マーケティング

信用を得るための”目的別”7つの必須ポイント

こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。

信用経済、評価経済における「信用」を貯めるにはどうすれば良いかの基本的な解としては、とにかく「約束を守る」ということに尽きます。

と言うと、「そんなことは当たり前だろ」という人が大半だと思いますが、それは僕のSNSやブログの読者さんならではのモラルの高さがあるからであって、その当たり前のことができない大人はけっこう多いんですよね。

特にネットでやりとりをしていると、良い歳して、そういったモラルさえ待ち合わさずに生きている人はよく見るでしょう。

だからこそ、ちゃんと約束を守れるだけで信用が貯まっていくという側面もあるわけですが、かと言っていつまでもそんな次元の低い話をしていてもしょうがないわけで。
 

数年前に話題になった「芝麻信用」のように、大規模な取り組みにおいて信用をスコア化していく場合は、各項目のスコアを平均値に保つ努力をしなければなりません。

が、そうでない限り信用の基準なんて千差万別です。

まぁ、信用するための項目というのはある程度共通してくるかもしれませんが、重視する項目、優先順位というのは人やビジネスによって変わってきますよね。
 

クリエイティブが命の仕事であれば、「打ち合わせに遅刻しても良いからブッ飛んだ企画アイデアがあれば良い」という人もいるでしょうし、逆にクリエイティブとは無縁の作業メインの仕事であれば、「時間内に約束したことだけキッチリやってくれれば良い」という人もいます。

この考えはビジネスだけではなく、家族や夫婦関係にも置き換えられますよね。

しっかり稼いでくれれば家事や子育てなんか手伝ってくれなくても良いという奥さんもいれば、お金はそこそこで良いから家族との時間をしっかり確保してほしいという奥さんもいるでしょう。

お金を稼げる人だから信用できる
家族に寄り添ってくれるから信用できる

など、人それそれだということです。
 

人間関係においてもビジネスにおいても、重要なことは相手が何を求めているか、信用する上で何を重視しているかを理解することなんですね。

ちょうど円グラフのようなものをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。

あなたがビジネスをする上で人を信用するとき、何がどれくらいの割合を占めているかということですね。

例えば僕の場合は、依頼する仕事内容によって優先順位や割合は変わりますが、だいたい下記のような項目で円グラフが占めています。

❶ 価値観が似ているから
❷ 稼いでそうだから
❸ 良い人そうだから
❹ 仕事内容が丁寧だから
❺ 企画やアイデアが凄いから
❻ 人脈がすごいから
❼ 拡散力(影響力)があるから

順番に解説していきますね。

❶ 価値観が似ているから

これは、僕が発信することには全て共感してくれるイエスマンということではなく、ビジネスに対する想いとか、お客さんに対する想いに共感できるということですね。

あるいは、生き方、働き方、ライフスタイルだったり。

もっと本質的な話をすると、価値観が似ているからというだけではなく、それ以上にその価値観に至った理由やプロセスも重視します。

本で読んだようなキレイゴトの表層だけをすくって、さも自分の価値観のように語る人がいますが、重要なのは「今まではどんな価値観」で「何がきっかけで今の価値観に至ったのか」という部分です。

ここまで共有できれば、信用度は高くなりますね。
 

矛盾しますが、価値観や考え方は違っていても良くて、その価値観に至ったプロセスが似ていたり、理由や根拠がお互いに強く共感できるもの、リスペクトできるものであれば良いということですね。

そのくらい、今の価値観ができあがったストーリーを伝える、相手の価値観ができあがったバックボーンを知るというのは大事です。

もちろん、口では何とでも言えるので、その価値観での生き方を今現在も体現できているということも大事です。

❷ 稼いでそうだから

これも僕にとってはけっこう優先順位の高い信用の要素なんですよね。

ビジネスである以上、継続的に利益を創出できないと頓挫しますし、そうなると自ずとお客さんに迷惑をかける形になってしまうので。

キレイゴトだけではビジネスはできないということですね。
 

もちろん、ビジネスのスタートアップの段階では利益は出ないことの方が多いんですが、じゃぁ、まだ起業間もないフリーランスの人とビジネスをする場合、能力や人間性が伴っていても稼ぎがなかったらアウトなのかというとそういうわけではなく。

その場合は、会社員(時代)の給料を確認します。

いつごろ入社して、何年働いて、どのタイミングで、何をして、いくら給料が上がって、最終いくらだったのか。

これ、けっこう当たるんですよね。

逃げるように会社を辞めて独立した人は、在職時は全く昇給もしておらず、退職時も薄給ですし、やはりフリーランスになった後も仕事の能力や責任感も低い傾向にあります。
 

まぁ、大抵の場合は自己申告なので、実際に稼いでいる額というのは正確にはわかりませんが、SNSなどを見ていればだいたいわかるじゃないですか。

いつも「稼いでます」と言っている人ほど、発言や立ち振る舞いが完全に真逆で、人を大事にしていなかったり、金に執着していたり、ケチくさかったりするんですよね。

❸ 良い人そうだから

抽象的な要素にはなりますが、優先順位は高いですね。

まぁ、これは冒頭にもあった、「約束を守れる」「当たり前のことを当たり前にできる」「気遣いができる」などですね。

人間性や人格という部分が肝になるわけですが、それだけではなくて。
 

例えば、「気遣いができる」というのは、懸命に尽くすとかそういうことではなく、相手に伝わり文書を書くとか、見やすくまとめるとか、起承転結がはっきりしているとか、最低限のメールリレーで済むとかです。

