YouTubeやstand.fmやるようになってから、娯楽としてではなく研究材料としていろんなコンテンツを観るようになりまして、このツイートもその一つですが、こういった視点で観るとめっちゃ学びがあるんですよね。
悪い反応(アンチ)の中にもヒントがある。
Mr.シャチホコが武田鉄矢のモノマネをした時、アンチが「全然似てねーじゃん、それじゃ福山雅治じゃん」って言われて「あ、オレ福山雅治もいけるのか」ってレパートリーが増えたらしい。
頭を柔軟にすれば何からでも学びやチャンスを得られる。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) October 30, 2020
このツイートの話からもわかるように、結局のところネタになるかどうかではなくネタとして捉えようとしているかどうかが大事で。
ブログやYouTubeをやる際に、よく「ネタがない」という人がいるんですが、ネタがない理由としてはその点も含めて大き3つあって、この3つはセオリーであり順番でもあります。
① ネタとして捉えようとしていない
② 行動(思考)範囲が狭い
③ いきなりオリジナルを求める
ネタに困らない人は、これと逆のことをコツコツやっているということですね。
ネタが見つからないとき、本を読んだりネットサーフィンをしたりと、インプットに注力しがちなんですが、それではダメだということです。
ネタは見つけるものではなく、捉えるもの、感じるものなので。
① ネタとして捉えようとしていない
以前の記事でも書いたんですが、失敗を「ゴミ」として捉えるとそれはゴミでしかなく、役に立たないものとして脳のどこかに捨てられてしまいます。
が、失敗を「オイシイ」と捉えるとその瞬間からネタに変わり、誰にどう伝えようかという思考が働き始めます。
失敗してないってことは挑戦してないってことだ。
子どもには「チャレンジしろ」「あきらめるな」とか言うくせに、親は何かにチャレンジしてんのかな。学校の先生は何かにチャレンジしてんのかな。
教育で教えるべきことってそこでしょ。失敗はチャレンジの証ってことを大人が身をもって教えないと。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) November 18, 2021
例えば、足を骨折したとして、この自分の不幸をどのように編集すれば誰かを笑わせたり勇気づけられるかを考えるんですね。
大きい小さいにかかわらず人は日々失敗をするんですが、ほとんどの人がそれを苛立ち、失望、倦怠といったストレスやネガティブ方向にしか処理しないんですが、こういった思考ができると一石二鳥です。
失敗をネタとして処理することで、日々感じるストレスも格段に減りますからね。
大事なのは考えたことを実際に行動に移すことです。
もちろん、笑い話だけで終わっても良いんですが、ネタのレベルを上げるには「失敗を次にどう生かしたか」「それによって何が得られたのか」といったことは重要になってくるので。
というように「ネタを探す」と大きな枠で考えると、キョロキョロといろんなところに目を向けて、結局、何もネタを拾えなかったということになりがちなので、一番簡単でかつ日々経験する「失敗」に目を向けると良いです。
それだけでネタに困ることはなくなります。
もちろん、何かしら行動をしないことには、それなりの失敗を経験することはないので、そもそも失敗が見当たらないという人はまず動かなければなりません。
そして、新しいことにチャレンジしてここぞとばかりに失敗しましょう。
②行動(思考)範囲が狭い
行動するとはいえ、良くも悪くも人間は学習する生きものなので、毎日同じことをしていると失敗しなくなります。
そうなると自ずと「失敗がなくなる=ネタがなくなる」となってしまうので、そうならないために、当たり前のように流れていく日々に変化を取り入れるようにしなければなりません。
最初は簡単なことで良いんですよ。
朝食を変えるとか、降りる駅を変えるとか、聴く音楽を変えるとか、歩き方を変えるとか、喋り方を変えるとか、あるいはTwitterで絡む人を変えるとかでも良いです。
そういうふうに、子どものように「はじめてのチャレンジ」をすることによって新たな失敗が次々と発生するので、それと比例してネタが湧いてくるんですね。
もちろん、変化は「ネタとなる失敗を呼び込んでくれる」という要素だけではなく、それ以外にも発見や気付きもたくさんたらしてくれます。
冒頭でも触れましたが、僕の場合ですと「YouTubeをやる」という変化を起こしたことによって
普段見ているチャンネルから学ぶ
動画編集の知識やスキルを学ぶ
写真や動画の撮り方を考える
自分の声や表情を客観的に見る
スタイルや健康に気を使う
といった、様々なネタというか考えるべきことが流れ込んでくるようになったんですね。
当然、これだけではなく、ツイートなどで発信することによってYouTuberや動画編集者ともつながるようになり、そういった人たちとコミュニケーションをとることでマーケティングに関する引き出しも増えました。
なので、ネタがないなと感じたら「最近なんか失敗したっけ?」と自分に問いかけ、失敗していないと思ったら「最近なんか新しいことにチャレンジしたっけ?」とさらに深く問いかけてみてください。
きっと思考も行動も停滞しているはずですから。
③ いきなりオリジナルを求める
ネタがないという人の多くの人の言い訳として「同じ情報がすでに世の中にあるのにわざわざ自分がやる意味がない」というのがあります。
これは言い換えれば「オリジナルの情報がないから」ということになるんですが、世の中でオリジナルの情報を持っている人なんてほとんどいなくて、ほぼ必ず何かのかけ合わせによってオリジナルの情報っぽく見えているだけなんですね。
例えばノウハウにしてもそうで、かけ合わせによるオリジナルのノウハウがどのようにして生まれるのかというと、まずはセオリー通り、マニュアル通りに行動してみます。
で、上手くいかない場合やもっと効率化したい場合に他の要素を取り入れてみるんですね。
要は、「こうやったら上手くいくかも」「今でこれならこうすればもっと良くなるかも」といった、言ってしまえば仮説と検証の結晶の集まりがオリジナルになるわけです。
何も行動していない状態で、机上の想像やイメージだけでいきなりオリジナルなんて生まれないということですね。
なのに、ブログやYouTubeになどの情報発信に関しては、言ってしまえば「言葉を並べるだけ」なので、ちょっと勉強すればオリジナル(な表現)ができあがると思っている人はけっこう多いんですが、そんなわけはなく。
それって、泳いだことがない人が泳いでる人を見て「手はクロール、足はバタフライで泳げばめちゃくちゃ早く泳げるでしょ」とか言っているようなもんなんですね。
別にマニュアルに忠実じゃなくても「自分はこう思う」というものがあるのであれば、まずはそれを現場レベルでやってみましょう。
今回の流れであれば、失敗をしたときに脊髄反射で「クソッ!」と反応するのではなくて、意識的に「しめしめ」と思うことから始めてみるとかですね。
そして、失敗を恐れるのではなく、むしろ「失敗=ネタ獲得」くらいのマインドで新しいことにチャレンジすること、そしてその行動の中でオリジナルを見つけ出すことなどを意識で取り組んでみてください。