こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
ツイートでも少し触れましたが、最近、ビジネス系コンテンツの価値がどんどん下がってきているんですよね。
気づいている人も多いと思いますが。
いわゆる「〇〇をすれば儲かります」といった系のコンテンツなんですが、Twitterでの必死のリスト取りや信者の囲い込みを見ているとなかなかハードモードになってきているんだなと。
まぁ、わざわざ厳しい目に晒されるTwitterに参入すれば、中途半端なコンテンツを売っているとそうなるのも無理ないんですけどね。
叩かれたり炎上させられたりして一瞬で灰になりますから。
良くも悪くも「あんな風になりたくない」というモデルが増えて慎重になってるというか。
いまだにビジネス系の情報に何十万円も払っているような人は「自己投資→成功する」というファンタジーを抱いている人だけ。
あとはインフルエンサーとつるむことが成功の近道を思ってる人とか。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2019
賢い人は表立ったTwitterには参入せず、「アメブロ × Facebook」とかリスとマーケティングというクローズドビジネスのテッパンに特化していて、相変わらず稼いでるんですが。
独自の市場を持っていてそこで稼げていれば、わざわざ表に出てきてリスクに晒される必要は無いですからね。
稼ぎがイマイチになって焦っている人か、「もっと稼ぎたい」と欲をかいた人が安易にTwitterに参入して自滅しているパターンはよく見かけます。
Googleのコアアルゴリズムのアップデートで「ブログ → メルマガ」というリストマーケティングが厳しくなっている人も多いと思うので、どちらかというと焦ってTwitterに参入したという人の方が多いのかなという印象です。
ただ、長期戦略を考えておらず、短期で稼ごうとするから「ヤバイ奴認定」されるんですね。
もちろん、SEOだけに頼らずSNSも育ていくことは大事な戦略なんですが、良いことも悪いことも一瞬で拡がるTwitterは諸刃の剣なので、無戦略で参入すると痛い目に合います。
特にコンサルや情報コンテンツ、オンラインサロン、塾、講座などは、それだけで胡散臭いと思われているので、そういった分野で稼ぎ続けようと思うとなかなかハードモードです。
検索や広告でブログにたどり着いても、その人のコンサルを受けようとかコンテンツを購入しようと考えたとき、今の人はみんなTwitterで検索するようになっていますからね。
本当に信じても良い人なのか、普段どんなツイートをしている人なのかを確認します。
で、Twitterを検索しているとコンサル批判や情報コンテンツ批判がたくさん出てくるので、そもそもコンサルを受けることが間違っているのか、コンテンツを購入して学ぶことが間違っているのかと考えるようになるんですね。
そうやってビジネス系のコンテンツは、どんどん斜陽に向かっているのかなと。
まぁ、斜陽というか、弱者は駆逐され、声が大きいアイドル社長やインフルエンサー社長を多く抱え、信者が増殖しているNewsPicks、またはその潮流の一強になっている感じですね。
ビジネス系コンテンツは「そもそも解決したら終わり」だし、ビジネス系の悩みなんて限られてるから、当然、情報の価値は下がっていく。
ビジネス系のコンテンツをしつこく引っ張ろうと思ったら、
①アイドル社長の常駐
②知的好奇心をくすぐる
③承認欲求を刺激するくらいしかないわけで。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2019
昔のダイレクト出版みたいな感じでしょうか。
一方で、非常に元気な市場があって、それがコンプレックスビジネスの分野です。
ナンパ塾、モテコンサル、恋愛講座などをする人が増えていて、「稼げていない人の方が少ない」というくらいみんな稼いでいて、というかTwitterではけっこう無法地帯になっています。
Twitterを見ていると、「え?これでお金取っちゃうの?」みたいなのが散見されます。
まだまだ市場としては伸びていくでしょうけど、仮に将来的に斜陽になっていくとしたらそれは同業の潰し合いであって、ビジネス系のコンテンツのように顧客の口コミなどでは潰れないかなと思っています。
それこそがコンプレックスビジネスの闇の深さによるものなんですが。
恥ずかしくて言えない
コンプレックスビジネスというのは、圧倒的に販売者側に有利なビジネスジャンルなんですね。
恋愛系に限らず、ハゲやワキガ、包茎、豊胸、整形といったものもそうなんですが、強いコンプレックスゆえにネガティブな情報が表には出にくいんです。
思ったような効果が得られなかったとしても、消費者は騒ぐことができないんですね。
泣き寝入りするしかないということです。
理由は「恥ずかしいから」で、そもそもコンプレックスや恥ずかしいと思っていることを改善するためにコッソリとサービスを受けているわけなので、騒ぎ立てることで自ら恥や醜態を晒すことになるからです。
もちろん、販売者と消費者での直のやりとりやクレームはあるかもしれませんが、SNSなどで「ここのサービスを受けたけどダメでした!」とはなかなか言えないわけです。
例えば、モテコンサルを受けたとして「この人のモテコンサルを受けたけど全然モテませんでした!」とは匿名のアカウントだったとしても恥ずかしくて言えないですよね。
これはなかなかの闇です。
まぁ、ビジネスコンテンツやビジネスコンサルでも「こんな人に騙されたなんて恥ずかしくて言えない」といったことはあります。
騒ぎ立てようと思ったことろには、自分でもいろいろ調べたりしていて「こんなヤツに騙されるなんて、自分がバカだった…」となっているので。
