マーケティング

無視して逃げているネガティブ潜在意識と自分では気づけないポジティブ潜在意識

こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。

マーケティングにおいて「潜在的なニーズ」という言葉はよく耳にすると思いますが、多くの場合、それは実際には顕在化されていない問題や解決されていない欲求を指します。

ただ、このセオリーには大きな誤解がありまして。

というのも、人が気づいていないニーズや無意識に持っている欲求というのは、実際には「見て見ぬふりをしている問題」であることが多いんですね。

心の奥底ではとっくに気づいているものの、あえてフタをして逃げているケースが多く、それが「潜在的なニーズ」として捉えられているということです。

じゃぁなぜ、人は無視し続けるのかというと、そこには心理的な要因や防衛本能が働いていることが考えられます。

人は自分の弱点や痛い部分に触れることを避ける傾向があるため、本当の問題を自覚する前に、自らの意思で自分の心をフタをしているわけです。

潜在意識で「無視する」ネガティブな要因

潜在意識というのは、僕たちが普段意識していない心の深い部分です。

ここには、ポジティブなものやネガティブなものを含め、多くの要因が存在しているわけですが、たとえば、ネガティブなものだと、自分の弱さや恐れ、恥、劣等感などがありますね。

これらの問題を認識することは、心の痛みを伴うため、僕たちは無意識にそれを避け、見て見ぬふりをしてしまうわけです。

この「逃げ」の心理は、防衛本能としてアクティブに働いているんです。
 

さらに、ネガティブな問題が潜在化していると、自己成長や人間関係、仕事の成果に、大きな悪影響を及ぼすことが往々にしてあります。

気づいていないふりをし続けると、どこかでそれが問題として噴出し、大きな影響をもたらす可能性が高まるということですね。

無視し続けていた問題というのは、時間が経つにつれて積み重なって重荷となり、結果として行動を制限したり、あるいは、状況を悪化させる行動をしてしまったりして、自分の可能性を狭めてしまうんです。

問題が顕在化するきっかけとその重要性

人は、本当の問題に気づくために「他人からの指摘」や「大きな出来事」が必要になることが多いです。

自己認識は、自分の都合の良いように解釈しがちで、ネガティブな要素には特に触れたくない傾向がありますが、外部からの指摘や生活の中での大きな変化が、無視していた問題を表面化させることがよくあります。

これが、問題の「顕在化」を促すトリガーとなるわけですね。
 

マーケティングにおいても、消費者の「隠れたニーズ」を掘り起こす手法が用いられますが、実際にはそれらのニーズはほとんどの場合、本人が気づきたくないと無視していた問題であることが多いんです。

たとえば、健康分野でのサプリメント市場や、ストレス解消法に関するサービスが人気なのも、実際には人々が「健康問題」や「心の不安」を無視していたり、後回しにしているからこそ成り立つものだということです。

潜在的なポジティブな能力に気づくために

一方で、潜在的なポジティブな能力も存在するわけですが、ネガティブな問題と違って、ポジティブな潜在能力に気づくのは難しいことが多いです。

なぜなら、自分の才能や強みは、日常生活の中でごく自然に行っているものが多いので、それを自分自身で特別なものと認識しにくいからです。

自分のウリや強みといったポジティブな要素を気づかせる、いわゆる自己啓発的なサービスが世の中に多いのはそのためでもあるんですね。
 

また、自己評価が低いと、自分には価値のある能力がないと思い込んでしまうこともあります。

あるいは、幼少の頃から好きなことをすることに制限をかけられてきた人は、言ってしまえばフタをされてしまっている状態なので、なかなか気づけなくなってしまいますよね。
 

このようなポジティブな潜在能力に気づくためには、自分の得意なことや好きなことを、他者に批判や否定されても制限したりやめたりすることなく、むしろ意識を向けて継続することが重要です。

もちろん、他人からのフィードバックによって、自分では気づかなかった強みや可能性が、他者からの視点で浮き彫りになることも多いので、そういったアプローチもオススメです。

ポジティブな潜在能力に気づき、それを活かしていくことで、人生やキャリアに大きな変化をもたらすことができるというわけです。

潜在意識と向き合うためのアプローチ

潜在的なネガティブな問題やポジティブな能力に気づき、それらと向き合うためには、他にもいくつかのアプローチがあります。

まず、日常生活の中で、かたくなに避けているようなことがあるなら、その都度「なぜこれを避けようとしているのか」と自問することから始めると良いです。

意識的に自分の行動や感情を観察し、どのような場面で無視しようとしているのかを把握することが重要だということですね。

たとえば、自分や大事な人のために、今以上に「稼ぐこと」が必要だとわかっているのに、いろんな理由をつけてそのアクションを起こさないとかは、かなりわかりやすいでしょう。

そこには、最初にも述べたような、、自分の弱さや恐れ、恥、劣等感などがあるわけです。
 

また、ありきたりですが、瞑想をしたり日記をつけることで、潜在意識の中にある考えや感情に気づき、整理することも効果的です。

忙しい状態や、いろんな感情が渦巻いている日中ではなかなか気づけないですし、そういった多忙や喧騒を理由に逃げることを肯定してしまいますからね。

特に日記を書く際には、自分の内面と向き合うことを目的とし、率直に感じたことを書き出すことがポイントです。

自己成長や課題克服には時間がかかるかもしれませんが、少しずつ潜在意識の中にある問題や能力と向き合い、できるだけ自分で気づくことで、確実に前進していくことができます。

潜在的なニーズと潜在意識にどう向き合うか

最終的に、潜在的なニーズや潜在意識に対してどのように向き合うかが重要であることは言うまでもなく。

ネガティブな問題を無視せず、またポジティブな潜在能力を見逃さないためには、騒がしい日常から少し距離を置く時間を作り、言い訳ができない状態に身を置き、自分自身の内面と正直に向き合うことが不可欠だということですね。

潜在的な問題が噴出する前に、その存在に気づき、少しずつ解決に向けて行動を起こすこと、また、自分の潜在能力を活用することで、人生をより豊かで充実したものにすることができます。
 

特に、ネガティブな潜在意識という、いわゆる「自分の中に眠っている闇」は、自分自身で気づき、自らの手によって光を照らした方が良いです。

そうじゃないと、占いやスピリチュアル、楽して稼ぐ系といった、巷にある不安商法の思うがままになってしまい、本来潜在意識にないネガティブ要素まで作り上げられ、それに苦しみながら生きていくことになってしまうからです。

そうならないためにもマーケティングを学びましょう。

マーケティングを学ぶことで、まずは他者(お客さん)の潜在意識と向き合い、彼らの本当のニーズや問題、そして可能性に目をむけることができるようになるからです。

結果として、自分自身の潜在意識への対処の仕方がわかるようになるので、マーケティングを通じて人生を豊にすることができるようになるんですね。

このプロセスは決して楽なものではありませんが、自分の成長と絶対的な幸せを獲得する上で、不可欠なステップとして取り組んでいきましょう。


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