ライフスタイル

性別、年齢、血液型、星座で自分の人生を決める愚かな人たち

こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。

今に始まったことではないですが、現代の社会では、年齢、性別、血液型、星座といった要素が、「自分とは何か」を語る際の基準として使われることが多いです。

また、そういった概念やツールを使って「あなたはこうだから、こうすべきだ」というアドバイスを生業にしている人も少なくありません。

ただ、こういったラベリングやカテゴライズは、会話のきっかけや自己紹介に便利な面がある一方で、僕たちが真の自己理解から遠ざかる原因にもなるんですね。
 

そもそも「自分を知る」ことや「生き方を決める」ことは、こういった記号や統計で自分を簡単に括ることではありません。

実際、自分を何かしらのカテゴリーに分類し、頼り続けると、自分の本質とは異なる「他の誰か」と向き合うことになり、結果として自分らしく生きることが難しくなっていくというリスクを孕みます。

カテゴライズによる思い込み

まず考えてみてください。

あなたが誰かから「A型だから几帳面だね」と言われたり、「射手座だから自由奔放だね」と言われたとき、それが自己理解にどれだけ役に立ちますかね?

一時の共感や親近感は感じられるかもしれませんが、実際にはそこから本質的な自己理解に至ることは少ないです。

このようにカテゴライズされることは、一見、自分を知る助けになるようでいて、実は「他人が作った枠」の中に収まることを意味するからです。
 

たとえば、「自分は内向的だから大勢の前で話すのは苦手だ」と思い込んでいると、いつかその得意な可能性に気づく機会を逃してしまうかもしれませんし、あるいは、年齢を重ねるたびに「もう若くないから新しい挑戦は無理だ」という思い込みにとらわれることもあるでしょう。

そうならないために、「自分はこういうタイプだ」という考えが、本当に自分の本質に根ざしているのか、疑問を持つことが必要です。

ラベルが持つ影響力はとても強く、その枠に自分をはめ込むことで、他の可能性や選択肢を見逃してしまうからです。

自己理解とは、こうした他人が決めた「枠」に従うことではなく、むしろ「枠の外にある自分」を探し、発見する過程であるということは理解しておいた方が良いかなと。

自己理解を深めるための本当の方法

本当の自己理解を得るためには、ラベリングやカテゴライズから解放され、自由になる必要があるんですね。

先ほどの血液型や星座を例に出すと、「私はA型だから几帳面なんです」「私は射手座は自由奔放に生きる」と言っている時点で、真の自由ではないということです。

自分は一体どんな人間なのか?
どんなときに喜びを感じ、どんな時に不快感を覚えるのか?

こうした問いに答えるには、既成概念に縛られず、自分自身の経験と、それによって培った、内にある感覚に耳を傾けることが重要になってくるからです。
 

たとえば、職場や人間関係での行動パターン、趣味や関心事、日々の生活の中での選択肢や行動など、僕たちが「普通」と思っていることの多くが、実は他人からの影響や、社会的なラベルによって形作られています。

自己理解を深めるための第一歩は、この「普通」を疑い、自分にとっての本当の価値観や好み、行動パターンを見つめ直さなければならないわけです。

カテゴライズされた自分は自分ではない

年齢、性別、血液型、星座によって、「こういう性格だ」「こういうタイプだ」と説明することは、非常に簡単です。

カテゴライズされたそれぞれの特徴を受け入れることは、まるでパズルのピースがはまるように、自分を整理してくれる感覚になるからです。

ただ、そこに固執してしまうと、実際には個性が失われてしまうリスクがあります。

カテゴライズして付けたラベルによって、自分を自分自身の内側から見つめるのではなく、外から見られることに合わせた「他者の目線」から見つめることになるからです。
 

自己理解の本質は、自分の内側に深く目を向けることです。

カテゴライズされたラベルで「こういう人だ」と自分に言い聞かせることは、まるで固定されたキャラクター設定を演じているようなもので。

ラベルによって決められた自分の型を守ろうとするあまり、実は多くの人が、本当の自分や個性を見失いがちです。

たとえば、「自分は社交的だから」と、無理をして友人関係にエネルギーを注ぎすぎる人や、「頑固なタイプだから」と思い込み、本当は柔軟に対応できる場面でも貴重なチャンスを逃してしまう人もいますよね。
 

要するに、「自分はこういう人間だ」と決めつけることで、実は見逃されるチャンスや可能性が無数にあることに気づいていますかと。
 
ラベルに固執することで、知らず知らずのうちに自分の選択肢を狭めてしまい、個性の芽を摘み、さらには、新たな経験を拒むことにもなります。

なぜなら、こうしたラベルが、人に「分かった気」にさせてしまい、さらには「自分はこうだ」と思い込むことで、その先にある未知の領域に足を踏み入れるのが怖くなるからです。

