こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
評価経済社会という言葉は、SNSで影響力を持つ人のポジショントークではよく出てくるわけですが、まぁ、「今さら?」みたいな話ですよね。
評価経済社会
「評価」を仲介として、モノ、サービス、お金、が交換される社会。相互レビュー社会。
既存の貨幣経済社会では「貨幣」を仲介にして「モノ」「サービス」が交換される社会だった。お金が不要になるわけではなく「お金」が「評価」に従属するようになる。日本は先進国の中でも社会が均一化されているほうなので、世界でも最も早く評価経済社会への移行が進む可能性があるという。
出典:はてなキーワード
このブログでは洗脳やらマインドコントロールやら宗教の話はよくしていますが、要は「新興宗教とかマルチ商法の仕組みやん」っていう話で。
この方のコラムでもわかりやすく書かれています。
まさにこの部分ですね。
評価経済社会が一体どのような世界を実現するのだろうか・・・」。
そう考えた時に私がまっさきに思い浮かべたのは「カルトな新興宗教やマルチ商法の世界」だった。
なぜなら、彼らは自分たちを実際よりも高く評価することにやっきになり、特定のコミュニティ内において世間離れした評価基準を作り上げてしまうからだ。
外部の人間からすると価値のない考え方や商品でも、信者となった人間にはとても価値のあるものに感じてしまい、団体の手となり足となり活動したり金銭を提供してしまうというものだ。
つまり、「評価させたもの勝ち」の世界である。「評価経済社会」はこのような世界を助長させてしまう世界なのではないだろうか。
で、洗脳はともかく、マインドコントロールに関しては、
1.ロイヤルカスタマーの育成
2.高利益商品の展開
3.指導者としての格の構築
といった点に置いてビジネスでは有用ですし、「商品が良いのは当たり前」という大前提でその仕組みを知り、取り入れる必要はあると思います。
なので、そこに関しては僕は違和感はありません。
SNSに存在するインフルエンサーが口を揃えて唱える今の時代における最新ビジネスのスタイルは、結局は太古から伝わり懸念されて距離を置かれてきた「宗教スタイルなのかよ」というガッカリ感はありますが。
まぁ、それだけ強力な仕組みだということですね。
ただ、先日書いたこの記事を読んでもらえれば、
「便利でビジネスしやすい世の中になったけどなんかアカン方向にも行ってるよな〜…」
というのも感じてもらえるかと。
評価経済社会って洗脳至上社会でもあるよなと。
イイヅカアキラさんの言うところの「評価させたもの勝ち」の世界だなと。
フォロワー数はただの衣服でしかない
今回、こういった記事を書いたのは、このツイートを見て「おいおい」と思ったからです。
フォロワー多くても、糞な奴はいるが、ツイッターのフォロワーを2000や3000にすら出来ない奴は、評価経済社会での基礎体力を欠いている。>VALU問題に思う“Twitterフォロワー数が多い人だけが勝つ世の中”でいいのだろうか https://t.co/yvIOhPVaba
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年9月9日
評価経済社会における基礎体力をフォロワー数に結びつけるのは違うんじゃないかと。
これって、「特定のコミュニティ内において世間離れした評価基準を作り上げてしまう」ということじゃないですか。
っていうか、墓穴掘ってますしね。
優待とはいえ、田端砲優待投稿はゴミが多すぎて残念であるということを、田端ファンを代表して呟いておきます。
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年9月12日
だから、素人いじり風にツッコミながら紹介しているつもりなんだが・・・ https://t.co/HaZaKEk5T5
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年9月12日
いじらざるを得ず、工夫されているのは理解しますが、優待投稿を見るとまたゴミ情報かな…と感じてしまいますぜ! https://t.co/9LfgFaFWCy
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年9月12日
「金もらってるからしょうがなく質の悪いフォロワーのゴミを撒き散らしてる」
