起業

社長や起業家にとって「愛のある公開処刑をされる場所」が必要である本当の理由

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

世の中には、

「褒められて伸びる人」と「叩かれて伸びる人」

という2つのタイプの人間がいる

、、、と言われています。

が、ぶっちゃけて言ってしまうと、あなたがどちらのタイプかは重要ではありません。

というか、そもそもタイプとかないんですよ。
 

伸びる人はどっちでも伸びますし、

「褒められるだけというのも、、、」
「叩かれるだけというのも、、、」

と思うのが当たり前のように、飴と鞭じゃないですが、両方のバランスが重要だという人も少なくないはずです。
 

で、褒められて伸びる人が優れていて叩かれて伸びる人がダメだという構図もありません。

指導者も同様に、褒めて伸ばす人が優れた指導者で叩いて伸ばす指導者が無能だということもないわけです。

少し懐かしい例を挙げて考えてみましょう。

恐怖の自転車理論

ほとんどの大人であれば自転車には乗れますよね?

問題なく乗れますよ、という人は、ちょっと子供の頃にタイムスリップしてみてください。

乗れないという人は今から練習してください(笑)
 

「自転車が乗れるようになる」という同じゴールに対して、プロセスは人それぞれだったと思います。

例えば、褒められて自転車に乗れるようになった人は、


よーし!良い調子だ!ちゃんと後ろ持ってるからなー!
転ばないようにちゃんと持っててよー!
良い感じだ!一回手を離してみるかー!?
無理だよー!ちゃんと持っててよー!
わかった!ちゃんと持ってるぞ!
ホントに持ってくれてる?
大丈夫だ!ちゃんと持ってるぞ!よーし!良いぞー!
ホントにちゃんと持ってくれてるー!?
当たり前じゃないか!よーし!そのままいけー!


というやりとりで、いつの間にか手を離されているパターンですね(笑)
 

一方、スパルタ教育で乗れるようになった人は、倒れて傷だらけになりながら身体で覚えていきます。

もう転びたくないという恐怖と悔しさでがんばります。
 

これって、どっちのパターンにしろ、乗れるようになるのかならないかは、結局のところ、「褒める」「叩く」という手法ではなく環境によって決まるんですよね。

後者は「叩く」というニュアンスとは少し違いますが、「スパルタ≒叩く」と理解してください

ちなみに、僕は、前者で大転倒したパターンですね。

「褒めて伸ばす」に必要な環境

前者の場合、褒めて気持ちを高揚させいつのまにか手を離しているけど、それに気づかず乗れるようになっているというものですが、転んだ時のケガや衝撃は大きいです。

子どもは、「お父さんが持っていてくれているもの」という前提があるので、転ぶことなんか全く想定していないんですね。

そうなると、当然、受け身も取ろうとしないので、心も身体も大ケガをする可能性が大きくなるわけです。

そして、父子の信頼関係も無くなります(笑)
 

