ブログを書くのにすごく時間がかかってしまって困っている人ってけっこう多いですよね。
この件に関しては僕もちょいちょい相談を受けるんですが、確かにブログの執筆に時間がかかって他のタスクに取り組む時間を圧迫してしまうのは困ります。
ブログは未来の売上を作るための大事なストック型メディアですが、ブログの執筆が負担になって他のタスクどころか睡眠時間まで削られたりしてしまうとなかなかキツいですし本末転倒になりかねないですよね。
ということで、今回はブログの執筆スピードを上げるための施策をいくつか紹介しようと思うんですが、その要因はいろいろあるので、できるだけ複数のパターンにおける改善策を提示できればなと思っています。
その中で「自分はこのパターンか ▶︎ じゃぁこうすれば良いのね」という、現時点での最適解を見つけてもらえれば幸いです。
もし当てはまるパターンがなければ、質問や相談していただければ追記していくので、下記のツイートに遠慮なくリプ(コメント)いただければ。
自分で自分の書いていることを意識しながら爆速で書きました(執筆時間40分くらい)。リライトはこれから。スピードと言えばチーター(チーターかわいい)。
【目指せ爆速】性格タイプ別ブログ執筆スピード改善法 https://t.co/RE7JS3NjQC @FACTDEALより
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 4, 2021
ノウハウ記事をオピニオン記事
まず基本的な考え方として、ブログ記事には「ノウハウ記事」と「オピニオン記事」という、大きく分けて2種類の記事があります。
詳しくはこちらの記事を読んでいただきたいんですが、ザックリ言うとノウハウ記事というのは、読むことで問題や悩みが解決する学習コンテンツ的な記事で、オピニオン記事というのはあなたの価値観や人間性を知ってもらうためのブランディング的な記事です。
で、正直言ってノウハウ記事に関しては、執筆スピードを上げるのは難しいんですね。
なぜなら、ノウハウをわかりやすくするための工夫には限界がないので、時間をかけようと思えばいくらでも時間をかけることができてしまうからです。
また、読者の満足度を高めるためには網羅性も必要になるので、ノウハウ記事に関しては今自分が書けるMAXを妥協なく書くというのが常道で。
そのために執筆時間をブロックし、その時間内に書けるだけ書く…を繰り返し、その時点でこれ以上書けることがなくなったら公開するという流れになるわけです。
ということなので、今回はノウハウ記事ではなく自分のさじ加減で何とでもなる、オピニオン記事を書く際に執筆スピードを上げる方法についてお伝えしていきます。
もちろん、ノウハウ記事にも使える要素もあるので「これはノウハウ記事でも導入できるな」と思うものがあればぜひ取り入れてみてください。
性格と執筆パターン
ブログ記事を早く書くための矯正的なテクニックはいくつかあるんですが、それはあとで書いていくとして、テクニック以前に重要なのが「自分の性格を理解すること」と「自分の執筆パターンを理解すること」なんですね。
まず性格に関してですが、執筆のスピードが遅い性格の原因は大きく分けて次の2つです。
完璧主義
集中力不足
まぁ、完璧主義だけど集中力が持続しないというハイブリッドのパターンもありますねw
完璧主義
完璧主義というのは、その名の通り「中途半端な状態で世に出してはいけない」という強迫観念によって、あーだこーだ細かいことを気にしているうちに膨大な時間が過ぎていってしまうというパターンです。
文脈が気になって何度も読み返したり、誤字脱字がないか隈なくチェックしたり、装飾に納得いかなくて何度も修正したり。
でも一番大きいのは、記事の内容が間違っていたり読者に意味が伝わらなかったりすることによって「恥ずかしい」「批判されたくない」「つっこまれたくない」ということなんですね。
だって、個人的に書く日記にそこまでストイックにならないじゃないですか。
なので、このパターンの人はオピニオン記事は「ツッコミどころがあってなんぼ」ということ、つまり賛否が起こることに意味があると理解した方が良いですね。
