どうも、服部(@FACTDEAL)です。
ビジネスで成果を出しいくために必要なのは「行動」ですし、「ビジネス書は学ぶためのものではなく実践するもの」と言われたりもします。
まぁ、自己啓発系の常套句ですよね。
そしてマーケティングも例外ではなく、マーケティングも学ぶものではなく実践するものです。
僕はマーケティングにおいて、リサーチの重要性を伝える一方で、行動の重要さも伝えているわけですが、こういった話をしていると「リサーチをがんばっていたら行動ができないじゃないか!」というジレンマに苦しむ人が現れます。
この境遇にある人は、ぜひ今回の記事を読んでいただければ、そのジレンマがサクッと解決すると思います。
2つのリサーチ
リサーチの意味を調べると、「調べること」「調査すること」という、ザ・そのまんまの意味が出てきます。
で、リサーチといっても情報収集、情報選別、そのためのアンケート、ヒアリング、などなどいろいろあるんですが、大きく分けると基本的には次の2つに分かれます。
❶ 事前調査
❷ 結果検証
の2つなんですが、行動できないという人は言うまでもなく「❶事前調査」に時間と労力をかけ過ぎているんですね。
もちろん、セールスの際にスベらないためには、それなりの事前調査は必要なんですが、同時にスベる覚悟で適度にリサーチを終わらせる(打ち切る)という覚悟や適当さも必要なんですね。
神レベルの事前調査が必要なとき
いつ何時も事前調査は適当でOKと言っているわけではなく。
最初に大量の資金や時間を投下しなければならないビジネスや企画であれば、当然ですが事前調査はめちゃくちゃ重要です。
例えば、飲食店や美容室をオープンするとかがそうですね。
お店のオープンまでに設備投資を始めとする初期費用が必要ですし、オープンしたあとも家賃や仕入れ、人件費、広告費、メンテナンス費などのランニングコストがかかり続けるので、スベった場合に失うものは大きすぎます。
なので、店舗ビジネスなどのジャンルにおいては、「こんなもんで一回走らせてみるか!」というのは自殺行為なので、「どう考えてもスベらないだろう」と言い切れるまで、綿密に計画や数字を詰めて事前調査を行う必要があるということです。
1人で稼ぎたいなら結果検証を重点的に
ただ、個人ビジネスなど、1人でビジネスを軌道に乗せて結果を出したい場合は、事前調査に時間をかけすぎるのは悪手です。
なぜなら、コストがほとんどかからないからです。
在庫も従業員も抱えず、ビジネスパートナーと協業して展開していくのであれば、イニシャルコストもランニングコストもほとんどかかりません。
売上や利益が立たなければ、払わなければならない税金も知れているわけですし、スベったところで会社が倒産になったり、個人が再起不能になったりすることなんてありえないわけです。
なので、そこまでガチガチに事前調査をする必要はなくて、それよりも仮でガンガン進めて「実際のお客さんの反応」というリサーチに重点を置いていくべきなんですね。
個人ビジネスにおけるリサーチの割合比率でいうと、「事前調査:結果検証=3:7」くらいだとと考えていただければ。
過去例と未来予測はほどほどに
ちなみに、「事前調査は適当で良い」というのは、決して手を抜けと言っているわけではなく。
そういうことではなくて、「❷ 結果検証」の数をこなさないと、論理的にも経験則(肌感覚)的にも「❶ 事前調査」の精度は一向に上がらないという側面があるんですね。
例えば、結婚する方法ばかり調べていても、婚活パーティに行ったりデートにこぎつけなければ、結婚が実現する可能性はほぼゼロなわけじゃないですか。
あるいは、好きな人を初めてデートに誘うとき、事前にいろいろと調べてから本番を迎えると思いますが
「これ喜んでくれるかな…」
「血液型はA型だから…」
「水瓶座の人は…」
「この時の心理状態は…」
「間を空けない会話術は…」
と、ずっと下調べをしていつまでも誘わないでいたら、行動力のある他の人にサクッと取られてしまいます。
事前にLINEなどで最低限のコミュニケーションだけ取って本番にチャレンジし、あとは実際のコミュニケーションの中で言葉や表情などを読み取りつつ、喜んでくれることや楽しんでもらえることを知っていくしかありません。
たとえそれでフラれたとしても、そういった経験を積むことによって、また違う人との初デートで、今度は成功させるすることができるようになるわけじゃないですか。
事前調査というのは、あくまで「過去のデータ」や「誰かの情報」でしかないので、所詮は「過去例」「未来予測」の域を出ないわけです。
マーケティングとはスベり続けること
人は、過去に縛られると不安になって動けなくなりますし、未来を見すぎても先にばしにして動けなくなります。
そして、それが当たり前なんですね。
ただ、過去と全く同じことは二度と起こりませんし、未来も絶対に思っている通りにはなりません。
だからこそ、リサーチというのは、過去の情報と未来予測への信用はほどほどして、今現在得られる「生きたい情報」にリーチするためのアクションを起こすべきなんですね。
ということで、「事前調査:結果検証=3:7」ということをリサーチの基本として知っておいていただければなと。
ちなみに、僕も今まで散々スベりまくってきて今がありますし、何だったら表に出していないだけで今もガンガンスベっていますからね(上手くいった企画だけが表に出ているだけ)。
成功体験も大事ですが、それと同じくらい「スベり体験」を持っていることが大事なんですね。
なぜなら、ビジネスも人生も上手くいかないことの方が多いわけですから、そうなると、多くスベっている人の方がアドバイザーとして人の役に立つことができるからです。