コンセプトメイク

マーケティング

コンセプトメイクの5つのコツ

今回はコンセプトメイクの話です。

コンセプトメイクは今まで何度も何度も言っている

ターゲット(何に困っている人に)
プロセス(どんな素晴らしい方法で)
目的地(どんな素晴らしい状態になってもらうのか)

というシンプルな要素から醸成されるものなので、考え方自体は難しくないんですが、とはいえなかなかそう簡単にはいかないもので、苦戦している人は僕の周りでもけっこういます。

ということで、違い視点からもう少し実践的な5つのコツを解説します。

① 3つの仮コンセプトを作る

コンセプトを一つに絞り込めと言いたいところなんですが、一点集中でヒットさせるのは難易度が高いんですよね。

一つに絞り込むと失敗が許されないわけですし。

唯一のコンセプトがスベった場合は、またゼロからのスタートになるので、3つの仮コンセプトを作って同時に走らせるというのがコツの1つです。

で、考え方としては、全く違うコンセプトを3つ作っても良いんですが、できれば「ターゲット」「プロセス」「目的地」のうちどれかをずらし、ニアなコンセプトを3つ揃えるというのが理想ですね。

何か一部でも良いので3つをつなげられるのが理想だということです。

理由としては、一人の人物や会社が関連性のないコンセプトを同時に複数発信していると何者かがわからなくなり、どのコンセプトも伝わらなくなってしまうからです。

なので、仮コンセプトとはいえ、3つそれぞれのコンセプトメイクに、個別にそれなりのリソースを割けるのであれば良いんですが、そうでは場合は「ニアなコンセプト3つ」にしましょう。

ニアなコンセプトだと、例えばブログであればカテゴリーわけ、YouTubeであれば再生リストわけ、Twitterであれば日別、時間別で分けるというように1つのメディアで混在させても違和感がありませんよね。

また、メディアごとにコンセプトを分けるというのも一つの戦略ですが、軌道に乗るまでは相互に導線がある方が良いですね。

ちなみに、僕の場合は「狭くて深いマーケティング」というコンセプトをメインに、カメラ、子育て(夫婦関係)に関するコンセプトも醸成中です。

下記のように、どのコンセプトも上手く連携できてきているので、今のところ1つに絞り込む予定はありませんが。

狭くて深いマーケティング

ターゲット:経営者、フリーランス
プロセス:スクリーニング(顧客の厳選)
目的地:少ない労力でビジネス的な成功

ザックリ言うと…

狭くて深いマーケティングで好きなお客さんだけとお付き合いすれば、インフルエンサーにならなくてもそれなりに稼げるよ

理想のお客さんを引き寄せるプロフ撮影

ターゲット:経営者、フリーランス
プロセス:マーケティング目線での撮影
目的地:理想のお客さんとつながる

ザックリ言うと…

マーケティング目線でプロフィール写真を撮影するので、理想のお客さんを引き寄せるブランディングができるよ

マーケティング目線の子育て(夫婦)論

ターゲット:(家族持ちの)経営者、フリーランス
プロセス:プライベートにマーケティング目線を
目的地:プライベートの充実と安定

ザックリ言うと…

子育ての問題も夫婦関係の問題もマーケティング目線(相互理解)で関わることで素早く解決できるよ

コンセプトメイクの際の参考になれば。

② 3ヶ月かけて固める

コンセプトは1日、2日という瞬間的に出来上がるものではありません。

仮コンセプト(1ヶ月目)、リサーチと精査(2ヶ月目)、選択と集中(3ヶ月)というフェーズを踏むことが重要です。

特に重要なのは2ヶ月目の「リサーチと精査」なんですが、ただ、反応のゴールを決めなければサンクコストに引っ張られるので、力の入れ方と切り方を決めておくことも必要なんですね。