ぐうの音も出ない完璧な記事はノウハウ記事に書けば良いので、オピニオン記事では意図的にしろ天然にしろ、多少抜けがある方が価値があるということを知ることです。
真の完璧主義者というのは、抜けていてツッコミどころがあるファジーな自分も完璧に演じることができるはずなのですw
集中力不足
これも何となくわかりますかね。
集中力があまりないことを自覚しながら、執筆のジャマをするものが周りにたくさんあると、当然ですが書く時間はかかります。
執筆中にTwitterやYouTubeを開くとか、LINEやメールが来たら即レスするとか、家族に声をかけられてPCの前を離れなければならないとか、そもそも執筆の環境が悪いということですね。
このパターンでダラダラ書いてしまっているなという人は、とにかく集中力を削ぐ原因を事前に排除していくことですね。
慣れないうちは「ブログ執筆集中チェックシート」みたいなものを作って、ちゃんと試筆環境を準備してから書くという流れを作ってください。
最終的にはTwitterなどと連動させながら書けるのが理想ですし効率的ですが、慣れないうちは集中力を削ぐ原因になるので、慣れるまではブログ執筆だけに集中しましょう。
自分の執筆パターンを知る
性格と並んで意外と把握できていないのが自分の執筆パターンなんですが、例えばブログを書く一連のフローというのは次のような順番が一般的です。
❶ ネタを探す
❷ テーマを決める
❸ 構成(小見出し)を決める
❹ 執筆する
❺ 装飾やレイアウトを決める
❻ 画像やリンクを挿入する
❼ タイトルを決める
❽ アイキャッチを選ぶ(作る)
❾ 見直し(スマホチェック)
➓ SEOチェック
順番や細分化のレベルは人それぞれだと思うんですが、早く書けるようになるには「最初はこれ」「次はこれ」「最後はこれ」「よしできた!GO!」というふうに自分の執筆をパターン化させることが重要で。
なので、自分がどんな流れで書いているのかを把握できていない人は、執筆フローをブレイクダウンし、それぞれにどのくらいの時間をかけているのかを可視化しましょう。
そうすることで、短縮しようがない箇所と短縮できる箇所が判明して改善しやすくなります。
例えば、途中で何度も何度も見直しやプレビューをしている人は、プレビューチェックは最後だけにするとか、アイキャッチを選ぶのに時間がかかっている人は事前に自分の好みの画像集を作っておくとか、それだけでもかなり時間を短縮できますよね。
もっと言うと「❸ 構成(小見出し)を決める」という部分においても、どの項目に一番時間がかかっているのかを知ることで改善ができるようになります。
★ブログの書き方カンペ
印刷して手元に置いて書いてくれてるクライアントも多いです。少し改訂したのでよければどうぞ。
型に慣れるまでは難しく感じるかもしれないけど、慣れると書く時間をかなり短縮できるし、且つ読みやすくて濃い内容になりますよ( ˙³˙)https://t.co/bpImGUPJXr pic.twitter.com/HJMr3QQplT
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) October 24, 2019
ここまで読んでもらってもわかる通り、現状把握ができないまま原因もわからず「早く書けない…」となってしまっている人が多いんですが、改善の第一歩は現状把握です。
テクニックに頼るのはそれからということですね。
漠然と「早く書けるようにがんばろう」ではなく、時間を短縮できる部分はどこかを見つける作業から取り組んでみてください。
テクニック編
ということで、根本的な原因を理解できたところでここからはテクニック編です。
何度も言いますが、まずは自分の成果や執筆パターン、そしてどこに問題があるのかを把握した上でテクニックを知り「自分の場合はコレ使えるかも」というものを取り入れてください。
① タイムアタック
文字通り、ブログを書く一連のフローの時間のケツを決めてしまい、その時間が来たら一旦強制終了するということ。
