たまにはコピーライティングの話でも。
といっても、コピーライティングのテクニックを伝授しようという内容ではなく、それよりももっと大事な話です。
というのも「人を動かす文章術」や、そういった小手先の文章術を駆使した「フォロワーの増やし方」とかにお金を払って学ぶ人はアホだなと思っていて。
最近よく見るのは「続きはプロフに」とかですかね。
言ってしまえばこれも言葉で人を誘導するので、ある意味文章術ではあると思うんですが、まぁキモいしダサいですし、何より美しくないですよね。
その理由は簡単で、1ツイート140文字で完結させるTwitterの世界において、フォロワーを増やしたいという自己中な理由だけで読み手に余計な手間をかけさせるからです。
まぁ、フォロワーの話は一旦置いといて、コピーライティングについての方がわかりやすいと思うので、今回はそこにフォーカスして話していきます。
マインド色は強くなりますが、多くの人が勘違いしているコピーライティングに関してけっこう掘り下げて解説したので、それだけでも楽しんでいただけるかなと。
商売人は文章術よりも企画術
コピーライティングの肝は「企画術」と「文章術」なんですが、僕の知る限り講座や指導、書籍ですら文章術のみにフォーカスを当てているものがほとんどだなと。
で、そういったものの多くは「人を動かす」だとか「〇〇万円売れた」といった謳い文句を使い、あたかも魔法のように喧伝するパターンが多いです。
ちなみにその「魔法」というのは「煽る技法」なんですよね。
煽りを駆使した胡散臭いセールスレターでも情弱にはバッコンバッコン売れるとはいえ、まともなお客さんを相手にしようと思うと文章よりも企画の方が断然重要になります。
企画術というのは売れる商品を企画する方法であり、その企画の魅力を的確にお客さんに伝えるのが文章術なので。
この2つがセットでコピーライティングです。
なので、企画術とセットでコピーライティングを学ぶのは良いことなんですが、文章術だけを学ぶことにお金を払うのはアホだということです。
もちろん、ブロガーやライター、あるいはガチのコピーライターとして食っていくのであれば、魅力的な文章が書けた方が良いに決まっているので、その場合は文章術を学ぶための投資も必要でしょう。
が、そもそも魅力的な商品を企画できなければ、ビジネスはこの先何年も継続していけないわけなので、我々商売人が学ぶべきは企画術やコンテンツメイク術であり、文章術はその辺からさっさとパクるべきものなんですね。
あ、このブログの読者さんには説明は必要ないかもしれませんが、ガチのコピーライターというのは糸井重里さんのような「広告コピーライター」のことを指します。
セールスコピーライティングとは全く別物なので、ボンヤリと「コピーライターになりたい」と思っている人は、自分が目指しているものは何なのかを再確認しておいた方が良いですよ。
パクリ間違いに注意
パクると言っても、前述したCMや広告で見かけるようなフレーズを使いましょうと言うわけではなく、むしろそこには影響を受けてはいけません。
ブログやメルマガを書いている人ならわかると思うんですが、マス向けの広告とブログ(メルマガ)はセールスという目的は同じでもアプローチは正反対ですからね。
強制的に頭に刷り込まれるマス向けの広告と違い、ブログはユーザーが能動的に選択するメディアなので、ブログではできるだけ広告臭を消す必要があるわけです。
ブログやメルマガでユーザーから望まれているのは、売りたいがための記事ではなく、思ったことをストレートにズバッと述べた記事なので、そこでマス広告のコピーを流用するのは、ユーザー達が「これは広告だな」と認識しやすいコピーをわざわざチョイスして使うということになってしまうんですね。
なので、文章術をパクるのであれば、あなたが実際に動かされたセールスレターやツイート、ブログの記事などから文章や言葉をパクるべきで。
みんなコピーライティングとか難しく考え過ぎじゃない?
