朝倉海

マーケティング

正しく「畳み掛けて仕留める」ためのマーケティング戦略

どうも、服部(@FACTDEAL)です。

昔から格闘技はよく見るんですが、最近は「勢いやパワー」から「分析や戦略」に重きを置く戦いに移行してきているなというのを感じます。

ストリートファイトではなくあくまでスポーツなので、当たり前といえば当たり前なんですが。
 

UFC参戦が決まった朝倉海選手の、この試合の勝利なんてまさに戦略勝ちで。

 
もちろん、戦略の効果は強靭なメンタルやフィジカルの上に成り立つものなのだとは思いますが、実績や経験が少なくても分析や戦略はそれを凌駕できる可能性があるなと。

試合前の話と試合後の話を聞くと面白いですよ。

ノリや勢いもありますが、圧倒的不利を叫ばれていた中で、ひっくり返すべくしてひっくり返したというか。

 
というか、改めて朝倉兄弟はめちゃくちゃクレバーだなという印象を受けますし、このコメントなんてガッツリビジネスやマーケティングにも通ずる極めて重要な話で。

徹底的に分析してきたんで、作戦通りやればポイントでも勝てるし、ポイントを取っていく中で効いたパンチで仕留めれれば良いかなと思ってました

試合後インタビュー(7:48〜)

 
これ、ビジネスに置き換えるとどういうことかというと、Aプランがダメだった時のためにBプランを用意しておき、Bプランがダメだった時のためにCプランを用意しておく。

つまり、どれか1つがハマってゴールに到達できればOK。

…ということではないんですね、実は。
 

この捉え方によって、ビジネスへの向き合い方が大きく変わりますし、多くの人が上記のプランニングをセオリーと捉えていると思うので、そういう人はこの機会にその固定観念をぶっ壊してください。

至極シンプルな話なんですが、僕らのような「弱者」や「凡人」が生き抜いていくためにはけっこう重要な観点だと思います。

あ、あくまでこの記事を書くきっかけの試合があったというだけで、格闘技の話をガッツリする記事ではないのでご安心を。

ホンモノの戦略とはこういうこと

もう一度コメントをじっくり見てみましょう。

徹底的に分析してきたんで、作戦通りやればポイントでも勝てるし、ポイントを取っていく中で効いたパンチで仕留めれれば良いかなと思ってました

 
ポイント、つまり総合点で勝利できるということはどういうことかというと、いくつか用意した戦略で確実に取れる最低点がわかっているということなんですね。

例えば、戦略Aでは最低4点、戦略Bでは最低3点、戦略Cでは最低3点、というふうに何がどう間違っても10点は確実に取れると。

これは「AがダメならB、BがダメならC」という話とは全く別物です。
 

ビジネスに置き換えて考えてみると、例えば「100万円の月間売上」をゴールとした場合

❶ ブログ(戦略A):30万円
❷ YouTube(戦略B):20万円
❸ コンサル(戦略C):50万円

は、何がどうなっても(各戦略が最悪の結果だったとしても)最低ラインとして稼ぐことができるということです。

で、この最低ラインを割る可能性がある戦略には最初から手を出さず、それなら他の戦略を新たに考えると。

ただ、これだけではまだまだ戦略としては甘くて。

戦略のブレイクダウン

上記の戦略というのはあくまで「ビジネス戦略」なので、どうしても抽象度は高くなります。

ここからさらに戦略をブレイクダウン(本来は逆算)していくんですが、例えば、「ブログ戦略」を考える場合

❶ アフィリエイト(戦略A):5万円
❷ アドセンス(戦略B):5万円
❸ 自社商品販売(戦略C):20万円

といったパターンがありますが、ブログの各戦略において最低ラインとしてこれだけ稼げるから、だからビジネス戦略の中の「ブログ」では30万円は最低ラインとして稼げるという論理になるわけですね。
 

もうお分かりだと思いますが、じゃぁ「アフィリエイト戦略」は?という感じで、さらに戦術をブレイクダウンをして考えていくことができます。

要は、戦略をブレイクダウンした戦術の部分でのA、B、Cがあるから、アフィリエイトでは5万円は絶対に切らないんだという根拠ですね。
 

このように掘り下げれば掘り下げるほど、可能性を明確にすることができますし、再現性を担保することができます。

というか、格闘技もビジネスも勝ち続けるためには、やはりここまでブレイクダウンしていくことはやっていかなければならないですし、それでも読み間違えはいくらでも起こります。

だからこそできるだけ複数の戦略を用意しておく必要があるんですね。

一発当たっても他の戦略は止めない

もう1つ大事なのがこれですね。

ポイントを取っていく中で効いたパンチで仕留めれれば良いかなと思ってました

 
ここまでの流れでもわかるように、「ここぞというところで他の戦略は無視して畳み掛ける」ということではありません。

格闘技の試合とビジネスの大きな違いはここです。

もちろん、「仕留める=リタイヤできるほど稼ぐ」ということであれば、それが一区切りになるので同じとも言えますが、通常、ビジネスはずーっと続いていきますからね。
 

まぁ、格闘技も展開が上手くいったからと言って戦略を崩さないことが重要だと思うので、スタンスとしてはあまり変わらないかな。

あくまで「これは予想よりも上手くいきそう」という話なので、調子に乗って他の戦略をないがしろにして一点集中してしまうと、それがスベった時にかなり痛い目に会います。

なので、一点集中的に力は入れるけど、そこからチャンスやリターンが得られなかった場合も想定して、他の戦略も止めずに遂行しておくと。
 

けっこういると思うんですよね。

何かが自分の中でハマったら、「これからはXだ」「これからはYoutubeだ」「コレからはInstagramだ」と他のことを全部ほったらかして一気に畳み掛ける人。

そういったまずい戦略を取ったことによって、行き詰まっている人や消えていっている人はたくさん見ると思うんですよ。
 

あなたはどんなゴールに向かい、いくつの戦略を持ってビジネスをしているのでしょうか?

そして、それらの「最低ライン」はいくらで、それらの最低ラインの合計は目標(ゴール)を達成することはできるのでしょうか?

もし、達成できない場合は、戦略を増やすなり、最低ラインを引き上げられるように工夫をしましょう。

もっと言うと、「どうなったら畳み掛けて仕留めるか」も事前に考えておくと、チャンスの際に他の戦略をないがしろにすることなく冷静に行動することができるので、そこもお忘れなく。

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