こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
コンサルタントを含めた様々な業種において、ブログでよく見かけるのが、
「私は●●を無償で提供していルー!」
「うちは他よりこんなにも安いデース!」
という意味不明のアピール。
そして「高額=ボッタクリ」という何の根拠もない手前勝手なレッテル貼り。
そういうのを見るたびに、
「じゃぁ、ボランティアでもやれよボケ」
と思います。
ビジネスの世界から出て行けば良いんです。
そういった、いかにも「自分が適正価格だ」っていうアホがいるから貧困層が増えていくし、ブラック企業が増えて自殺もするんですよ。
安売り、無料バラ巻きなんていう戦略や施策は無能による愚の骨頂です。
人間、安い方が良いに決まっている
以前から言っているように、人間は楽したいし得したい生きものなんですよ。
人間だもの(笑)
得したい、つまり安い価格で買いたいわけなので、SALEやバーゲンに群がるんです。
で、企業は「他よりも安く」を追求し、必要な経費を削ってでも対抗しようとします。
それが原価であったり人件費だったりします。
その結果どうなるか?
はい、まだ記憶にも新しい事故だと思います。
他より安いですと打ち出していたら、当然、アホなお客さんはそっちに群がります。
僕なら、上記の記事にも書いてあるように、
「他の会社より少し価格は高いですがこういうふうに安全性を確保しています!」
と打ち出している方を選びますが。
上記の記事の例でいくと、こういう失敗を受けた業界の正しい動きとしては、どこが一番安いかではなく、どこが一番安全かで競争するべきなんです。
が、今はどうでしょう?
お客さんはアホなのでスッカリ忘れています。
そして今日もまた価格比較サイトで格安高速バスを選びます。
失敗作はさっさと捨ててしまえ
価格を下げなければならなくなったり、無料にしなければならなくなったりする商品は言ってしまえば失敗作なんですよ。
あるいは、ダメなビジネスモデルなわけです。
一見、お客さんのためのように見えて、在庫を一掃したいだけであったり、そこに費やした労力を無駄にしたくないという販売者側の勝手な都合なわけですから。
「あんまり価値がなかったみたいなんでこれくらいの価格で勘弁してください」
と言っているようなものです。
そんなもん売るなよという話になりますよね。
販売者側が本当に価値があると信じているなら価格は下げる必要はないわけですから。
商品を高く売るには頭を使います。
ズル賢くという意味ではなく、価格に納得してもらえる内容にするためにめちゃくちゃ試行錯誤をしなければならないという意味です。
要するに企業努力ですね。
簡単に安売り、無料を打ち出すようなヤツらは何も考えてないんですよ。
失敗作はさっさと捨てて、もっとお客さんに喜んでもらえる商品を考えて、商品開発に力を入れることが必要です。
ボッタクリってそもそも何だ?
低額商品がダメで、高額商品が良いと決めつけているわけではなく。
僕が展開する商品ラインナップも500円のコンテンツもあれば、月額30万円以上のコンサルティングもあります。
どれも、
「これくらいの価値を提供できるのでこれくらいは貰わなければやってられない」
という基準で決めています。
売れなければそれはただの傲慢か、ニーズから大きく外れているということなので販売をやめれば良いだけなので。
もちろん、改善余地が考えられるのであれば、価格はそのままで改善しますが。
100円のペットボトルの水を砂漠の真ん中で死にかけている人に1000円で売ることはボッタクリでしょうか?
本人が納得しているのであればボッタクリでもなんでもありませんよね。
ボッタクリというのは、それが水ではなく塩水だった場合のことです。
エリック・クラプトンが使っていたもともと100万円のギターを1000万円で売るのはボッタクリでしょうか?
違いますよね。
それが実はみやぞん(みやぞんゴメンナサイ)が使っていたというのがボッタクリであり詐欺です。
そうでなければ、価格がベラボーに高くても1000円の水も1000万円のギターも手に入れた人は超ハッピーになっていますよ。
ユニクロの真似できる?
同じ機能の商品であっても、求められている場所やニーズの深さによっては高く売ることは全然問題ありません。
むしろ高く売るべきだと思います。
お客さんの問題は解決するわけですし、それによって利益は増え経済も回っていきます。
それがビジネスです。
安売りアピールは販売者もお客さんもどん底に陥れるのです。
わかりやすい例を挙げますね。
毒ヘビに噛まれて血清を打たないと数時間後に死に至るという人に血清を販売する人がいます。
その販売者は血清を1万円で売ろうが100万円で売ろうが自由です。
命に関わるものだからたとえ100万円でも全然安いくらいだと思います。
ただ、安く売った方がたくさん売れるだろうし、お客さんも喜んでくれるだろうと思って1万円ポッキリで売る販売者がいたとします。
「命を救ってもらえるのに1万円で良いの?」
と、お客さんには当然のように喜ばれますよね。
が、1万円で売っている横で9000円で売り始める人が現れたらどうでしょう?
お客さんはそっちに流れて行きますよね。
そしたら1万円で売っていた人は8000円で売らなければならなくなります。
そんな価格競争が延々と続いて、どこも1000円で売らなければならなくなったら一体どうなるか?
「もうこれ以上価格は下げられない、でも、生活をしていくためには売らなければ」
そう思ったら人間は何をするか?
そうなったら「少しだけ水で薄めよう」という販売者が出てくることは容易に想像できます。
そう、不正をするようになるんです。
日本でもいろんな業界でこれと似たようなことは起きていますよね。
こういう話をすると「ユニクロはどうなの?」という声が聞こえてきそうですが、確かにビジネスモデルとしては成功していますし、儲かっていると思います。
あの価格であのクオリティを提供されればお客さんも満足しますしね。
が、あの価格を保持するためには地獄の業火に苦しんでいる人もいるわけで。
まぁ、その辺りのジャーナリズムに関してはこの記事では突っ込むつもりはありませんが。
で、ユニクロの真似をしようとしたところで、その会社は崩壊するかお客さんに迷惑がかかるかのどっちかですよね。
木を見て森を見ない、低価格での販売戦略は時間差であらゆる人を苦しめます。
それでもあなたは安いものを買いますか?
無料ばかりを漁りますか?
また、できるだけ安くで売ろうとしますか?
できるだけ高く売るための努力をしませんか?
で、高く売るためにはどうすれば良いかというと、誇大広告や盛りすぎコピーで煽るのではなく、お客さんにできるだけ多くの正しい情報を提供してあげることが必要になってくるのです。
ウソはバレますから。
1人の労働者や消費者を生かすのも殺すのもあなた次第だということです。