こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
僕の元に相談に来られる方は自分でビジネスをしている人、あるいは、自分でビジネスをしようとしている人なんですが、今回の話は会社員でも同じことなので参考にしていただければと思います。
こういったことは、おそらくどんな高額セミナーに行っても有名なインフルエンサーのオンラインサロンに行っても教えてもらえないと思いますよ。
なぜなら、今回のような内容は、僕が実際にお客さんと対話し、しかも自分の日常ともミックスして情報として昇華している内容なので。
自分の経験や知識に自信がなければ起業なんてしない
先日、単発のコンサルティングを受けに来られた方は、かなり長い間アパレル業界で働いていて、その経験やスキルを生かしてパーソナルスタイリストをしたいという方でした。
僕の知り合いもやっていますがファッションコンサルやイメージコンサルといわれる分野ですかね。
で、話を聞くと、起業をする前にもっと知識や経験を積みたいので、そういったビジネスをしている会社に転職して勉強をする予定らしいんですよ。
そこで僕は
と聞いたんですが、ビジネスのターゲッティングは「一般の人」でした。
それを聞いた時点で、僕は
とアドバイスをしました。
どういうことかというと、自分と同等、あるいはそれ以上のレベルのプロや専門家を相手にするんであれば、さらなる知識やスキルの習得が必要かもしれませんが、一般人を相手にするんであれば、とりあえずもう”十分”なんですよ。
だって、自分でビジネスをしようと考えているわけですよね?
ということは、自分でビジネスをしようと考えているということは、ある程度は「自分の経験や知識がお金に換わる」という自信があるわけですよ。
であれば、それが通用するかどうか、まずは走り始めることこそが重要なんですよ。
好きなことはイヤでもアップデートされていく
この方が、今から時間やお金を投資すべきことはことは、お客さんのニーズ(本当に解決したいことや本当に欲しいもの)をとことん知ることです。
つまり、マーケティングだったりコンサルティング(問題発見・問題解決)といった付加価値部分のスキルです。
自分の専門分野のことは基本興味があることだったり、好きなことだったりするので、イヤでも無意識に情報収集するんですよ。
レンジローバーが欲しいと思ったら、街に出て1日何百台何千台と走る車を見ていてもレンジローバーしか目に入らないように、無意識にインプットされるので大丈夫です。
あるいは、お客さんに聞かれて困ったことや答えられなかったことがあったときに情報を集めれば良いんです。
「その件に関しては、情報が多岐に渡リますしお客様の状況によっても何がベストかは変わってきますので、お客様の状況をヒアリングさせていただいた上で、後日完璧な情報を提供させていただいてもよろしいですか?」
くらい言えれば、お客さんは期待しながら待ってくれますよ。
販売者のこだわりとお客さんのニーズはかけ離れている
アパレルの話でいくと、僕ら一般人はある程度見た目が好みであれば、素材とか生産国とかブランドのこだわりとかどうでも良いんですよ。
そんなことより、その服が自分の体型に合う形やサイズなのか、洗濯したら色落ちしないか、縮まないか伸びないか、といったことの方が知りたいわけです。
他にも、靴を買うときによく言われる「多少キツくても馴染んできます」とか、「それって形が崩れるってこと?」とか思うわけですし、革製品を買う時は「使い込むと味が出てきますから」かと言われますが、「それって劣化とどう違うの?」とか思うわけです。
でもそういったことって、お客さんはあんまり聞かないじゃないですか。
店員さんに「大丈夫です」と言われたら、「はぁ、そうなんですか…」ってなってしまって。
でも心の中ではそういった疑問や不安を抱えていたりするわけです。
となると、そういうときにお客さんが必要な情報というのは、
「●●という国で作ってるから大丈夫です」
「▲▲という縫製をしているので大丈夫です」
「このブランドは■■にこだわってるので大丈夫です」
ということではなくて
「履いていれば馴染んでくるので痛みはなくなると思いますが、横幅がちょっと増しちゃうかもしれないですね。ちなみにこのシリーズ(別商品)だと細身のシルエットなので、横幅が出てからでもずっとキレイに見えますよ。」
とか
「革製品なので1年くらい使い込むと今の色よりくすんだ感じにはなります。例えばこんな感じですね(スマホで画像を見せる)。なのでこういう感じが好きな方には良いと思いますが、経年変化はあんまり、、、と言われるのであればこのシリーズ(別商品)がオススメです。」
といった情報なわけです。
所持している情報量こそ価値と思っている販売者は多いですし、実際、それが価値になる相手もいます。
が、一定レベル以上の専門知識とかこだわりといった情報に価値を感じてくれるのは相当レベルの高いお客さんか、何度も何度もリピートしてくれたお客さんだけだということは忘れてはいけないんですね。
それは本当に目標に近づくダメのアクションか?
話を戻します。
まぁ、この相談に来られた方は貯金が無いという話だったので、生活ができなくなるというリスクを避けるためには副業というカタチが一番なので、転職するという選択肢は全然間違っていません。
が、アパレル業界ということもあって、転職先の給料を聞いたらビックリするくらい低かったんですね。
ステップアップはしていって給料は上がっていくということなんですが、初任給はめちゃくちゃ安いんです。
もちろん、この会社で長期間働くということであればその方向性で良いかもしれませんが、自分でビジネスをするという目標があるのであれば、冒頭でもお伝えしたように、もう業界や専門的な知識やスキルはとりあえずはいらないんですよ。
であれば、マーケティングやコンサルティングスキルを学べる時間とお金がもらえる会社に就職する方が目標に近づくわけです。
もっと言うと、人脈に関しても、基本的には会社のお客さんを持っていくわけにはいかないわけですから、同業の会社に就職するのもビミョーなんですよね。
永久に起業できない人
起業してほとんどの人が消えていくのは、この記事でも書きましたが、準備するものが間違っているからなんですよ。
誰もが簡単に参入できる業界に足を踏み入れ、誰もが力をいれていることをみんなと同じレベルで力を入れることしかしないからです。
その他大勢と同じようにセミナーに行ったり、スクールに通ったり、資格をと取ったりといったことですね。
どれもお客さんに取っては何の関係も無いどうでも良いことばっかりです。
そういったことに時間やお金を使っている時点で、お客さんはおいてけぼりですし、そういったことをSNSでアップしている人は「私は自分のスキルアップが優先で、お客さんのニーズなんてどうでも良いですよアピール」でしかないわけです。
ハイレベルの知識やスキルの習得はムダとは言いませんが、それだけの知識やスキルを備えても、それをフル活用するだけのお客さんと出会うか、そうなるまで長い付き合いをするかしなければ意味がないんですよ。
あなたが今すぐ自分のビジネスをスタートできないのは、自分の専門知識やスキルに自信が無いからではないでしょう?
何度も言いますが、ビジネスをしようと思っている時点で、多少なりとも自分の経験はスキル、あるいは人間力に自信があるはずですから。
自信が無かったり不安なのは、
「お客さんが集まらなかったらどうしよう」
ということでしょう。
そういった不安や自信の欠如を、「私にはまだ専門知識やスキルが足りないのだ」にすり替えて、さらなる勉強や資格で埋めようとしているだけでしょう?
お客さんが集まらないのは、よほど商品やサービスがショボくなければ、マーケティングを学ぶことや実践することに投資していないからです。
あなたの場合はどうでしょうか?
いったい専門知識やスキルがどのレベルになったら起業できるのでしょうか?