この場合、お父さんは、手を離してからも、転ぶ際に守れるように全速力で走ってついていかないと悲惨な状態になります。

つまり、万全なサポート体制がないのであれば、褒めて伸ばすということをしてはいけないということです。

最後までサポートの環境が整っていてこそ、褒めて伸ばすという手法で成果に導けるんです。

「叩いて伸ばす」に必要な環境

さて、叩いて(スパルタで)伸ばす場合、基本的にお父さんは腕組みをして見守り、ポイントやダメなところを口頭だけで指示するだけという、何ともクールなパターン。

子どもは何度も転ぶので痛いですし、公園に友達なんかがいた日にゃ恥ずかしいですよね。

まさに公開処刑です。
 

でも、体で覚えるということは、イコールそれは自分で考えるということにもなります。

痛くない転び方や、そもそも転ばない方法、バランスの取り方や、左右にブレない速度感などを、自分で考えて自分で身につけていきます。
 

で、自分なりにいろいろとチャレンジした上で、

「ここがなかなか上手くいかないから教えてよ」

と、指導を仰ぐこともできるようになるというわけです。

ただ、こっちはこっちで、急に「良いよ〜できてるよ〜もう少しで乗れるよ〜」とか甘やかしだすと成果からは遠のいていったりします。

最後まで油断をさせないという厳しい環境があってこそ、成果までたどり着けるわけですね。

ほとんどの起業家は大ケガをする環境にいる

こういった環境は社会に出てからも会社勤めをしていればちゃんと用意されています。

サポート体制が万全かどうかは別ですし、優れた指導者(上司)に巡り会える確率も微妙ですが。
 

しかし、個人でビジネスをするようになると、他人から褒められるということはあっても他人から叩かれるということは、ほぼ無くなります。

で、褒めてくれる人であっても、最後の最後までサポートしてくれる保証はありません。
 

なので、個人でビジネスをしている環境にいる人は上記の自転車理論でいくと、いつ大ケガをしてもおかしくいという状況にいるんです。
 

じゃぁ、大ケガをしないためにはどうすれば良いか?

それは、
 
「いつでも公開処刑される環境に身を置く」

ということに尽きます。

イケてるかイケてないかをストレートにズバッと言ってくれる人がいるかどうかが起業家の成長スピードに直結するので。

愛のある公開処刑のメリット

例えば、ある商品を売りたいと思った時、

・本当に需要があるだろうか?
・誰も買ってくれなかったらどうしよう
・商品を批判されたらどうしよう
・購入した人からクレームが来たらどうしよう

といった”セールスブロック”がかかってしまい、いつまでたっても市場に出せない人がいます。

こういった状況に陥る人には完璧主義の人に非常に多いんですが、ありえない「100点満点」を目指して、独りよがりでずっと商品開発ばかりをするんですね。

市場に出さなければずっと0点のままなのに。

何を隠そう、これは昔の僕のことなんですが。
 

で、こういう人はセールスブロックの解除を求めて、

「あなたの強みを生かして」
「あなたはありのままで大丈夫」
「あなたの商品は必要とされている」

といった薄っぺらい関係性のコミュニティに入り、ひたすら褒めちぎられ、市場に商品を出した挙句、現実を目の当たりにし、もれなく挫折することになります。

もちろん、僕はそっちには流れませんでしたが。
 

しかし、公開処刑されるコミュニティにいることで、商品やサービスを市場に出す前に論理的に自分の商品の問題点を知ることができます。

つまり、

「買ってもらえない理由」を知ることができるので、事前に商品のデメリットを潰せるということです。
 

また、未完成のものを他人に見せることに慣れれば完璧主義から脱却することができます。

結果、売る前に商品に自信を持てるようになるので、60〜70点でガンガン市場に出すという本当の意味でのセールスブロックの解除になるんですね。

この環境は社長や起業家にとって非常に価値があります。

商売をしている人たちの厳しい目で見られ、ストレートで愛がある、かつ論理的なアドバイスを得ることができるんですから。

一人で粛々と商品開発をして過ごす時間とこういった環境で揉まれる時間を比較した場合、成長や収入の伸び率は火を見るより明らかですよね。

 
集客は、売れる良い商品ありきですから。
 

独りよがりで売れない商品をつくり、そのために集客をしても全く意味がないわけです。

独りよがりの商品にこだわることで集客もセールスも全てが悪循環に陥るということです。
 

あなたには、

「この商品(サービス)はイケてますか?」

とストレートに聞ける環境がありますか?

そして、

「いや、そんな商品、全然買いたいと思わない」
「なぜなら●●という部分がお客さん目線ではないから」
「●●を▲▲というふうに改善すれば良いと思うよ」

と、”鬼手仏心”で寄り添ってくれる人はいますか?
 

PS

Facebook等のプロフィール画像1つにしてもそう。

ほとんどの人が、自分の気に入った画像に設定して終わりですが、それがブランディングにマッチしているのかというと、甚だ疑問なものが大半です。

ダサいコンサルタントによくあるスーツに腕組みでドヤ顔とかはまさに典型パターンです。

「それイケてないよ」と指摘してくれる人がいなければ、永久に裸の王様状態です。


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