そんなもん教材とか誰かから学ぶもんとちゃうよ。
自分が商品を買うときに動かされた言葉や文章をパクれば良いだけやで。
それで人を動かせないってことは商品かあなた、あるいは両方の魅力が欠けてるってだけで。
ただそれだけですよ。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) May 2, 2020
念のために言いますが、文章術は必要ないのではなく、企画に合わせた文章を生み出さなければ刺さらないし人は動かないということです。
教科書通りの文章ではダメですよということですね。
企画、つまり商品を購入するであろうお客さんのライフスタイルやその商品を使ってもらっているイメージ、そして満足してもらった姿をイメージして、言葉や文章を考えると。
その次にフォーカスするのが導線なんですが、こちらの記事を参考にしてください。
文章術や導線などの仕組みの作り方はパクれます、というかパクって習得していくものです。
これ、稼ぐ系とかフォロワー増やす系のノウハウに金払って学ぼうとしてる人も一緒で、そんなもん見りゃわかるしそれをパクれば良いだけでしょって話で。
そういう観察力やリサーチ力がない時点でビジネスに向いてないわけですよ。
だってそのレベルじゃお客さんの観察やリサーチなんてできないもん。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) May 2, 2020
ツイートもしましたが、そもそも「見える化されているもの」をパクれない、教科書などの答えを差し出されなければ何もできないのであれば、そもそもビジネスをする資質が致命的に欠けているということになります。
コピーのスキルは自分のために
ちなみに、セールスコピーライターとして稼いでいきたい人は、文章術の基礎や構成を学んでおく必要はありますし、実際に僕も学びました。
なんだかんだ言って「守破離」は基本ですから。
僕の場合はそれで食っていくとかではなく、自分のビジネスにおいて必要だったから学んだわけですが。
というのも、セールスコピーライターとして活動するより、自分のビジネスにセールスコピーライティングを用いる方が普通に稼げるからです。
何度も言うように、セールスコピーライティングは単なる文章術ではなく、企画まで含めたスキルのため、本質を学べば自身で商品やサービスを生み出すことができるので、そうなるとコピーライターとして請負仕事をするだけよりも収益は大きくなりますよね。
雇われや代行的な立ち位置で依頼を受けていると、そのクライアントが依頼を止めた瞬間、収入が絶たれるわけですし。
商品企画やウリを伝えられて、それを文章にまとめるだけの下請けライターでも食っていけますが、安定性や自由度を得るためには、セールスコピーライターとして活動するより自社商品を売ることをメインのビジネスにした方が良いです。
これはアフィリエイターにも言えることだと思います。
そもそも商品企画やコンテンツメイクができるスキルがあれば、自分の商品を売った方がビジネスは遥かに安定しますからね。
コピーを書くスキルは、ある意味ゼロからイチを生むスキルであり、それ自体もお金にはなりますが、そのスキルを100%生かすためには自分の商品を持った方が絶対に良いわけで。
特に、コンサルやコーチング、コンテンツ販売、オンラインサロンの運営など、情報発信を軸にしている個人ビジネスは、アイデアを思いついたら即セールスに移せるので、コピーライティングとの親和性も高いです。
企画術は実践で身に付ける
話を戻しますが、文章術や稼ぐ方法、Twitterのフォロワーの増やし方は見ればわかりますしパクれます。
大抵の仕組みも、自分がその歯車の中に足を踏み入れさえすれば判明します。
具体的に言うと、興味を持った人の「無料オファー〜バックエンド購入〜サポート」までを自ら体験するなどですね。
もちろん、それが自分のビジネスに合っているかどうか、それを参考にしてお客さんが何かを感じて動いてくれるかどうかはわかりませんが、自分で考えて実践することで違和感などを身を以て感じることができます。
というか、ビジネスではその感覚を研ぎ澄ますことが重要で。
なので、誰かがそれっぽくまとめた「その人専用の答え」に最初からお金をつぎ込んで得ようとするのはナンセンスであり、何よりも自力がつかないんですね。
バンドしてた人はわかるも思うけど、やっぱ耳コピできるヤツは上手いし機転が効くのね。実践しながら確認作業をしていくクセが付くから。
でもバンドスコアとか教材に頼ってるヤツは間違ったフレーズとかそのまま弾いちゃうのね。あんなもん間違いだらけなのに正しいと信じちゃって。
それと同じ。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) May 2, 2020
Twitterではバンドの例を出しました(誤字ゴメンナサイ)が、耳コピして実際に弾いて「あれ違うな」と思ってもう一回聴いて、弾いて…を繰り返していくうちにその曲やアーティストの意図が見えてくるように、パクって実践して、自分の企画を見直して…と繰り返しているうちに企画術のスキルも上がっていくんですよ。
ということで、企画の重要性を説く内容になってしまいましたが、マーケティングでは特に意識しなければいけない最重要ポイントなので、自社商品を作る際の参考にしてください。
僕が出しているコンテンツでもセールスレターやコピーライティングのテクニックも網羅していますが、やはり企画術を最重視しています。
キレイゴトでもポジショントークでもなく、結局はスベることを恐れずに企画を打ちまくって、数をこなしていかなければ最初から良い商品なんて作れませんし、良いコピーライティングなんてできません。
自分の商品を持ち、パクった言葉や文章に自分の言葉や文章をハイブリッドさせ、それでも売れなかったり商品企画が弱いなと思ったりしたら、企画術(コンセプトメイク)をゼロから学んでみてください。