こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。
一般的に人間力というのは、人生経験(主に修羅場)や培った教養によって身につくものであり、短期的に学んで身につけるのは難しいと考えられています。
そういった背景もあって、自分のことを「持たざる者」「自分には人を惹きつける力なんてない」つまり「自分は何者でもない」と位置付けて苦悩する人は多いです。
が、人間力というは、マーケティングとの直接的なつながりがあり、自分だけではなく大事な人のビジネスやプライベートを豊かにする能力でもあるんですね。
そして、この能力というのは学びと行動を繰り返すことで、いつからでも短期間で身につけることが可能です。
ということで今回は、この「人間力」とは具体的に何を指し、それがなぜマーケティング力に結びつくのかを掘り下げていきます。
投稿者: @marketing_factdealThreadsで見る
Threadsで書いたこのスレッドをブレイクダウンしていきます(スレッドを埋め込んで記事を書くのは初めてですね)。
❶ 困っている人や問題に気づく
まず、マーケティングの基本であり、人間力の核心となるのは「気づき」です。
人が何に困っているのか、どのような問題を抱えているのかに敏感になることは、ビジネスにおいてもプライベートにおいてもめちゃくちゃ重要です。
で、この気づきというのは、人との関わりを持ち、観察力や共感力を育むことで得られます。
例えば、SNSの投稿やコメントを見ていると、顕在化されたものから潜在的なものまで不満や悩みは、苦しみ、痛み、願望などがいくらでも転がっているわけですが、これを見逃さない力、素通りしない意識こそマーケティングの出発点なんですね。
ビジネスで成功者している人は、こうした小さな問題を見逃さず、可能な限り相手の立場に立って考え、ヒアリングし、解決策となる商品やサービスを提供することでビジネスを成立させています。
プライベートでも、この人ともう一度会いたいいな、相談したいなという人は、些細なことも見逃さず、素通りせずに拾い上げ、傾聴し、解決策を提示できる人です。
❷ 困っている問題を深く理解する
問題に気づいたら次に必要なのは、その問題の本質を深く理解することです。
単に表面的な不満や困難を拾い上げるだけでなく、なぜその問題が起こっているのか、どのような背景があるのかなど、「問題を引き起こしている問題」、要するに潜在的な問題まで掘り下げられる力が求められます。
ここで重要なのは、人とのコミュニケーションです。
自分の頭の中だけで進めていくのではなく、彼らの声に耳を傾け、問いかけ、相手の気持ちや状況を深く理解する姿勢が必要だということですね。
頭の良い人ほど、自分の型にはめ、「この場合はこうだ!」決めつけて進めようとするので、そうならないように注意が必要です。
マーケティングにおいても、商品やサービスがお客さんにとって本当に価値あるものであるかどうかを検証するためには、同様にこの理解力が欠かせません。
ここを適当にしてしまうと、求められていないものをただ相手に押し付けるだけになってしまいますからね。
❸ 問題を分類して優先順位をつける
問題がたった一つだけなら良いんですが、たくさんの問題や課題に直面したとき、そのすべてを一度に解決することは難しいです。
使えるリソース(時間、お金、人、エネルギー)は限られているわけなので、問題を「分類」し、優先順位をつけることが重要なんですね。
まずはコントロール不可である「外的要因」とコントロール可能である「内的要因」に分けること、また、過ぎてしまったことで変えられない「過去」とこれからいくらでも変えることができる「未来」に分けることからです。
これは、ビジネスのリソースが限られている場合に特に有効ですし、マーケティングにおいても、リソースをどこに投入するかを見極める能力が必要です。
たとえば、お客さんが抱えている複数の課題の中で、最も深刻で急を要するものは何かを見極め、なおかつそれがコントロール可能か吟味し、そこにフォーカスを当てることが成功への第一歩です。
この判断力が、効果的なマーケティングプロモーションを展開するための鍵となります。
❹ 問題を解決するアイデアを生み出す
問題が明確になったら、次はそれを解決するための「アイデア」を生み出すことです。
ここでは創造性やセンスが求められますし、引き出しがなければ話にならないので、多少なりとも人生経験が影響を与える部分はあります。
ただ、、人生経験が与える影響というのは、既存の解決策だけに頼らず、新しい視点や方法を考え出す「柔軟な発想力」の部分であり、引き出し自体は努力次第でいくらでも増やせるものです。
マーケティングにおいても、クリエイティブなアイデアが差別化を生む重要な要素です。
新しい商品の提案、斬新なプロモーション手法、あるいは他の企業と異なるサービス提供方法など、常に新しいアイデアが市場において優位性を築きます。
そのため、自分の専門内にとどまらず、専門外での知識や経験増やすことも重要ですね。
❺ アイデアを実現するリソースと行動
どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、それを実行に移さなければ意味がありません。
ビジネスの世界では「アイデア自体に価値はない」と言われるように、実際にアイデアを形にするためには、行動力とリソースが必要です。
そして、それを継続するための仕組みや環境ですね。
せっかくここまで来たわけなので、止まってしまったり放ったらかしにならないように、自分と相手に対しリマインドやマネジメントを徹底しなければなりません。
マーケティングにおいても同様です。
アイデアを形にするための計画を立て、適切なリソースを確保し、迅速に行動を起こすことが求められるわけですが、この段階での迅速な意思決定と行動が、ライバルに対するアドバンテージとなります。
❻ 足りないリソースの研磨と補充
現実的には、すべてのリソースが最初から揃っていることはほとんどなく、必要なリソースが足りない場合、補うか、あるいは研磨、もしくは両方で向上させる必要があります。
人間力の一部には、自分自身やチームのスキルを磨き上げ、不足している部分を補強していく力も含まれるわけですが、この取り組みゴールはなく、リソースの補充と研磨はずっと続けていくものだという認識でいましょう。
自分の状況も相手の状況も逐一変わっていくものですしね。
マーケティングにおいても、リソースが不足している場合は、予算を工夫して限られた資金で最大の効果を発揮するための創意工夫を何度も繰り返すことが求められます。
例えば、小規模なビジネスであれば、ソーシャルメディアを活用して低コストで広範囲にアプローチするなど、リソース不足を補う方法は多数存在します。
❼ 力を貸してくれる仲間を募れる魅力
最終的に、成功に至るためには、自分一人では成し得ないことがほとんどです。
そこで重要となるのが、困っているときやチャレンジしたいときに周囲から応援してもらえたり、力を借りることができる人間的な魅力です。
ビジネスでも、仲間やパートナーを引き寄せるリーダーシップやカリスマ性、求心力などが求められますよね。
で、これこそ人生経験ありきではないかと思われがちなんですが、❶〜❻を繰り返していくうちに、自ずと人間的な魅力は醸成されていきます。
破天荒な人生を歩もうとしたり、修羅場に首を突っ込む必要はないということですね。
結局のところ、誠実な活動を続けていれば信頼は得られますし、それが人としての魅力に変わっていくんです。
ということで、人間力は、単なる対人関係のスキルではなく、ビジネスの世界ではそのまま「マーケティング力」として発揮される要素です。
気づき、問題を深く理解し、優先順位を立て、解決策を生み出し、実行するまでのプロセスにおいて、リソースを補い、周囲を巻き込む力は、ビジネスを成功へ導くための、マーケティングの重要なステップです。
この人間力を磨くことで、ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも価値のある存在として周囲から認識されるようになります。