もちろん、時間が来たらその時点でもう公開しろというわけではなく、1時間と決めて書けなかったら次は1時間30分で設定し、それがクリアできたら1時間15分というふうに、少しずつ工夫や改善してくことが目的です。
例えば、アイキャッチの画像を選ぶのに予想以上に時間がかかってしまったのであれば、ネタやテーマが決まった時点でブログを書く時間以外で先にアイキャッチを選定しておくとかですね。
② 文字数制限
時間を決めるのと同じように「3000文字前後でまとめる」というふうに、文字数制限をかけてしまいます。
オピニオン記事と言えど書きたいことは溢れ出てくるものなので、どこかでブレーキをかけないと時間が許す限り書き続けてしまいますよね。
そうならないように、タイムアタックと併せて文字数制限をかけておいて、決めた設定文字数以上に書き足りないことや書き足したいことが出てきたら、公開してからあとから追記していくというカタチにします。
③ 最低ラインでSNSシェア
早く執筆して公開できるようになっても、そのあとのリライトにめちゃくちゃ時間をかけていたら本末転倒なので、リライトの時間を素早くすることも重要なんですね。
そのためには、書いた記事はすぐにSNSでシェアし、リライトしている間も常に見られているという状況を作り、リライト自体のスピードも上げるようにしましょう。
人の目が気になりすぎて、リライト魔にならないようには気をつけてください…。
④ しゃべり口調で書く
執筆に時間がかかる原因の一つに、普段のしゃべり口調と文章が乖離しているというものがあるんですが、これは完璧主義から来るものです。
要は「よく見せなきゃ」「賢そうに見せなきゃ」「デキる人に見せなきゃ」というプレッシャーによって、いつもとは違う口調や言い回しになってしまうんですね。
そうなると、当然しゃべるように書くことができず一行一行確認しながらの執筆になるので、時間がかかってしまうわけです。
なので、このパターンの人は「書く ▶︎ しゃべる ▶︎ 書く ▶︎ しゃべる」というふうに、音読しながら書くと良いです。
そうすると「普段こんなしゃべり方しないよな」という違和感に気づくので、その都度修正し、文章を自分らしいしゃべり口調に近づけていくことができます。
飾らずカッコつけずにしゃべるように書くことで、スピードは上がっていきます。
⑤ 音声配信をする
上記の話とつながりますが、ブログを書く前に音声配信をしてみるというのは有効です。
一人語りで音声コンテンツを配信するとなると、それなり台本が必要になりますし、自然な感じでしゃべろうと思うと台本の文章はファジーな語り口調に自動的に修正されていきます。
とはいえ、台本をそのままコピペするだけだと読みづらい箇所が出てきたり「ここは言葉足らずだったな」という箇所が出てきたりするので、ブログ記事へと横っ展開するためには多少をリライトします。
① 音声配信の台本を書く
② 音声配信をする
③ 台本をリライトしてブログへ
という感じで進めると良くて、そうすることで1つのテーマで音声とテキストの2つのコンテンツが生まれるので、情報発信の横展開としても一石二鳥です。
ペルソナを仲の良い先輩にする
普段のしゃべり口調と文章が乖離しているという話をしましたが、ブログで語りかける相手はどんな人かを明確にイメージすることで、語り口調が安定し執筆スピードもアップします。
例えば、僕はブログで語りかける相手は「冗談を言っても怒られない尊敬もできる仲の良い先輩」に定めています。
たぶん皆さんもそういう存在の人はいると思うんですが「先輩なんだけど、タメ口でツッコミを入れられるし、でも真剣な話をするときは敬意を持って謙虚に話す」という感じですね。
そういう人と話すときって、気を使うことはあっても遠慮することはないと思うので、言い淀むことってないじゃないですか。
単に「歳上の人」だとへりくだり過ぎて言いたいこともいえず堅い口調になりますし、友達や後輩とかだとカジュアルになりすぎるので「冗談を言っても怒られない尊敬もできる仲の良い先輩」というペルソナ設定はオススメです。
余談でしたが、スムーズに楽しく書けるとブログを書くスピードは上がるので、このあたりのポイントも大事にしてください!