こちらの記事が好評なので、ブログの個性と人間味関連する内容を少し。
とはいえ、人間味やキャラクターを前面に押し出して記事を書こうとすると、とっちらかってしまって何を伝えたいのかよくわからなくなってしまうパターンも多いので、そうならないための工夫も必要で。
ということで、今回はその部分についてお伝えしていこうかなと思います。
コラムやオピニオン系の記事で個性を出すのは簡単ですが、もっとお堅い記事、つまりノウハウやハウツー記事にどのように個性を融合させれば良いのかについて。
❶ なにはともあれ構成へ
記事がとっちらからないようにするための基本は「構成」です。
これは超基本なので、けっこういろんなところで記事を書いていますし、クライアントにも話しています。
で、ブログを書く時はこれを手元に置いて書いてくださいねと言ってカンペを配っているので、もし欲しい人がいましたら下記からダウンロードしていただければと思います。
★ブログの書き方カンペ
印刷して手元に置いて書いてくれてるクライアントも多いです。少し改訂したのでよければどうぞ。
型に慣れるまでは難しく感じるかもしれないけど、慣れると書く時間をかなり短縮できるし、且つ読みやすくて濃い内容になりますよ( ˙³˙)https://t.co/bpImGUPJXr pic.twitter.com/HJMr3QQplT
— 服部慎也|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) October 24, 2019
まぁ、この流れで書けばとっちらかることはないですよ、というものです。
ちなみに、必ず結論から書き始めないといけないということはなくて、理由、証拠、手段、行動、どのフェーズから書き始めてもOKです。
記事を書き終えてから小見出しやタイトルを決める人もいれば、逆にタイトルや小見出しを全部決めてから本文を書いていく人もいるのと同じで、「最終的にこの構成になれば良い」というだけの話だと思っていただければ。
で、多くの人が迷う部分が、「理由」と「根拠」なんですよね。
要は「これは理由?」「これは根拠?」みたいに、どっちがどっちかわからなくなってしまって、「あーーー!!」となってしまい、最終的にとっ散らかってしまうと。
これは、シンプルに考えていただければOKです。
理由 ➡︎ インフォメーション
根拠 ➡︎ インテリジェンス
要するに、理由というのは、「これを見たからです」という二次情報でも良いですし、ぶっちゃけ「それは、僕がこう思うからです」という感想レベルでも良いんですね。
あるいは、突拍子もないようなパンチのある理由を語ってもOK。
なぜなら、大事なのは次の「根拠」だからです。
まずは「え!?」と思うような結論でバシッと惹きつけ、「いやいや、そ れはありえないっしょ」くらいのパンチのある理由で面食らわせながらも少し油断させ、「いや、ちゃんと証拠があるですよ…」と根拠を語ると。
で、この根拠というのは、科学的なデータだったり、「いや、だって実際にやってみたら〇〇だったんだもん」というあなたならではの「体験談」だったりするわけです。
あとは具体的にどうやるかの「手段」と、「あなたもやってみよう」という背中押し、つまり「行動」の喚起ですね。
これが人間味と構成の融合です。
結論、理由、根拠でしっかり人間味を伝えることができれば、具体的な手段を知ろうとしてくれますし、行動にも移してくれるということですね。
読者が知りたいのは甚大な情報量よりも、
今の自分がやるべきことは何なのか?
なぜそれをやるべきなのか?
それは自分に適した方法なのか?
それをやりたいと思えるのかどうか
誰か最後に背中を押してくれないか?
