ひさしぶりにコンセプトメイクの話を。
コンセプトメイクは自分の商品やサービスの企画だけではなく、Twitterの肩書きやプロフィールにも反映できる汎用性の高いものです。
なので、イマイチポジショニングや名乗りたい肩書きが定まらない、プロフィールで伝えたいことがモヤッとしている人は、この機会にバシッと押さえておいてください。
既存の商品やサービスのコンセプトが弱い人にも役に立つと思います。
もちろん「これだ!」というコンセプトは一朝一夕でできるものではないですが、考え続けることが大事です。
で、考え続けているとそのためのアンテナが張り巡らされるので、他の人のコンセプトが参考になったり、たまたまテレビで見たCMがヒントになったりと、コンセプトを導き出せる可能性も飛躍的に高まります。
そのためのマインドセットを具体例も出しながらお伝えしていこうかなと。
いろいろ考えたけどこのままではどうにもならないから、マンツーマンでコンセプトメイクを作ってほしい!という人はいつでも声をかけてください。
24時間チャットにも対応しているので(上記ページの画面右下の青白い顔)。
コンセプトメイクの3大要素
まず、コンセプトを構成する3つの要素の話からですが、これは僕のあらゆるメディアで何百回と言い続けているので、耳タコの人も多いかなと(そろそろ暗記してくれましたかね)。
ただ、普遍的な考え方ですしシンプルなので、そういった人も今一度リマインドしておいていただければ。
❶ ターゲット(何に困っている人に)
❷ プロセス(どんな素晴らしい方法で)
❸ 目的地(どんな素晴らしい状態になってもらいたいのか)
という3大要素で、どの項目も重要なんですが、その中でも特に重要なものがあるんですが、それが何かわかりますかね?
巷のマーケティング論やビジネス論では「ターゲット」と「目的地」を非常に重視されますし、それにまつわる発信や指導が多いです。
「ペルソナを決めよう」
「お客さんのニーズを知ろう」
「お客さんのベネフィットは」
みたいな感じですね。
が、脳ミソがちぎれるほど考え抜くべきこと、つまり最も試行錯誤すべきものは「プロセス(リソースに基づく手法やノウハウ)」です。
その理由と、じゃぁ具体的にどのように考えれば良いのかについて。
自分に何ができるのだろうか?
ペルソナを設定して、どれだけターゲットを明確にしても、そもそもその人たちを幸せにできるプロセスがなければどうにもなりません。
結婚したい人の理想を掲げて婚活をしたところで「その人にふさわしい自分」が整っていなければ成功するはずがないじゃないですか。
偽って結婚できてもあとでバレますし。
プロセス=リソース(提供できるスキルやノウハウなど)であり「自分には何ができるか」ということなので、まずここを明確にしなければならないんですね。
また、目的地、つまりお客さんの良い未来をイメージする場合も同じで、対応できるプロセスがなければそのコンセプトはただのキレイゴト、夢物語に終わるわけです。
実際「こういう人の役に立ちたい!」「こういう人たちを幸せにしてあげたい!」と大きなターゲットや目標を掲げても、それに対応できるだけの具体的なプロセスがない、あるいは考えられておらず頓挫してしまっている人はよく見かけます。
もちろん、ターゲット起点、目的地起点でコンセプトを作っていくことは間違いではないんですが、ターゲットや目的地を先に決めてしまうと、プロセスが自動的に決まってしまうんですね。
というか、プロセスを考える範囲が狭まってしまって、オリジナリティがなくなってしまう傾向があります。
例えば「〇〇に困っている人が●●な未来を手に入れるために自分ができることは何か?」と考えるのと「自分にできることはこれだけある。これらを使ってどんな人の役に立てるだろうか?」と考えるのとでは、どちらの方が多くのコンセプトアイデアが生まれるのかを考えてみるとわかると思います。
前者は自分のことばかり考えるのに対し、後者は視線や思考が外に向くので、ちょっとしたこと(例えば、ネットニュースや誰かのツイート)がアイデアにつながったりしますよね。
例えば「あ、このリソースをこう使えばもしかしたらこの分野でも役に立てるかも」といった感じで。
ただ、ターゲット起点、目的地起点でも「お客さんを幸せにするために足りないスキルは増やす」という考え方と行動ができれば、時間はかかりますが、素晴らしいコンセプトができます。
あるいはターゲットや目的地が先にあって、そこに自分のリソースを合わせるための編集・加工スキルが高い人ですね。
そういった余裕やセンスがある人はそれでも良いでしょう。
コンセプトの難易度コントロール
ターゲットや目的地を他者より尖らすのは難易度が非常に高いです。
なぜなら、人が困っていること(ターゲット)や今すぐに手に入れたい状態(目的地)というのは、お金、時間の自由度、人間関係、健康といったごくごくありふれたものだからです。
人間の根源的な悩みや欲求ですね。
そういったありふれたものを尖らそうとすると、わけのわからん横文字を並べて不自然になってしまったり。あるいは「PC1台自由な生活を手に入れよう」「noteを売って月収100万円」みたいな感じでありきたりかつ胡散臭くなってしまったりします。
なので、最も差別化しやすい要素、つまりプロセスに思考を絞り込むべきだということですね。
胡散臭くならず、人との違いを見せやすいのがプロセスなので。
他の人はこう言っているけど、そんな面倒臭いことはしなくも良いんですよ
一般的な方法はこれですけど、実はもっと効率的な方法があるんですよ
世間的にはこれが常識ですけど、実はそれは大きな間違いなんですよ
など、自分だからこそ伝えられる特別な方法は誰もが持っているものなので、これらを導き出してから、
この方法を必要としているのはどんな人?
