目標設定

マインドセット

ポジティブな目標設定は情報リテラシーを格段に低下させる

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

あなたは、去年、キレイゴトの夢や目標を掲げた挙句、宣言どおり、無事達成することができたでしょうか?

もし達成できていなかったのであれば、今年もテンションに任せて目標を立てる前に、目標の立て方そのものを見直すという作業が必要なのかもしれません。

ポジティブ目標で達成できるのは天才だけ

巷で「目標を立てる」といえば、

・ワクワクするようなこと
・ドキドキするとようなこと
・モチベーションが上がること
・人の役に立つこと
・人を幸せにすること
・人を笑顔にすること

といったことを掲げるのがあたりまえです。

誰が決めたのかわかりませんが。
 

ただ、いきなり夢を壊して悪いですが、こんなキレイゴトだけで目標を達成できる人は、一部の選ばれた天才だけです。

好きなことには寝食を忘れて没頭できるような、少年少女の心のまま大人になったような人だけです。

つまり、ポジティブ目標を達成するには、類い稀な「目標を追いかける才能」が必要だということです。

あるいは、今まで何度も何度も目標を達成してきて、目標達成時のイメージを自分の頭の中に鮮明に描ける人だけです。

見たことのない景色をずっと追いかけられるほど、全ての人が強くできているわけではないんですよ。
 
あなたが凡人である場合、まずこの時点で目標設定の仕方を間違っています。

凡人はネガティブ目標から設定しよう

天才にはポジティブ目標だけを追いかけてもらって、凡人は凡人らしく目標を立てる必要があるんですね。

で、凡人の目標の立て方というのは、「やりたくないことを決める」ということに尽きます。

凡人はやりたいことのためにがんばるより、やりたくないことを避けるためにがんばるほうが、圧倒的な底力を発揮できるからです。

「目標達成できなかったら1年後に死にます」

って言われたら、何だってやるでしょ?

痛みや苦しみから逃げることの方が目標達成のための強烈なドライバーになるんですよ。

「あれがやりたくない」
「これがやりたくない」
「あの人と付き合いたくない」
「あの人と仕事をしたくない」
「こんなお客さんと付き合いたくない」
「こんな生活はしたくない」

何でも良いんですよ。

「苦労してお金を稼ぎたくない」

とかでも、今の段階においては全然OKだと思います。

そんなことよりも、「そのために何をするか」こそが重要なので。
 

テレアポや足を使った営業をしたくないのであれば、今の時代、ネットでいくらでも完結できます。

喋るのが苦手でセミナーをしたくないのであれば、ブログだけでいくらでも集客できます。

人と会わずに稼ぎたいのであれば、アフィリエイトでいくらでも稼ぐことができます。

サボれという話ではなく、楽するためにどこに力を入れるかの話なんですね。

楽(Easy)ではなく楽(Simple)にしようという話です。
 

オブラートに包まずに行っちゃうと、
 
「どうすればがんばらなくて済むか」

を考えるのは、汗水垂らしてがんばるより遥かに重要なんですよ。

100の努力より、1の怠け方を優先しましょう、ということです。

やるべきことが明確になる

確かに、

「あれもやりたくない」
「これもやりたくない」

と、決めることで選択肢はかなり絞られてしまいます。

が、それによって、逆に、やるべきことが明確になるということでもあります。

まさに、環境がSimpleになるんですね。
 

「あれもやらなければならない」
「これもやらなければならない」

と注意力もタスクも散漫になっているから、本当にやるべきことがいつまでもできないわけです。

そして、ノウハウコレクターになって行く一方、情報収集の質はいつまでも上がらないということもポジティブ目標のデメリットになります。

ポジティブ目標は情報リテラシーを低させる

例えば、「年収1000万円を稼ぎたい」とすると、結局、目先のことしか考えていないから、「●●するだけで年収1000万円!」とかに飛びつくんです。

「月収100万円稼ぐ」とか「年収1000万円稼ぐ」とか、そんなキャッチコピーのクソみたいな情報は世の中に腐るほど転がってますよね。

ネット上にも本屋にも。

だからみんな手当たり次第に手を出すんですよ。

キレイゴトの目標ばっかりを追いかけているから。
 

でも、重要なことは、「よっしゃ年収1000万円稼げた!バンザーイ!」ではないわけです。

ビジネスをする上で、生きていく上で、稼ぎ続けることの方がよっぽど重要なことですよね。

であれば、1年だけ年収1000万円稼いで、あとは年収100万円というどん底の生活を送るよりも、年収600万円でも良いから10年間稼ぎ続けられるほうが大事だということです。
 

こういった大事なことに気付けるのも、

「一発屋で終わりたくない」
「不安定なビジネスはしたくない」
「家族を路頭に迷わせたくない」
「数年後、サラリーマンに戻るのはイヤだ」
「後ろ指さされるビジネスはしたくない」

といった、やりたくないことを事前に決めるからです。
 

そして、やりたくないことを事前に決めていると、目標達成の確実性を高めるために、集める情報の質も格段に変わってきます。

・具体的にどうやってマネタイズするのか?
・本当に継続的に稼げるのか?
・稼げる理由は人間力や人脈に依存していないか?
・稼げる理由はノウハウか?ビジネスモデルか?
・継続的に稼げるとしたらその論拠は何か?
・成功者と失敗者の割合はどうなっている?
・稼げなかった人は具体的にどんな人?

といった、本質的な情報にリーチしようとしますよね。

天才は追加法、凡人は消去法で

天才はワクワクすることだけにアンテナを張って、どんどんインプットして特殊なフィルターでアウトプットしていけば良いんです。

天才には何をやらせてもハイレベルでできてしまうマルチタスク型の人も多いですからね。
 

が、凡人はそうはいかないので、まずは徹底的に削ぎ落とすことから始めましょう。

で、リスクに関するインプットは欠かさずにビジネスの確実性をできるだけ高めていきましょう。

夢も希望もなく、おもしろくないかもしれませんが、これが現実なんです。

 
ちなみに、僕ももれなく凡人ですが、最初からワクワクすることに取り組んだのではなく、意図的にシャープでソリッドなビジネスを一定期間継続した結果、ワクワクするようなことにも取り組めています。

なので、永久におもしろくないことはありません。

が、凡人がそのステージに行くためには、ダークサイドの目標設定が必要だということです。

というか、それがいちばんの近道だと思いますよ。
 

やっと天才と呼ばれる人たちと絡めるようになった凡人が言うんですから、間違い無いと思います。

経験者は語る、です。

 
さぁ、他人に感化されたキレイゴトの目標は捨てて、今一度自分と向き合って見てください。

その目標がライトサイドだろうかダークサイドだろうが紛れもなくあなた自身の目標なんですから。
 

人間、同じ未経験のことでも、最高の未来はイメージしにくくても最悪の未来はかなり明確にイメージできるんですよ。

死んだことがないのに死ぬの怖いでしょ?

まさにそれです。
 

大丈夫ですよ。

最悪の未来を無事避けることができたら、同時に、それはもれなく最高の未来になっていますから。


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