つまり「優しくて良い人」みたいなことではなく、相手に手間をかけさせない工夫ができる人ということですね。

これらの要素で信用を得るにはビジネススキルも必要ではあるんですが、相手の立場に立って考えられる想像力や人間力という側面も大きいです。

これを「良い人」の定義として信用の要素にしています。

❹ 仕事内容が丁寧だから

❸の内容とかぶる部分もあるんですが、こちらはどちらかというともっとテクニカルな部分ですね。

例えば、報告1つにしても、「結論、理由、根拠」の順に述べるなど、構成をしっかりと理解しているなどですね。

あとは、他の同業者がやっていないようなプラスαのサービスをする場合でも、「ついでなので〇〇もやっておきました!」ではなく、「〜〜が〜〜の場合は〜〜というリスクが発生する場合もあるので〇〇もやっておきました!」と伝えるなどです。

そうすることで、相手は「ラッキー!得した!」だけではなく

「そんなリスクがあるとは知らなかった」
「そんなことまで考えてくれているのか」

と、知識を得ることもでき、さらに相手の知識やスキル、懐の深さるまで伝わるので、信用はグッと上がりますよね。
 

仕事を丁寧にして信用を得るというのはそういうことです。

プラスαのサービスをしたり、フォロー体制を充実させるだけではなく、なぜそれをやるのかもしっかり伝えらることが重要です。

❺ 企画やアイデアが凄いから

ビジネスによっては優先順位は低くなりますが、何かしらの全く新しいことにチャレンジする場合はこの要素は重要になります。

要は、人間性とかは二の次でクリエイティブな人かどうかですね。

もちろん、人間性が伴っていれば言うことはないんですが、目的によってはそこは重視しません。

実績があれば問題ありませんからね。
 

ただし、仕事は一流、人間性は三流だと、単発で仕事を依頼することはあっても、顧問やパートナーといった長期的な付き合いはできないでしょう。

また、どれだけ能力が高くても、あまりに人間性や人格が酷い人と付き合っていると、あなたもそういう人だと思われてしまい、周りからの自分の信用も失ってしまいますから。

❻ 人脈がすごいから

もうこの辺りになるとかなり優先順位は低いです。

どうしてもつながりたい人がいる場合などは、人脈を信用の要素として含む場合はありますが、ごく稀ですね。
 

例えば、僕のようなコンサルタントの場合は、陰で支える仕事なので、権威にぶら下がる必要はなく、必要だとすればお客さんの要望はあるけど僕にできないことをサポートしてくれる人脈くらいです。

インフルエンサーや著名人とつながっているなど、人脈が多いから、凄いからという理由だけで信用することはないということです。

側からから見て「〇〇オンラインサロン参加中!」「〇〇塾3期生!」「〇〇さにコンサル受けました!」みたいな人脈をアピールして信用を得ようとしている人とか寒いじゃないですか。

付加要素として「〇〇さんを尊敬しています」とか、「〇〇さんの〜〜が勉強になるので共有します」みたいな具体的なものなら良いですが。

❼ 拡散力(影響力)があるから

一部の界隈では、拡散力や影響力がある人を手放しで信用するという傾向はあるようですが、重要なのは拡散して届かせたい人の属性が一致しているかどうかですからね。

もちろん、拡散力があるに越したことはないですが、属性が一致しているのであれば、拡散力が乏しくても信用に値しますからね。

拡散力があるからといって、それが炎上によるものであればマイナス、つまり拡散されればされるほど自分の信用が失われていくということにもなりかねませんからね。
 

Xなどで拡散されるとわかりますよね。

例えば、「この人に拡散されたらウザい人がめっちゃ絡んできた」とか、逆に「この人の拡散されたらステキな人とつながった」とかあると思うんですよ。

自身の拡散力を信用の要素としたい場合は、ただ単に多くの人に拡がるということではなく、質の良い人にしっかり拡がるようにフォロワーの整理をしておかなければならないということですね。
 

あなたは、ビジネスや友だちとのつながりにおいて、その人を信用するかしないか、何を基準にしてますか?

これといって決まっていないという人は、この7つのうち大事だと思うものをフィルターとして持っておくと良いと思います。

ちなみに、Threadsで書いたんですが、こういった内容は信用以上に重要な「信頼」に大きく影響してくるので、長期的な戦略として、この辺りも意識して活動すると良いと思います。

投稿者: @marketing_factdeal
Threadsで見る

投稿者: @marketing_factdeal
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メンバーシップの記事にもなっているので、さらに深く知りたい人はぜひ。




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