それは、ラベルが一種の「呪い」になる瞬間ですね。
  

個性というのは、言い換えれば、自分自身を深く掘り下げる過程で見えてくる、他人には真似できない本当の自分の姿のことなんですよね。

にもかかわらず、「自分はこういう人間だから」と決めつけると、自分をその枠に閉じ込めてしまい、新しい経験や可能性を狭めてしまいます。

自己理解とは、こうした呪縛から解き放たれ、本来の自分を見つける冒険であり、そこには自分でも予想しなかった可能性や、自分らしい生き方が待っています。

ラベルはエンタメとして楽しむ

年齢や星座、血液型といったラベルは、エンターテインメントとして楽しむ分には全然問題ないと思います。

もっと言うと、占いやスピリチュアルなどのビジネスを否定するつもりはありませんし、「へー!」くらいの感じでお客さんが楽しめるものであれば、お金をいただくことも良いでしょう。

実際、占いやスピリチュアルの市場は非常に大きく、欧米などでは盛んで、さらに拡大していっていますからね、

ただ、これは時代背景というか、政治や経済の不安、困窮している人たちに向けた不安商法がまかり通っているという実情もあるので、そういった流れで受け入れてしまっている人は要注意ですね。

あくまでエンタメ、人生のスパイス程度のとどめておくのが良いでしょう。
 

僕は星座といえば、子どもの頃、聖闘士星矢に出てきた射手座のキャラクターがかっこよくて嬉しかったという思い出くらいしかありません。

ただ、知り合いに占ってもらうのは楽しいですし、話を聞いて新たな可能性が見出せたときなどは、「へーそうなんだ、試してみよう」と行動に移すこともあります。

神社にお参りにも行きますし、お墓参りにも行きます。

しかし、一線は引いていますし、そのラベルが本当の自分を定義するものではないと認識しておくことが重要かなと思っています。

何度も言うように、エンタメとして血液型や星座を楽しむことは否定しませんが、それが自己理解や人生の選択に関わる、重要かつ優先度の高い指標になってしまっては、自分の人生をいきられなくってしまいますから。

本当の自己理解に向き合う方法

❶ 自分の感情と行動にフォーカスする

じゃぁ、どうすれば本当の自己理解を深められるのかという話なんですが、オススメの方法としては、自分が普段あまり意識していない行動パターンや、気持ちの動きに注意を向けてみることです。

たとえば、「仕事をしているときに何が楽しさや達成感をもたらしてくれるのか?」や「どのような人との関わりで心地よさや安心感を覚えるのか?」といった観点で、自分の感覚に敏感になると、自分の「エネルギーの源泉」と「消耗の要因」が見えてきます。

これは、ただ「自分は仕事が好きだ」「人と関わるのが苦手だ」といった表面的な理解とは異なり、もっと具体的な自分のニーズを理解することにつながります。

❷ 書くことで自分を俯瞰する

日記やブログ、SNS、何でも良いんですが、書くことも非常に有効です。

毎日の気づきを書き留めたり、特定のできごとについて自分がどのように感じたかを記録し、場合によっては他者とコミュニケーションを取ることで自己理解が深まるからです。

書くことの良い点は、頭の中で散らばっている思考や感情を「見える化」できることですね。

たとえば、「今日上手くいったことと、そのときの気分」や「嫌だったできごとと、それがなぜ嫌だったのか」を記録すると、日々の行動や感情のパターンが少しずつ浮き彫りになります。

書くことによって、普段は気づかずに流してしまっている小さな感情や思考が整理され、自分でも気づかなかった一面や、新たな気づきが得られるのでオススメです。

この過程では、他人が定めたラベルや評価にとらわれず、自分の内にある声に耳を傾けることがポイントです。

❸ ときには他者の意見に耳を傾ける

自己理解とは自分だけの内面の探求ですが、他者からの視点が新たな気づきや刺激をもたらすこともあります。

信頼できる友人や家族に、自分の長所や独特の面について率直にフィードバックを求めてみると、自分では気づきにくい「隠れた魅力」や「意外な強み」を知るきっかけになります。

ただし、この場合も、他人からのラベルや評価をそのまま受け入れるのではなく、自分でその意見を検証する視点を持つことが大切で。

他人からの意見やフィードバックをヒントにしつつ、自分の内なる声とすり合わせることで、自己理解のバランスが保たれます。

自分の人生や性格にタイプも法則もない

ラベルやカテゴライズによって自分を制限することなく、自分自身を理解し、活かし、楽しむ生き方を大切にしてください。

既成概念や社会的な枠組みに頼るのではなく、あなたが感じる本当の喜びや興味に基づいて、自分を定義していくことで、自分らしい人生が送れるようになると思います。
 

他人がどう言おうと、どう思おうと、あなたがどんなラベル(性格や特性)を持っていようと、それがあなたの本質を決めるわけではありません。

他者がカテゴライズ、勝手にラベリングをするだけあり、カテゴリーの枠から飛び出すことも、ラベルを剥がすことも、全て自分の意思でできるわけですからね。
 

自分だけの価値観や生き方を見つけ、それに忠実に生きることで、人生はより豊かで、自分らしいものとなります。

年齢や血液型、星座といったラベルにとらわれることなく、本当の自分に出会うこと、それが、あなたが本当の意味で、自分らしさや個性を手に入れるための第一歩です。
 

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