この方法でどんな素晴らしい状態になれる?
というターゲットと目的地を定めていくと、尖ったコンセプトがスムーズに作ることができますし、ターゲットや目的地に合わせて、プロセスを適切に編集・加工できるようになります。
魅力的な要素を含むプロセスとは
何度も言いますが、自分には何ができるかがわかっていなければ、良いコンセプトは作ることができませんし、作ることができてもありきたりになります。
ターゲットやベネフィットばかり考えて自分の商品やビジネスの軸が決まらない人は、一度プロセス起点で考えてみてください。
ただ、ベネフィットはなくても良いということではなく、むしろプロセスにベネフィット(どんな素晴らしい方法か?)を含むことでコンセプトの引きの強さは倍増します。
例えば、
ブログは毎日書かなくても良い
フォロワーは1000人いれば良い
リストは100人いれば十分稼げる
みたいな感じで、プロセス自体に面倒臭いことを排除できる要素や楽しめる要素があることで「ブログを書こう」「Twitterをやろう」「メルマガを書こう」といった、ただの作業よりも魅力が出ますし、コンセプトの引きが強くなるということですね。
関連性はあるかをチェック
あと、注意しなければならないのは、ターゲットとプロセスと目的地にちゃんと関連性や一貫性、ストーリーがあるかどうかです。
そうじゃないと、どれだけ魅力的なプロセスができあがっても、話の筋が通っていなければお客さんが理解できないので刺さりません。
例えば、
❶ ターゲット ▶︎ 今まで何度もダイエットに失敗している人が
❷ プロセス ▶︎ 毎日Twitterで投稿するだけで
❸ 目的地 ▶︎ ダイエットに成功する
という叩き台から「Twitter de ダイエット(ダサい)」というサービスコンセプトができあがったとします。
でも、これだとプロセスの関連性がよくわからないので「Twitter?de?」となりますよね。
しかし、これをこうするとどうでしょう?
❶ ターゲット ▶︎ 今まで何度もダイエットに失敗している人が
❷ プロセス ▶︎ トレーニング風景をTwitterにアップすることで応援してくれるフォロワーと強制性が得られるから
❸ 目的地 ▶︎ 挫折することなく美ボディと人気アカウントの両方が手に入る
という叩き台から「美ボディと新たな収入の両方を手に入れるTwitter投稿ダイエット」みたいなコンセプトができあがり、ダイエットとTwitter投稿の関連性もイメージしやすくなります。
もちろん「ん?」と思う人もいると思いますが、前者より明らかに興味を持ってもらいやすくなりますし、詳細を見てもらいやすくなります。
で、詳細を知れば、
ダイエットに成功する
モテる(良い出会いが増える)
フォロワーが増える
承認欲求が得られるから楽しい
見られているから継続できる(強制性)
ビジネスにつながる(権威性)
などなど、一石二鳥どころか、三鳥…四鳥…とベネフィットを含むことがわかりますよね。
ちなみに、ザックリ考えたので「美ボディ」という古臭い言葉を使いましたが、ターゲットによってこのあたりの言葉は変えましょう。
今回の例でいくと「キレイなくびれ」「見事な腹筋」「セクシーな体」などなど「新たな収入」といった言葉も含め、流行り(流行った)の言葉ではなく「フォロワーや見込み客の頭の中にあるフレーズや言葉」を使うと良いです。
ハットリシンヤのコンセプト
メインコンセプトというのは時代や自分自身の成長(身に付けた経験やスキル)によって常に変わっていきます。
ちなみに、僕もコンセプトは定期的にイジってますし、軸は残しつつ細かい部分は今後も変えていきます。
今はたまたま「インフルエンサーにならなくてもそこそこ稼げて目一杯人生も楽しめる狭くて深いマーケティング」
というコンセプト(今はスクリーニングを強めるためにTwitter上ではかなり削ぎ落としています)なんですが、これのアイデア出しの段階というのは
❶ ターゲット ▶︎ 評価経済やSNS、お金稼ぎのプレッシャーに疲れている人
❷ プロセス ▶︎ ちゃんとマーケティングをすればフォロワーを集めなくても良いし、少ないフォロワーでもそこそこ稼げる
❸ 目的地 ▶︎ そうすればお金を稼ぐことや労働に時間を費やすのはそこそこにして家族との時間や人生を楽しむことができる
というところから考えていて、これを編集したものです。
フォロワー集めをしなくても良いという逆張りのインパクト兼共感兼ベネフィットだったり、そもそも胡散臭い言葉である「稼ぐ」に「そこそこ」とつけることでそれを払拭したりしているんですね。
稼ぎたいといっても、リソースが乏しかったり自分の亜溶媒に信念がない拝金主義の人はターゲットにしたくないですしね。
細かい話をするともっとあるんですが、ここまで話した内容に付随している部分としてはそんなところです。
Twitterのプロフィールの作り方に関してはこちらの記事も参考にしていただければ。