と言っちゃってるようなもんじゃないですか。
本来、評価や信頼というのは、その発信者が持っている商品やサービスに対するレビューのはずなのに、それが「フォロワーの数」となるとおかしくなりますよね。
そもそも、評価経済社会における基礎体力というのは、お客さんが抱えている問題や悩みの解決策をブログなどでどれだけ網羅できているか、それを常にアップデートできているかという点になるわけです。
フォロワーの数はお客さんの問題を解決しませんから。
評価経済社会における基礎体力という定義が、「生き残っていくために必要な力やスキル」とするとそういうことだと僕は思います。
フォロワー数は体力でも筋力でもなく、あればいくらでも消費者の目を欺ける化粧や衣服のようなものでしょう。
上記記事のキングコング西野さんのFacebookのコメント欄を見てもわかるように、本来であれば商品やサービスを楽しむところが、
「この人の言っていることは正しい」
「この人が叩いているから自分も叩いて良い」
「教祖様の敵は私の敵」
といったような、もろ洗脳されている人の評価基準が出来上がってしまっているわけです。
要は、「何を言っているか」ではなく「誰が言っているか」でしか判断できなくなってしまっているということです。
衣服しか見ていないから。
フォロワー数が評価経済社会における基礎体力と勘違いした人が増えると洗脳社会はどんどん加速していきますよ。
SNSは所詮借り物
僕が「SNSのおけるフォロワー数は衣服である」と表現したのにはもう1つ理由があって、それは何かというと、「ちょっとしたことですぐ破れてしまう」ということなんですね。
フォロワー数が基礎体力なんであれば、その体力をつけるためにがんばった努力は報われますし、その後も健康を維持するのに役立ちます。
が、SNSは所詮借り物なんですよ。
多くの人が勘違いをしているのか麻痺しているのかわかりませんが、FacebookにしろTwitterにしろInstagramにしろ、それぞれの会社の軒下でビジネスをしているわけですから、さも「自分のフォロワーたちです」と言っているリストは、何があってもあなたが持ち出せる顧客リストではないわけです。
NGワードを使ったり、誰かが嫌がらせで徒党を組んで通報したりしてアカウントが凍結したり削除された時点で終わりなんですよ。
炎上させられてネットから消えていった人もたくさんいるわけで。
じゃぁ、ブログは大丈夫なのかというと、無料ブログはSNSと同様かそれ以上に削除リスクはありますし、WordPess等の独自ブログを使っていてもGoogleにペナルティを喰らって圏外に飛ばされて終了です。
まだ安全性が高そうなのはメルマガとかなんでしょうが、それもメルマガスタンドの会社が潰れたら終わりです。
まぁ、後者にいくほどクローズドなコミュニティになっていくので、外部からの攻撃によって立ちいかなくなるというリスクは減っていきますが。
そういった意味では、一番安全なのはリアル店舗かもしれませんね(笑)
天災や維持費などのリスクはありますが、現在のインターネットを中心とした洗脳社会でビジネスをすることを考えると、どっこいどっこいのような気がします。
ポジショントークをする人は逃げ道を持っている
こういったことを踏まえずに未だにSNSフォロワー数至上主義というポジショントークをしている人や、SNS宗教みたいなビジネス塾とかを見ていると滑稽だなと。
まぁ、こういった人たちはSNSでの居場所が無くなっても生きていけるように、投資やアフィリエイトなどで収入はポートフォリオ化して逃げ道はたくさんつくっているわけですが。
大きな収入源を他に複数持っていないのに、インフルエンサーの煽りやポジショントークに乗っかっていると、フォロワー数が爆発的に増えた時に痛い目に合うかもしれませんよ、
無差別にフォロワー数を増やすということは、タチの悪い連中とどんどんつながってしまうということですからね。
ほら、Twitterで自分に1円の利益にもならないのに、嫌がらせや誹謗中傷、ある事ない事を拡散する人とかたくさんいるじゃないですか。
Twitterに限らず、Facebookではこういう人もいますしね。
SNSに棲むアタマのおかしい輩に収入や人生を奪われないように、今のうちから本当の基礎体力をしっかりとつけた方が良いですよ。
同時に、SNSにもたれかからないビジネスも2、3は持っておくことをオススメします。