自分は被害者であることを声を大にして叫びたいけど「今さらイケハヤに騙されたなんて言えない…」みたいな感じですね(イケハヤが実際に誰かを騙しているかどうかは別として)。
それでもコンプレックスビジネスに比べると、泣き寝入りは圧倒的に少ないですが。
ごく稀にサービス内容が酷いことを暴かれるパターンはあります。
例えば「こんな良い感じになりました」とビフォーアフターを載せているモテコンサルとかもいて、それがクソダサいと叩かれたりして自滅するパターンはありますが、余程アホではないかぎりそんな下手をこくことはありません。
失敗事例は、消費者が泣き寝入りさせられることで全て闇に葬られ、しかも販売者はそれを真摯に受け止めることはないので、粗悪なサービスが継続的に蔓延していくというわけです。
Twitterでは、こういったビジネスが「信者ビジネスだ」と叩いている人が多いんですが、実はコンプレックスビジネスの特性というか、産業構造自体の方が深刻なんですよね。
ウォンツの信者
とはいえ、信者ビジネスの一面もあって、それは消費者の欲望の変化によるものが大きかったりします。
どういうことかと言うと、基本的にコンプレックスが改善されただけで人間の欲望が止まることはなく、そこを上手くついているのがコンプレックスビジネスだったりするんですね。
コンプレックスビジネスが最強なのは、強烈な欲望を保ったままニーズからウォンツに移行していくから。
整形し続ける人が途中から「コンプレックスの解消」から「欲望(美)の追求」に変わって、何百万何千万使い込むみたいな。
誰かがサブスクと相性悪いとか言ってたけど全然そんなことない。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 4, 2019
ニーズとウォンツの概念に関してはこの記事で詳しく書いているので、興味がある人は読んで確認してもらうとして。
要するに、欲望が尽きないので、ビジネス系コンテンツのように販売者にさほど権威性や専門性、求心力がなくても、消費者はハマりやすいんですね。
販売者の信者になるというか、コンプレックスビジネスの仕組みに対して信者になっているという方が正しいかもしれません。
ネットワークビジネスにハマる人も、きっかけは友達だったり良さそうな商品だったりしますが、結局は「こうすればもっと儲かりますよ」というウォンツ型ビジネスモデルの信者になっているわけですよね。
それと似ている感じです。
これをビジネス系のコンテンツでやろうと思ったら大変で、それこそクローズドに囲い込んで洗脳し、ネガティブな情報が表に出ないように力で押さえ込むなどしなければなりません。
そういったコミュニティもたまに見かけますが、まぁ、そんなものがずっと続くわけがなく、最終的には破綻しますよね。
批判や意見もくれる賢い信者が集まってくれているのであれば、教祖コミュニティも将来性はありますが、アホな信者ばかりを集めていたらコミュニティは向上しないですから。
Appleがダセー商品ばっかり作るようになったのは、ジョブズがいなくなったのもあるけど、ゴリゴリの信者が減って「Appleだったら何でも買う」みたいなにわか信者ばっかりになったからだろ。
例えば「ブロガーやるならMacだ」みたいなオーバースペックヤローたちとかさ。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 4, 2019
大抵の信者は盲目的だから、金は集まるけど商品やサービスは向上していかないんだよな。
文句言わずに何でも買うから販売者もアホになる。
その証拠に信者だけ囲って他人の意見聞かずに、影響力ダダ下がりになってるヤツいっぱいおるよね。 https://t.co/olNPQlwwmH
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 4, 2019
これからのコンテンツ
コンプレックスビジネスの闇とは言いつつ、悪用さえしなければこういったシステムは自分のビジネスを強化するヒントになりますし、むしろどうすれば「ニーズ → ウォンツ」と自然と流れていく商品構成になるかを考えることは必須です。
恋愛経験が豊富、ナンパが得意、人をモテさせる知識やスキルがある、という人であればそういったジャンルに参入すれば良いビジネスになるとは思いますが、情熱が注げなければそもそも続きませんからね。
なので、ビジネスを選択する際は、好きかどうか以上に「得意かどうか」を重視した方が良い。
好きなことを基準の1つに置く理由として、得意なことは好きな可能性が高く、得意なことを見つける取っ掛かりとして好きかどうかから入るのは有効だから。
ただそれだけのこと。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2019
ピボットってあるでしょ。
バスケで、ボールを持ったまま軸足を動かさなければもう片方の足を動かしても良いっていうやつ。
それと同じで、ビジネスも「好き」や「得意」で始めた結果、軸足を固定しつつ最適なポジションを模索していかなければならない。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2019
もし、あなたの好きや得意を生かして、今のビジネスジャンルで戦いを続けていこうと思っているのであれば、
狭く深く刺さるコンセプト
スムーズに「ニーズ → ウォンツ」へと流れるコンテンツ構成
そのための正しいリサーチ方法
炎上しないTwitterプロモーション戦略
noteという特殊なメディアの活用方法
などを知っておくと、ライバルよりもかなり有利になるかもしれません。
来年もしっかりとビジネスを成長させていくためのマーケティング戦略、売れる商品やサービスを出し続けるためにコンテンツメイクの教科書も活用してください。