アフィリエイターに限らず、キュレーションサイトや企業サイトと差別化するためには、個性を前面に押し出したブログスタイルが有効になります。
これから個人で生き抜くために必須の情報発信テクニックですね。
じゃぁ、個性を前面に押し出したブログというのはどういったものかというと
プロフィールをしっかり書く
ゆるい雰囲気で発信する
尖ったことを言い続ける
ということも手段ではありますが、それだけではダメで、肝心の文章、記事に「人間味」がなければ意味がありません。
となると「人間味って?」ってなるわけですが、基本的には自分が他人の文章を読んだときに、人間味を感じるときはどんなときかをじっくり考えてみてほしいんですね。
逆に人間味を感じない文章とは、と。
そうすると、自ずといくつか答えが出てくると思うんですが、僕が使っているテクニック、というか気をつけている点をいくつか紹介しておきますね。
無味乾燥な情報サイトと差別化するために、お堅いコンサルタントたちと差別化するために意識していることです。
もっと言うと、あるキーワードで検索した読者が、圧倒的に情報を網羅している1位のサイトではなく、それ以下の順位にいる自分のブログを必要としてもらうための書き方ですね。
お堅い記事、つまりノウハウやハウツー記事にどのように個性を融合させるアプローチに関しては、こちらを参考にしてください。
❶ 体験談を話す
実際に自分で考えたことや自分で行動したことというのは外せません。
例えば「〇〇するための●●の方法!」という記事があったとして、検索1位に出てきた記事が、ものすごい情報量でステップバイステップで書かれていたとします。
内容は自分の業界やカテゴリーにそれぞれ当てはめてみてくださいね。
彼女を作る方法でも良いし、ダイエットする方法でも良いですし、起業1年生が仕事を受注する方法でも良いんですが、読者はその検索1位のサイトを見てすぐに「よっしゃこれでやるぞ!」となるかというと、そうはなりません。
例えばですが、「このWordPressのプラグインを入れるか入れないか」ていどの情報であれば別ですが、お金や時間、メンタルの消耗など、リスクが伴うものであればあるほど、かなり綿密に調べて、石橋を叩きまくるんですね。
この「石橋を叩きまくる」というのはどういうことかというと「他のサイトも複数調べ上げる」ということに他なりません。
何かの勉強を始めようとしたときに、同じようなカテゴリーだけど、微妙に網羅部分が違う内容の本を数冊買い漁るみたいなイメージですね。
で、その数々の情報の中で、人はどんな文章に安心や信頼を抱き、アクションにつながるかというと、
この部分は難しそうに見えますが、〇〇が苦手な私でもわりとすんなりできたので、あまり神経質にならなくて大丈夫です!
この部分に関しては一般的に簡単なように語られがちですが、実は〇〇という落とし穴があって、私も相当苦労しました…
といった、他のサイトにはいない独自の体験談です。
そして大事なのは、ただ感想を語るのではなく、読者が「え!?そうなの!?」と思うような、何かしらの気づきを与える体験談を語ることです。
上記にもあるように「一般的にはこうだけど、実際やってみるとこうだった」という意外性は有効なんですね。
また「実はこの部分は必要ありません」とか「やってみて気づいたけどみんなこの部分が抜けてます」といった、ムダを削ぎ落としたり、足りない部分を補填したりするような体験談も価値があります。
❷ 批判をする
あまりオススメはしませんが、自分の情報にエッジを効かせるために、特定の情報を批判するという方法があります。
とはいえ「特定の情報」となると、批判内容に根拠がないと訴えられたりする可能性があるので、裏が取れない批判はせずに「業界の空気」だったり「業界の歴史」だったりといったものの批判に留めましょう。
また、批判は個性や人間味を出しやすいんですが、批判と誹謗中傷は全く違うので、そこも取り違えないようにしなければなりません、
まぁ、どうしても個人や企業など、特定の批判をしたい場合は、例えば「これは詐欺だ!」とは決めつけず、
〇〇に関しては●●なので、お客さんにとってもリスクがある。なぜなら、△△だからです。であれば▲▲すべきではないか?
