元のコンセプトにも成果と将来性がある

ということは最低条件になります。

例えば、美容室が儲かっていないからサロンコンサルで儲けようとする、しかしコンサル自体サロンが市場で信用されていないとかもう最悪じゃないですか。

ぜひその辺りを注意しながら、「他の業界では一般的だけど、自分の業界では異端的、でもお客さんは求めている」というものがないか考察し、「情報のアービトラージ」で強いコンセプトを作ってください。


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