反応が無いコンセプトでダラダラ続けてもしょうがないので「このコンセプトで1ヶ月でフォロワーが1000人にならなければ…」みたいな感じでケツを決めておくと。

また、3つコンセプトを作ると思い入れ(情熱)に差が出るんですが、イマイチ思い入れのない(乗り気じゃない)コンセプトでも、それなりに反応が得られてくると嬉しいですし楽しくなってくるんですよね。

なので、変に最初から順位をつけてアンバランスにリサーチするのではなく、3つ均等にリサーチ&精査をするようにしましょう。

ここは意識しないと、自分のイチオシのコンセプトばかりに比重をおいて発信してしまうので気をつけてください。

あと、中途半端なリサーチは意味がないので、言葉、ビジュアル、全てにおいてコンセプトをしっかりと反映させるようにしましょう。

③ ストーリーから導く

コンセプトメイクの基本である「ターゲット」「プロセス」「目的地」から明確かつインパクトのあるコンセプトを導くのが難しい場合は、自分自身の「過去〜現在」のストーリーから導いてあげると良いです。

映画の三幕構成的に考えてもらうとわかりやすいかなと。

違和感や敵に対する決意

戦いの中での挫折や葛藤

それを乗り越えて手に入れたもの

など、なぜ自分がそのコンセプトを掲げる意味があるのか、なぜそのコンセプトを打ち出すに至ったのかを、プロフィール作成をするなどして言語化するのが手っ取り早いですね。

④ コピーを学ぶ

コンセプトは一目で理解できるものでなければならないんですね。

そのためには言葉を凝縮させて伝える必要があるので、コピーを学ぶことは必須になります。

コピーを学ぶ方法としては、キャッチコピーが学べる本やUSPを学べる本を買っても良いし、書店に並んでいるベストセラーのタイトルを見てパクっても(落とし込んでも)良いです。

ただし、すでに強力な商品があるイメージ広告のコピーとビジネスコピーを混同しないように注意しなければなりません。

例えば、マクドナルドの「i’m lovin’ it」ロッテの「お口の恋人」とかインテルの「インテル入ってる」とかはすでに強力な商品がある上でのイメージ広告としてのコピーなので、それ単体ではベネフィット、つまりその商品を買う理由は一切伝わりません。

大企業でも参考にするとしたら、例えばダイソンの「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」とかですね。

最近は「他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります」という、寿命よりもパワーに重点を置いたコピーに変わりましたが、これはサイクロンが一般化して吸引力の安定が一般化されたからでしょう。

大企業が打ち出しているコピー、コンセプトから学ぶ場合は、こういったベネフィットが伝わるコピーを参考にしてください。

言葉の強さやインパクトだけをパクっても、お客さんには商品の魅力が何も伝わらずにスベり倒すのが関の山ですから。

⑤ 変化を前提にする

時代によって求められるコンセプトは変わるので、安易に誰かを攻撃するような尖ったコンセプトや逆張りのコンセプトを打ち出してしまうと短命で終わってしまうので注意しましょう。

SNSやブログなどで単発的に出す、1つの商品コンセプトを尖らすといった戦略は良いんですが、メインコンセプトとして固定するのは、後々の修正が効かなくなるので危険です。

炎上など一度やらかしてしまうと、匿名で再出発するなどの必要性が出てきますからね。

①でも考えたように、世の中の流れによって自分のコンセプトはターゲットが変わるのか、プロセスが変わるのか、目的地が変わるのかは事前に想定して組み合わせるようにすると。

それによって一貫性を保つわけです。

今で言うと、これから数年のコロナの影響を考慮するとかはマストですね。

例えば、安易に「これからはオンラインの時代だからオフラインのビジネスは捨てなさい」と言ったとします。

ただ、コロナが終息したら、多くの人がオフラインでのつながりを求めることは目に見えていますし、終息していない現在でも痺れを切らしているので、これは愚策でしかないですよね。

コンセプトメイクの5つのコツをぜひ参考にしてみてください!


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