どうも、服部(@FACTDEAL)です。
僕はコンサルタントとして、事業の悩みを抱える社長にだいたい2つ以上の施策を同時進行で進めていきます。
その2つというのは
事業の改善
社長自身の商品化
で、事業の改善というのは、もちろん現在行なっているビジネスの問題点を洗い出し、課題を設定して改善していくと。
明らかに良い商品やサービスがあってニーズもある場合は、マーケティングを見直しますし、逆に市場にニーズがない場合は、撤退を視野に入れて進めるすることもあります。
さらに深掘りすると、良い商品やサービスが存在している場合の「マーケティングの見直し」というのは、大きく分けて3つのアプローチがありまして。
会社としての商品企画、商品開発、集客、プロモーション、セールスを各フェーズごとに見直していくやり方
他社、つまり広告代理店やマーケティングコンサルタントなどにマーケティング依頼する方法
社長自身をブランディングをして「この人が携わる商品なら買いたい」と思ってもらう方法
その中でも推奨するのは3つめで、これこそが「社長自身の商品化(ブランド化)」です。
これができれば、商品やサービスのクオリティが担保できれば売れない理由がなくなりますし、現在のビジネスが廃ってもいくらでもハシゴの架け替えができるようになるんですね。
誤解を恐れずに言うと、自分自身を商品化できると何でも売れてしまうということです。
アパレルをやめて飲食店をやるなど、違う商品やサービスを提供しても良いですし、社長自身がコンサル業やプロデュース業をやっても良いわけです。
では、どのように自分を商品化、ブランディングしていくのかという話ですが、手順自体はご存知の通り至ってシンプルです。
❶ 個人サイトを立ち上げる
❷ X(Twitter)に参入する
❸ ポジションを明確化する
という3つなんですが、大事なのはその中身、やり方の部分で、ここをミスってしまうと台無しになってしまうので、各フェーズにおけるポイントを押さえておいてください。
❶ 個人サイトを立ち上げる
5〜10年、長い人であればもっと多くの年数、自分でビジネスをしてきているわけなので、既に実績もありますし、多くの失敗経験もあるはずです。
個人サイトを立ち上げたら、当然、ブログなどを書いて情報発信していくわけですが、まぁネタに困ることはないでしょう。
ちなみに、個人サイトと言っても、必ずしも「ザ・オフィシャルサイト」的なホームページを作らなければならないわけではなく、もっと簡易なもの、例えばnoteやアメブロでも良いし、書くことよりもしゃべることが得意なのであればYouTubeでも良いです。
目的は、WEB上に名刺やカタログを作ることではなく、価値観やノウハウをストックしていくことなので。
で、ここでよく言われたり指導されるのが、「過去の経験(成功事例、失敗談)から伝えられることをブログに書こう」ということなんですが、実はそこにこだわりすぎてはダメなんですね。
ほら、よくいるじゃないですか。ひたすら自分のエピック(歴史)ばかり語っている人。
ストーリーという部分では、エピックを語るというのは大事な要素にはなるんですが、別に映画やドラマを見せるわけではないですし、読者も他人の過去の葛藤を見て毎回楽しめるほどヒマじゃありません。
なので、エピックというのは、プロフィールページだけに留めておくなどコンパクトにすることがオススメです。
じゃぁ、何に重点を置いて記事を書いていけば良いのか、情報発信をしていけば良いのかということなんですが、これは言うまでもなく「ビジョン」なんですね。
自分自身を商品化すること、個人ブランディングというのは、言葉を選ばずに言ってしまうと自分自身を「教祖化」し信者を集めることでもあります。
で、教祖に必要なのは、信者を引っ張るビジョンなんですね。
選挙とかでもそうじゃないですか。過去の栄光を利用する芸能人は別として、純粋に政治の道を歩んでいる人に1票入れるのって、いちいち過去を調べず「よし!そのビジョンに乗った!」と思うからこそですよね。
そのビジョンがどんなエピックに裏付けされているものなのかを調べないと、本当は良くないんですけどね。
でも現実はそうなんですよ。過去の実績はおろか、顔、名前、会社名などが全て不明の人間でもマネタイズできているXなんかを見てるとそれが顕著ですよね。
人はエピックよりもビジョンに強く引っ張られるということです。
