森岡毅

マーケティング

スーパーマーケター森岡毅流「子どもの強み」の見つけ方

仕事帰りにコーヒーを飲もうと思ってコンビニに車を停めてホッと一息していたら、たまたまこの番組(日曜日の初耳学)が流れてきて見入ってしまいました。

マーケティングに関わっている人なら誰もが知っているスーパーマーケター、森岡毅さんの回だったんですが、めちゃくちゃ素晴らしい内容でした(特に後半は全親、全先生必見)。

林修先生のインタビューと回答に対するレスポンスの素晴らしさが高いレベルを保っているとも言えますが、そもそも地上波でこのレベルのマーケティングの話が聞けることってなかなかないんじゃないですかね。

人それぞれ刺さるポイントは違うとは思いますが、ビジネスだけではなく人生を豊かにするためのヒントにも溢れているので、ぜひ見ていただければなと。

 
森岡さんのすごいところは、緻密に計算された数学的アプローチによるマーケティング戦略と、それを実践するために徹底的に現場を知ろうとする泥臭さ、そしてそれらを人々にわかりやすく伝える言語化能力なんですが、僕が最も尊敬できる点が実は他にもありまして。

それは何かというと「マーケティングが人生を豊かにする」ということを、熱く、論理的に世の中に伝えてくれていることなんですよね。

「熱い思い」と「冷たい客観性」の両輪が必要。冷たさだけでは人はついてこないし、熱さだけでは道を間違える。

と、動画の中でも言われていたんですが、これなんかビジネスをする人間の資質として必要ではあるんですが、人生においてもめちゃくちゃ大事なことじゃないですか。

森岡毅

森岡さんのマーケティングには、こういった「よりよく生きる上でのヒント」が詰まっているので、マーケティングに興味を持った人はぜひ本も読んでみてください。

一冊目で誰でも「マーケティングってそういうことなんだ」ということがわかるし、二冊目で「マーケティングってそうやって人生に生かせるんだ」ということがわかると思います。

名詞ではなく動詞で強みを見つける

動画を見て、何が本能にブッ刺さるかは各々見つけてもらうとして、僕の中で強烈にブッ刺さったのはやはりこの部分でした。

森岡毅

クライアントの未来はもちろん、子どもにとっての「良い未来」のことばかりを考えている親としては「これは子育ててめちゃくちゃ重要なことやないか!」と目から鱗でした。

SEOを含むマーケティング戦略を立てる際に、動詞で分解していく思考というのはわりとセオリーではあるんですが、こういうふうに使えるのかと、この発想はなかなかの衝撃でしたね。

この考え方を多くの親や先生ができるようになれば、子どもの道標を作ってあげられるというのはもちろん、大人になってから「自分は何がしたいのか」「誰の役に立つことができるのか」と悩んでいる人も救われるんじゃないかなと。
 

具体的な例としてサッカーの話が出ていましたが、要するにこういうことです。


例えば「サッカーが好き」という切り口だけだと、プレイヤー、つまり「サッカー選手としてどうあるべきか」という思考が強くなるので、選択肢が狭まってしまったり、上手い下手など人と比べることでしか価値判断ができなくなってしまったりすると。

挫折してそのままサッカーから離れてしまうと、ただ単に「サッカーの才能がなかった」で終わってしまいますよね。

森岡毅

しかし「サッカーの“作戦を考える”のが好き」と考えることで、得意なことや強みになり得る新たな属性をピックアップできるので、サッカーという枠にとらわれず、そこからいろんな選択肢や可能性を見出すことができるということですね。

作戦を立てることが好きなら、分析能力を磨いても良いし、リーダーとしての資質を磨いても良いし、それらを生かせることにチャレンジすれば良いんじゃないかと。


これはめちゃくちゃステキな考え方だと思います。

ゲームとかでも同じで、ゲームを攻略することが好きなのか、戦うことが好きなのか、グラフィックを見るのが好きなのか、仲間と協力することが好きなのか…などなど、 動詞で考えるといろんな強みの可能性を知ることができますよね。

子どもの強みに気づいて伸ばす

僕自身、子どもにはいろんなことを体験させて、そこから興味を持ったことや好きになったことを伸ばせるようしてあげようと思っていたんですが、この考え方を知って「ちょっと浅かったな…」と反省しました。

うちの子は絵を描くのが好きなんですが、特にどの行為が好きなのかをしっかりと聞いてあげて、その属性に関することをさらに経験させてあげたり、伸ばすようにしてあげないといけないなとあらためて思いましたね。

そうしないと、本当の意味で子どもの強みを活かしてあげられないなと。
 

幼稚園の先生と話をしても「ハルくんは絵を描くのが好きみたいです」「すごく上手に描いています」という話は聞けるんですが、それ以上の深い話はないですもんね。

まぁ、それが普通だと思いますし、小学校以上の先生であっても「名詞ではなく動詞で考える」ということができる人はなかなかいないだろうなと思います。

運よくこの情報に出会えた先生は、ぜひ実践してあげてほしいですが、この考え方が指導者の常識というふうにはまだまだならないと思うので、親の責任としてこの考えはしっかりと持って実践していかなければならないなと。
 

子育てに正解はないので僕もまだまだ奮闘中ですが、先輩パパママのみなさんの「うちはこうやってるよ」とか「こうやって上手くいったよ」とかあれば、ぜひ教えてほしいですね。

僕も今回の考え方を実践してみて、小さくても成果につながったことはシェアしていきます。

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