このブログを読んでくれている人は、漏れなくマーケティングを学んでいる人か、もしくはこれから学ぼうとしている人だと思います。
ただ、何のためにマーケティングを学んでいるのでしょうか?
至ってシンプルな質問なんですが、この質問に対して自分の答えをバシッと言える人ってあまりいません。
もちろん、学んでいくうちに答えは見えてくるもんなんですが、目的を持たずにマーケティングを学ぼうとすると、インプットするものがどんどんズレていくことになります。
例えば、マーケティングをお金を稼ぐための魔法のように思っている人はすでに大きくズレているんですね。
お金を稼ぐ手段としてマーケティングは機能しますが、目的として「お金稼ぎ」が先行し、それがメインになってしまうと「良いお客さんと(永続的に)つながる」というマーケティング本来の機能を果たせません。
ということで、今回は「目的」も含めたマーケティングを学ぶためのステップを解説していきます。
マーケティングの本を買う、教材を買う、セミナーを受講する、コンサルを受ける、その前にすべきことがあるので、それについて。
① 学ぶ目的を持つ
マーケティングにはいろんな解があるので、目的が決まっていない状態で学び始めると
情報が交錯して混乱する
間違った方向に進み続ける
といった自体が起こり、せっかくお金と時間をかけて学んだことの大半がゴミとして脳のメモリを圧迫するだけになってしまいます。
もちろん、全てがムダになるわけではありませんが。
小中高、あるいは大学で学んだことで覚えていること、身についていることってほんのわずかしかないと思うんですが、それこそ無目的に学んだ結果なわけです。
同じ歴史を学んだとしても、大人になってからは社会や経済、あるいは人類を知るという目的があるから、現代と歴史が点と点でどんどんつながっていくので面白かったりします。
そうやって目的や好奇心を持って学んだものってなかなか忘れません。
マーケティングも同じように、目的が明確だからこそ「なるほど!」「そうだったのか!」というふうに点と点がつながっていくんですね。
なので、まずは「マーケティングを学ぶ目的」を決めてください。
いつも言っているように、マーケティングはビジネスだけではなく全てのことにつながるものなので、目的は多岐に渡っても全然OKです。
社会の役に立ちたい
夫婦関係を良くしたい
良い子育てをしたい
会社で良いチームを作りたい
ライフスタイルを変えたい
などなど、何でも良いですが3つくらいピックアップするのが良いですね。
ちなみに、この中に「お金を稼ぎたい」を含めても良いんですが、お金を稼ぐというのはわざわざ目的にせずとも大抵のことに付随してくるものです。
社会の役に立つにしても、夫婦関係を良くするにしても、良い子育てをするにしても、それなりのお金ってイヤでも必要になるので、メイン目的にする必要がないということです。
むしろ、お金稼ぎを全面に出してマーケティングを語ったり実践したりするのはダサいですし、まともな人からは嫌われます。
そういったマーケティングをしている人たちがカッコイイと思うのであれば好きにすれば良いと思いますが…。
② インプット源を決める
目的が決まったら、インプット源を決めるわけですが、これは本や教材を買おうというわけではありません。
Twitterで「マーケティング」と検索すると、マーケティングに関するいろんなツイートが出てくるので、その中で「この人の考え方面白いな」「この人の価値観好きだな」と思う人を片っ端からフォローしていきます。
で、日々ツイートを見ながらベスト3人をチョイスし、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
ただ単に「その通りですね」と共感するのではなく、自分なりの見解を述べたり、思考の訓練のためにあえて反論を述べたりしても良いです。
ちなみに、発信者のフォロワー数とかはどうでも良いです。
フォロワー数に関係なく面白いツイート、役に立つツイートをしている人はたくさんいますからね。
まぁ、その辺も「フォロワーを増やすため」のツイートなのか「本質を伝えている」ツイートなのかは見ているうちにわかるようになってくるので、最初はあまり深く考えなくても良いかなと。
③ 不足部分を把握する
マーケティングを学ぶというのは、座学ではなく実践することを意味するので、インプットしたことはガンガン実践していってください。
そうすることによって、自分にとって足りないものが見えてきます。
例えば「ニーズを知るためにフォロワーや見込み客にリサーをしたいけどどうすれば良いかな」と考えるからこそ、LINEをやってみようとか企画を売ってみようとか考えるわけですね。
そして、進めていく中でまたいろんなことが見えてくるので、そこで初めて学びをフォーカスしていきます。
例えば、体系的に学べる本やコンテンツを購入したり、講座やセミナーを受けたりといったことです。
購入したコンテンツがゴミ同然になったり、受けたセミナーを生かせなかったりする人は、このフェーズにくる前に、つまり無目的の状態で購入してしまっているからに他なりません。
④ インプット源を増やす
不足部分を把握したら、インプット源を増やしていくわけですが、同時にしていかなければならないことが「減らす」「捨てる」という行為です。
要は、違和感を感じた人からインプットすることをやめたり、購入した本やコンテンツも合わないと思ったらさっさと捨てるということですね。
目的を持ってマーケティングを学び始めても、最初のうちはイヤでもいろんなマーケティングに触れることになり、自分がやろうとしていることと真逆のアプローチのマーケティングも目にするようになります。
そうなったときに、目的を再確認して取捨選択をしていかないと、迷いが生じ、ブレーキを踏みながらアクセルを踏み続けることになります。
将来的には、それが真逆のマーケティングであったとしてもうまく活用できるようになりますし、あれもこれもと良いとこどりができるようになるんですが、最初のうちはインプット源を増やしすぎると目移りばかりして実践できなくなるので「増やすこと」と「減らすこと」は同時に行いましょう。
⑤ 学びを掘り下げる
ある程度学び、実践し、何かしらの成果が出だしたら次のフェーズに進んでいきます。
コンサルを受けたり、マーケティングやブランディングのサポートをしてもらったりといったことですね。
まぁ、自分のことを客観視できる人であれば、そのまま独学でも問題無いんですが、自分を客観視するというのはどうしても難しいので「目的に対して足りないものは何か?」のアドバイスはもらった方が良いです。
ちなみに、学ぶ相手というのは専門家ではなくプレイヤーが良いですよ。
この記事の中でも何度もお伝えしていますが、マーケティング座学ではなく実践してなんぼなので、日々マーケティングを実践しているプレイヤー以外から学ぶ価値は無いということです。
もちろん、時間とお金に余裕があるのであれば「専門知識に関してはこの人」「実践知識に関してはこの人」というふうに、そもそもの掘り下げ方を変えても良いですけどね。
ということで、マーケティングというのはいろんな解があるからこそ、しっかりとフェーズを踏んで学んでいかないととっ散らかってしまいます。
結果、金稼ぎだけのために炎上や洗脳などのブラックなマーケティングに走る人も少なくありません。
良いマーケティングを学び、良い人生を作っていきましょう。