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洗脳・マインドコントロール

NewsPicksとダイレクト出版と情報弱者

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

僕がサラリーマンの時の起業やマーケティングのコンテンツと言えば、主に知れ渡っていたのは知る人ぞ知る「ダイレクト出版」でして。

今思えば、「何か凄そうやけど誰やねんこのオッサン?」みたいな人が提唱する起業やマーケティングノウハウを信じて勉強していたのを思い出しました。

コンテンツの内容はというと、起業初心者には到底使えない代物でした(良い情報もあった)。
 

で、「使えないからもういいや」で済んだらまだ良いんですが、フロント商品である本を購入したが最後、クロスセル、アップセルの応酬、セールスのメールはガンガン届くは、家のポストにも煽りまくりのDMが届くは、セールスのえげつなさは有名です。

幸い僕は、個人的に「先生」に巡り会えたのでハマることはありませんでしたが、骨の髄までしゃぶり取られた情報弱者の人も多いんじゃいないでしょうかね。
 

実際、そのころは「ダイレクト出版で●十万円使ったんですけど、全然稼げなくて…」みたいな相談もよくありました。

だいたい、ダイレクト出版に搾取されるか、アメブロに巣食う詐欺コンサルに搾取されるかどっちかでしたよね、あの頃は。
 

まぁ、勢いは無くなったものの今も両方存在しているので、搾取されている人はあとを絶たないんでしょうけど。

アフィリエイト報酬もデカイので、情弱つかまえてアフィリエイトしてるクズもけっこういるみたいですしね。

 
なぜこんな懐かしい話をしているのかというと、最近のNewsPicksを見ていると、「あぁ、これ系のビジネスはダイレクト出版からNewsPicksにシフトしたんだな」と、ふと思ったからです。

ツールやメディアが変わっただけでビジネスモデル的には何ら変わらないなと。

本をフロントエンド商品に

まず、手軽に手が出しやすい本をフロント商品にしているわけですが、ダイレクト出版に関していうと内容云々よりもキャッチコピーが秀逸でしたよね。

起業初心者やマーケティング初心者が思わず読みたくなってしまうタイトルやセールスレターはダイレクト出版の強烈なウリでした。

どんな本があるか興味がある人は下記から。

※ アフィリエイトのリンクじゃないのでご安心を
 

一方、NewsPicksはというと、幻冬舎と組んでフロント商品として本を置きましたよね。

で、こっちはインフルエンサーや旬な起業家、マーケターを前に立てることにより引きを強くしたわけですが、ご存知の通り、ほとんどがタイトルからしてわかりやすい自己啓発本ばかりです。

・ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言/田端信太郎
・読書という荒野/見城徹
・日本再興戦略/落合陽一
・AIとBIはいかに人間を変えるのか/波頭亮
・WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独とコミュニティ/佐渡島庸平
・ポスト平成のキャリア戦略/塩野誠
・お金2.0/佐藤航陽
・40歳が社長になる日/岡島悦子
・人生の勝算/前田裕二
・己を、奮い立たせる言葉/岸勇希
・多動力/堀江貴文

 

うーん、タイトルも著者も魅力的ですね。

こりゃ買っちゃいますよね。
 

買ってる人は、最初のものから最新のものまで全部買ってるんじゃないですかね。

本棚にNewsPicksの本がずらりと並んでいるおぞましいツイートも最近はよく見かけるようになりましたからね。

そしてこれからも買い続けるでしょう。
 

そしてTwitterで著者にメンションを飛ばし、「運良くインフルエンサーに引っ張り上げてもらえれば…」みたいな“あわよくば”戦略を続けていくんでしょうね。

収入は全く増えないまま…。

有名人をエサに集客する

ダイレクト出版に関して言うと、わかりやすい有名人を立てたのは神田昌典くらいだったんじゃないですかね。

あとは、ダン・ケネディとか「オマエ誰やねん」みたいな胡散臭いオッサンをやたら前に立てていたので、「世界で活躍しているスゴイ人のコンテンツなんだよ!」というウリを出したかったんでしょう。
 

一方、NewsPicksはというと、ホリエモン、落合陽一といった有名どころがメインですね。

で、無名の人もTwitterなどで有名インフルエンサーと絡むことで「この人もスゴイに違いない」みたいなイメージはしっかり与えているところが上手いです。
 
で、イベントも多数開催するなど、有名人をフル活用して集客しています。

もはや、読者やNewsPicks会員は、「何を言っているか」ではなく「誰が言っているか」で情報の取捨選択をしている、まさに情報弱者の鑑ですね。

消化不良のまま次から次へ

これはダイレクト出版もNewsPicksも同じですね。

ダイレクト出版に関しては冒頭でもお伝えしたように、財布が空っぽになるまで鬼のセールスが続くわけですが、1つの本やコンテンツを消化しないうちに、魅力的なオファーが次々と届くんですよ。

で、「あれも買わなきゃ」「これも買わなきゃ」と本やコンテンツが山積みになっていくと。
 

NewsPicksも毎月本が届きますよね。

ホリエモンの『多動力』を読んで「読了!」「行動するぞ!」とツイートしていた人が、その数ヶ月後に田端信太郎の『ブランド人になれ』を読んで「レビュー書きました!」「よーしやるぞ!」とツイートしているわけですから、商法的にはダイレクト出版と変わらないわけで。

しかも、クレジットされている著者ではなく編集者が書いている本を買っているという。

自己啓発本は栄養ドリンク本

ダイレクト出版の本やコンテンツの中にも良い本があったように、NewsPicks、幻冬舎の本の中にも『お金2.0』のような良い本はあります。

が、話題になって売れる本は自己啓発本、つまり、栄養ドリンク的な本です。

そんな本ばっかり読んでテンション上がった気になって、多動したけどどれも継続できずに途方にくれていたところに、今度は「ブランド人になれ!」が発売されて、また「やるぞ!」ってなって、、、の繰り返しじゃないんですかね。
 

えーっと、、、つまり、、、何が言いたいのかというと、、、
 

成功する人は『多動力』を読んでとっくに成功してるって!『多動力』発売されたの2017年5月やぞ!?で、『ブランド人になれ!』が発売されたのが2018年7月。ちょうど1年経ってまた同じような本読んでたらアホやぞ!?『多動力』読んで奮起して行動して1年経って最低でも年収2倍にできてへんかったら終わってるぞ!で、また栄養ドリンク本読んでたらめちゃくちゃ終わってるぞ!
 

以上です。
 

何かを見つけるまで多動は大事ですが、何かを見つけたらそれをとことん深掘りしながら継続しないと誰にも必要とされないですよ。

誰にも必要とされないということは儲からないということなので、当然年収は増えません。

儲かるの「儲」の字のごとく、「“信”じてもらえる“者”」だけが儲かるわけですからね。
 

一つの分野でとことん信じてもらえるようになって、その分野でトップオブトップになってこそブランドができあがるわけですし、そこで初めて他の分野のトップともつながって、本当の意味での多動ができるようになるということです。

くだらない自己啓発本はゴミ箱に捨てて、今から1年、一つのことをとことんやりましょう。




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