で、ビジョンだから「こういうことをやりたい」と言っておけば良いのかというとそういうわけではなく、重要なのは「こういうことをやっています」という現在進行形であること。
そして、その延長線上に「こういうことを成し遂げたい」「こういう世界をつくりたい」ということを伝えるということですね。
じゃぁ、何記事くらい書けば良いのかという話なんですが、ブログはとりあえず「100記事書け」なんて言われますが、そんなの全然甘くて、300記事は書いてください。
正直、ガムシャラに書くのは無理です。
が、雑記(個人日記に近いもの)も含めても良いので、ちゃんと目的を持って書き、反応が得られるようになれば書き続けられます。
❷ Xに参入する
Xに参入するタイミングは、ブログを100記事くらい書いて反応が出てきてからですかね。
SEOを意識してキーワードをしっかり狙って書いている場合、早ければ30記事くらいでも反応は見えてくるので、もっと早いタイミングでも大丈夫です。
目的を持って情報発信をしていて、反応(どんなキーワードで検索されているかなど)が出てくると、自分という商品が
どんな困っている人に求められていて
どんな方法やプロセスで
どんな状態にしてあげられるのか
といったコンセプトが見えてくるので、Xに参入するのはそれからで良いです。
もちろん、余裕がある人は下記のようなテクニックを使いながら、Xも並行してやっていけば良いと思います。
が、情報発信に慣れていない人が最初から飛ばすと、ほとんどの人がどっちつかずになって、ブログもTwitterも両方とも挫折してしまうので(実際そういう状態の人をよく見ます)、順番に進めていくのがオススメです。
X戦略についてはこちらにまとめているので、参考にしてみてください。
❸ ポジションを明確化する
ブログを書き、Xに参入し、日々情報発信を続けていくと、コンセプト以外に「ポジショニング」を考えるようになります。
情報発信者として、どこにどんな旗を立ててどんな切り口で人々を求心していくのかということですね。
❶マーケティング
👉相手の幸せや良い未来のために、自分にできることを全力で考えて行動すること❷ブランディング
👉❶を続けて大好きになってもらい、相手のアタマの中に存在し続けること❸ポジショニング
👉❶❷を踏まえて「〜〜といえば〇〇さんしかいない」と思ってもらうこと… pic.twitter.com/coKohkPeZX— 服部慎也|狭くて深いマーケティング (@FACTDEAL) May 30, 2023
実はここで悩んでいる人はけっこう多くて。
日々ブログも書いているし、ポストもコンスタントにしているけど、明確に「ここが人と違う」ことを示すことができていなかったり、それによって反応もフォロワーも増えていかないと。
この解決策に関しては、複数アプローチ、賛否ありますが、一番シンプルで難易度が低いのが「敵を設定すること」です。
これは何も「ケンカをしかけろ」という話ではなくて、「世間一般的には〇〇だけど、私は△△だと思う」という主張をしましょうということ、毒にも薬にもならないことばかりつぶやくのはやめましょうということです。
わかりやすいのは「〇〇はオワコンだ」みたいな主張ですね。
僕はオワコンという言葉が思考停止っぽくて嫌いなので、ポジショニングにおいてはあまり使いませんが、それ以外でも
「ChatGPTでSEO死ぬ」
「SNS頼りのビジネスは終わる」
「ブログよりYouTubeだ」
「会社員よりもフリーランスだ」
「日本は沈むので海外移住を」
などなど、基本的にみんな敵を設定してポジショントークに勤しんでいるわけです。
で、ポジショントークをして求心できる人とできない人の差はどこにあるのかと言うと、その理由や根拠が明確で、かつ切り口が斬新かどうかなんですね。
裏付けが刺さるかどうか、主張が納得できるものなのかどうかなんです。
そして、そのポジションでトークをするだけではなく、自分自身で結果を出すことで確固たるポジショニングが出来上がるということです。
ここでやっと自分自身が商品になるということですね。
自分の事業に不安を抱えている人は、できるだけ早く自分を商品化し「ダメなら会社たたんで体一つで生きていこう」という状態をつくりましょう。
実際、クライアントでこのスタンスで活躍しているロールモデルは何人かいるので紹介もできますよ。
ある意味、新しい起業、新規事業の立ち上げということにもなるので、「それやらなきゃと思ってたんだよ」という人は、メルマガやLINEで相談してください。