といったように、その商品やサービス、あるいは人自体を批判するのではなく、そのものがもたらす未来について論理的に批判し、さらには「批判 ▶︎ 理由 ▶︎ 代替案」というのは必ずセットにします。
また、パンチは弱くなりますが
〇〇は素晴らしいです。でも●●が弱いので、△△できればもっと素晴らしくなります。
〇〇は否定するつもりはありません。ただ、この部分に関しては改善すべきだと思うんですよね。
といったような遠回しの批判テクニックがあります。
敵をつくらず、できるだけ波風立てずに発信やポジショニングをしていきたい人にとっては有効な方法ですね。
❸ 失敗談を語る
人(特に心が疲れている人)は他人の成功を見るとムカつきますし嫉妬してしまうものですが、他人の失敗を見るのは大好きです。
もちろん、読者に提供する情報やノウハウを実践した際の結果が失敗例ばかりだと「え?大丈夫なの?」となりますし「そもそもこれダメじゃん」となりますが「今までの失敗例」を見ると人は安心するんですね。
要は「今まで試した〇〇では散々酷い目にあったけど、今回の●●だけは違って唯一上手くいった」といった類の失敗談です。
今まで使ってた育毛剤では全く効果がないどころか肌が荒れて余計に酷くなったけど、今回試したものは今までとは全然違ったんですよ。
みたいなやつでで、他にもよくあるじゃないですか「ニートの私でもできた!」みたいなヒーローストーリーのテッパン。
あそこまであからさまで現実味のないものはダメですが、考え方としては同じです。
人の不幸を見て同情したり「かわいそう」と思った経験は誰もがあるとは思うんですが、それって「自分より大変な人がいるんだ」という一種の安心感だったり勝利感だったり「自分の代わりに失敗してくれたんだ」いうリスペクトだったりするわけです。
イコールそれは人間味を感じていることでもあるんですね。
何でも完璧にこなして失敗もしないという人を見ても、憧れこそは抱くものの、それはもはや神のような存在になってしまっているので、当然「人間味」は感じにくいです。
先に書いた「体験談を語る」とは全く別の話で、こちらはもっとダークな部分や恥ずかしい部分を出すと思っていただければ。
体験談は「実際にやってみて気づいたこと」なのに対し、失敗談というのは「こんな思いはもうしたくない」とか「こんな恥ずかしいことがあった」など、闇の部分を見せるということですね。
過去のダメな自分とはおさらばできた、だからこそそんな自分を変えてくれた〇〇をオススメします!
という、あえて言うなら「同情 ▶︎ 共感 ▶︎ 憧れ」という流れをつくると。
❹ 本音をぶつける
これはもうわかりますよね。
前項でお伝えした批判も含まれてきますが、ぶっちゃけトークだったり、カミングアウト、要は「それ言っちゃう!?」「よくぞ言ってくれた!」といった類のものですね。
誰かの代弁だったり、ツッコミだったり「あまり知られていないとは思いますが…」という裏話だったりを入れ込んでいくということです。
一番強烈なのは、読者を突き放すような現実を叩きつけることです。
例えば
〇〇を信じている人は多いですが、実は真逆で●●なんですよ。実際に〇〇を信じて幸せな人生を送れている人なんていません
みたいな感じで、要するに「耳が痛い話」などをするということですね。
また、キュレーションサイトや企業サイトでは難しい、下ネタで例え話をしたり、お金や生死などセンシティブな内容を少し入れ込んでいくだけでも、溢れるほどの人間味が出てきます。
注意点としては、偏りすぎないこと、特に政治色(右、左)を出すのはあまりオススメしません。
なぜなら、政治や国の問題というのは、一個人ではどうにもできない部分だったりするので、そこにツッコミを入れていくとアンチを呼び込むだけではなく「他責感」が出てしまい、信頼度が低下していきます。
あと、全国的にメジャーな言葉であれば、あえて方言で語るというのも「本音」が伝わりやすくなるのでオススメです。
本音で話せば話すほど人間味は伝わります。
❺ 切り捨てない
最後にもう1つだけお伝えしておく大事なテクニックとして「読者のフォロー」があります。
前項で「読者を突き放すような耳の痛い話をする」と言いましたが、スクリーニングのためにあえて突き放しっぱなしにするものありです。
この現実を受け入れられる人だけどうぞ…的な感じで。
ただ、基本的に本音をぶっちゃけたり、厳しいこと、耳の痛いことを言ったあとは「でも、こうすれば大丈夫なんですよ」とか「だからと言ってあきらめる必要はないんです」といった感じでフォローした方が良いです。
飴と鞭というよりか、光があれば闇もある、表があれば裏がある、だから思考を柔軟にしましょうねということを伝えるということです。
ということで、情報発信はしているものの「すでに出回っている当たり前の情報を今さら発信しても…」とかアフィリエイターの人で「このまま書いていても企業サイトには勝てないな…」と感じている人は、人間味を出すライティングに切り替えていってください。
情報はもちろんなんですが、結果としてあなた自身の人間性に魅力を感じてもらえたり信用してもらえるようになるので、ビジネスの横展開もしやすくなります。
例えば、今のビジネスがポシャったとしても、パーソナリティを起点にして再起を図りやすくなるということですね。
毎回全てのテクニックを入れ込む必要はないので、どれか1つでも活用して、魅力のある記事を書いてみてください。