といった、感情と論理のミックスなので、だからこそ人間味を入れ込むことが重要なんですね。
逆に、結論、理由、根拠までで人間味が伝わっていなければ、そもそも「具体的な手段が知りたい」とか「この人の言うことをやってみよう」とはならないので、最初の3構成に力を注ぎましょう。
❷ 人間味は出すのではなく融合する
今までの話からもわかるように、人間味やキャラクターというのは、構成に乗ることによってその効力を発揮します。
ただ単に「オレがオレがオレが…!」と、自分のキャラクターアピールしていてもダメだということですね。
なので、人間味というのはインテリジェンス、つまりあなたならではの経験や知識であるということを理解してもらった上で、構成と絡ませて上手く融合するようにしてください。
文章の書き方に関しては以上ですが、個性を際立たせたりするためのプラスαの工夫についても少し書いておきます。
文字の装飾や改行の仕方などですね。
❸ 文字を装飾をする意味
ただ単に自分が書きたいことを綴るコラムなどは、好き勝手に書けば良いんですが、読者を何かしらのゴールに導きたい場合は、構成の他に文字の装飾があった方が良いです。
構成に関しては、結論、理由、根拠、手段、行動、それぞれのフェーズにそれぞれ小見出し(いわゆるh2やh3タグ)を付けるわけですが、今回はさらにその中にある本文の装飾の話です。
太字、赤字、アンダーライン、蛍光ライン、リンクカード、箇条書き、囲いなどですね。
ザ・アフィリエイトサイトとして、企業サイトやキュレーションサイトと戦うつもりなのであれば、ガチガチの装飾をして見た目を整えた方が良いですが、ブロガースタイルに移行していくアフィリエイターや個人ブロフガー、ビジネスブログはシンプルを推奨します。
なぜなら、シンプルもまた人間味を醸し出すからです。
他の人がごちゃごちゃ装飾していれば、シンプルであること自体が個性になったり、シンプルさゆえに文章の個性が生きてくるというわけです。
センスがない人が装飾にこだわると、ごちゃごちゃしてしまい、文章が読みにくくなる=何を言っているのかよくわからなくなる、という状況に陥ってしまうんですね。
YouTubeの編集とかもそうですし、ファッションとかもそうですよね。
あるいは、セールスレターやLPを見ればわかると思うんですが、情報商材屋のLPなどはガチガチにデザインされているわけですが、それが心地良いかと言われると、一般の人からすれば不快なわけで、見た瞬間に拒否反応で閉じちゃったりするわけです。
そしてそこに個性はありません。
なので、デザインにこだわれということではなく、「読みやすい」「スッキリしてる」と思ってもらえるような最低限の装飾でOKです。
今ではそういった、もともとシンプルでオシャレなWordPressテーマはいくらでもあるので、必要以上の装飾を考える必要はありません。
何なら、LPもブログ記事の延長線上にあるような、シンプルで読みやすくて、ちょっとオシャレで、かつその内容自体に情報としての価値があることが大事になってきています。
派手なLPに惑わされてしまう情報弱者をのぞいて、ですが。
少し話はずれましたが、シンプルな装飾とはどういったものかというと、多くても3パターンくらいに抑えておくということですね。
例えば、
❶ 蛍光ライン
❷ アンダーライン
❸ 赤字
みたいな感じですね。
で、当然ですが、それぞれの装飾の役割、つまり、何を書いた時にその装飾を使うのかをちゃんと決めておくということが大事だということです。
蛍光ライン ➡︎ 超重要ポイント
アンダーライン ➡︎ 次に重要なポイント or 超重要ポイントを補足するもの
赤字 ➡︎ 心の叫び or 強烈な批判
という感じで、僕もブログでは、文字装飾は基本的にはこの3つしか使いません。
❹ 文字群と改行について
あとは、超基本なことですが、改行をこまめにすることですね。
オススメは3行書いたら一旦切り、1行空けてからまた3行書くというふうにすることで、読者の読み疲れを解消しますし、改行の仕方すらも個性になります。
多くても4行くらいが良いですが、ただ、4行になるとスマホで見たときにけっこうな行数になるで、頻繁に4行にするのはオススメしません。
他で言うと、改行なしでぎっしり詰まっているのは論外ですが、ムダに改行が多すぎるのもダメです。
ポエムみたいに行間がめちゃくちゃ空いてる記事やツイートとかを見かけると思うんですが、読みにくいですし、面倒くさいですし、単純になんか気持ち悪いですよね。
あと、リズムも意識するようにすると良いです。
例えば、「3行 ➡︎ 3行 ➡︎ 3行」ではなく「3行 ➡︎ 1行 ➡︎ 2行」というふうにするんですが、リズムが一定よりランダムな方が人間味が出るのと、単純に読みやすいんですね。
同じリズム「3行 ➡︎ 3行 ➡︎ 3行」とか「1行 ➡︎ 3行 ➡︎ 1行」とかが続くと、どこを読んでいるのかわからなくなったりするという懸念もありますし(乱視の人は特にw)。
なのであえて、ランダムに行数は変えるようにしてください。
1行になる部分では、読者は一息入れたり落ち着いたりするので、そこで何かを問いかけたり、刺さる言葉を置くというのも1つのテクニックです。
ということで、いろいろとライティングテクニックは出回っていますし、目的に合わせて取り入れるべき部分は変わってきますが、超基本的な部分で言うとこんな感じです。
あとはご自身のブログやサイトのコンセプト(目的、ターゲット、ゴール)によって、省いたり取り入れたりしていってください。