こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
職業柄「コンサルタントってどんなことをする仕事ですか?」と聞かれることが多いんですが、10人のコンサルタントがいれば10人の「コンサルの仕方」がありますし、クライアントによっても内容は大きく変わってきます。
が、基本的にはコンサルタントには下記の3種類のパターンがあって、大きく分けるとだいたいその3つのうちどれかにあてはまります。
代行型コンサルタント
先生型コンサルタント
パートナー型コンサルタント
まぁ、これだけ見てもわからないと思うので、順番に解説していきますね。
これからコンサルタントを目指す人、現役コンサルタントだけど今のスタイルに限界を感じているという人は参考にしていただければと思います。
また、これからコンサルを受けようと思っている人は、自分のビジネスや性格的にどういったスタイルのコンサルタントが合っているかを考える際の参考にしてみてください。
① 代行型コンサルタント
代行という言葉の通り、求められていることをコンサルタントが全部やってあげるという内容のサービスですね。
広告運用だったり、SNS運用、サイトの更新、ブログの執筆など、クライアントに「これやって」と言われたことを有無を言わずにやるという内容です。
もちろん、基本のサービス内容とそれに対するフィーは決まっているので、その枠から出るサービスについては追加料金をいただくので、必ずしも定額で奴隷のように働かされるということではありません。
ただ、どうしても奴隷のような扱いになる場合が多いのは否めません。
クライアントとの関係性によるんですが「お金のため」とか「契約を切られないように」となると、なかなか対等な関係性は築けず、クライアントの奴隷と化します。
ですが、そのクライアントのことが大好きで、求められること、全部任せてもらえることに喜びを感じる場合、そしてクライアントも敬意を持ってくれているのであれば、このスタイルのコンサルタントも悪くありません。
ちなみに、かなり昔ですが、僕の知り合いに歯科専門のコンサルタントがいたんですが、かなりの月額フィーをもらってほぼ代行のコンサルをしていたんですが、最終的には愛人のお守りなどをやらされて疲弊していました…。
僕もコンサルタントとして駆け出しの頃は何でも仕事を受けていたので、このスタイル(愛人の相手はしていない)でやっていたこともありますが、チームならともかく個人では精神的にも肉体的にも長くできるものではありませんね。
② 先生型コンサルタント
このパターンは前項とは真逆で「先生」という言葉通り権威を持ってコンサルをするので、ある意味ビジネスの立場はコンサルタントが上、クライアントが下のような感じになります。
コンサルタントは「あれしなさい」「これしなさい」というのがメインで、業務を代行することはありません。
もちろん、机上の空論ではなく成果を出せるノウハウを提供できるというカタチになりますが、実際は大手コンサルファームのコンサルでも、大量の資料を渡して「これをやってください」を指示し、コンサルタントは進捗管理すらしないということも少なくありません。
コンサルタントとしてビジネスをする上では「先生」という立場は楽ですが、やはり壁ができてしまうので、クライアントから問題の本質を聞き出せなかったり、あるいは逆に指示したことしかやらないという依存体質になってしまったりするんですね。
ちなみに、このスタイルに関しても僕は経験があります。
継続性は高くなりますが、どうしてもクライアントは指示待ちになりがちになるので、慕われつつも腹を割って話せる関係性を構築しないと、このスタイルでのコンサルはなかなか上手くいきません。
③ パートナー型コンサルタント
いろいろ経験を踏まえた上で、僕はこのスタイルに落ちつています。
よほどのこと(僕のスキルが緊急的に必要な場合やお互いに敬意を持っている場合)がない限り業務の代行はしませんし、先生とも呼ばせません。
コンサルタントとクライアント、先生と生徒、発注側と受注側という関係性ではなく、パートナーという言葉通り、お互いそれぞれのプロとしてビジネスの取り引きをするということですね。
例えば、クライアントが飲食店のオーナーであれば、飲食業界のプロであるクライアントと、マーケティングのプロであるコンサルタントのリソース(経験、スキル、知識、ノウハウ)を掛け合わせて、単独では出し得ない問題解決策やアイデア、つまり「第3の解決策」を創出するという感じです。
そういった、プライドや責任感、そして柔軟性を持っているクライアントとビジネスをすることができれば最高に楽しいしやりがいもあります。
ただ、このスタイルでコンサルビジネスをしようと思ったら、かなり厳しくスクリーニングをする必要があるんですね。
なぜなら、コンサルタントを求める多くの経営者や起業家は
・代わりにやって欲しい(代行希望)
・なんとかして助けてしい(先生希望)
という、今までお伝えしてきたこの2つのパターンを求めているからです。
まぁ、コンサルタントはそういうものだと世の中的に認知されてしまっているので仕方がないんですが、だからこそ「コンサルタントというのはこういうことをします」だとか「こういうクライアントをサポートしたいです」といった発信を積極的かつ継続的にしていかなければならないんですね。
逆にそれができれば、理想のクライアントしか集まってこなくなります。
ブランディングとマーケティング
理想のコンサルスタイルで理想のクライアントとビジネスをするために、僕らは情報発信をしていることは言うまでもなく。
ブランディングというのは、ビジュアルとコトバを継続的に伝えることで出来上がっていくものであり、その一貫したイメージで「集客〜プロモーション〜セールス〜サービス提供」までの仕組みを作っていくことがマーケティングです。
ぜひこの機会に自分のスタイルを見つめ直してみてください。