こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
なぜか、「起業家=社会不適合者」っていうイメージが強いと思うんですけど、そう思っている人はなぜそういうイメージを持っているんですかね?
その起業家と話しました?
おそらく、ほとんどの人が話すらしたことないですよね。
みんな、ブロガーやインフルエンサー、なんちゃって起業家たちのTwitterのイメージ戦略にマインドコントロールされすぎなんですよ。
だって、みんな
「私は社会不適合者だからこそ起業して成功できた」
「僕はコミュ障だから雇われるのに向いていなかった」
って、自分で勝手に言ってるだけじゃないですか。
そうやって言うことで、「社会不適合者=変わり者=異端児(寵児)」って思われたいだけなんですよ。
ブランディングですブランディング。
よく「社会不適合者=変わり者=異端児」をウリにしてる起業家がいるけど、起業して財を成せるまで努力を継続できる人は雇われでも働ける。キツイかもしれないけど。たぶん僕も会社員という世界や選択肢しか知らなかったら働いてたと思う。
起業家は、単に「違う世界を選んだだけ」のことかと。 https://t.co/k2kPEDVmiG
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2018年2月17日
未だに「会社で働けないキャラだったから起業して成功!」みたいなテッパンヒーローストーリーを信じてる人いるのか?
逃げて起業して稼げるほど甘くねーよ。
美談の裏にはゲスエピソードや面白くも何ともない地味な努力があるんだよ。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2018年2月17日
“自称”社会不適合者とか、“自称”コミュ障とか、炎上してるブロガーとかインフルエンサーの動画見てみたらわかるよ。YouTubeで名前検索してみな。みんないたって礼儀正しい普通の人だから(たまにホンマにヤバイ人もいるけどw)。
んなもん全部キャラづくりであり、ブランディングだよ。 https://t.co/U14RIOK8Be
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2018年2月18日
ほら、ブロガーのプロフィールによく書いてある「入社●ヶ月クビになった」とかと同じですよ。
自分のことをダメ人間だと思ってる人に「こんな僕でもできたんだからあなたも大丈夫!さぁ、あなたもブログを書きましょう!ブログの書き方教えますよ!」と言って金巻き上げるためのブランディングです。
他にも、
「パワハラでうつになった私が…」
「借金まみれのオイラが…」
「元暴走族だったワイが…」
「学歴もコネもないあっしが…」
みたいなのも同じで、ヒーローストーリーのテッパン、三幕構成の「絶望からの復活」ですよ。
純度100%の美談など無い
僕はコンサルタントという仕事上、1000人以上色んな起業家や経営者を見てきていますが、確かに変わっている人は多いですけどホンマにヤバい人なんてなかなかいないですよ。
みんな礼儀正しくてコミュニケーション能力も高く、会社組織に属して営業でも内勤でも成果出せるんだろうなと思えるような人ばかり。
で、変わっている人やヤバめの人も、何かしらの高いスキルや貴重なリソース、才能を持っているんですね。
そして、経歴を聞くとめちゃくちゃ努力していたり、限りなくブラックに近いグレーなことをしたりして起業初期のヤバい時期を凌いできてたり。
ただ単に、社会不適合者やコミュ障を理由に逃げてきて、不確実性の高い「人間性」とかで勝負して成功しているわけではないんですよ。
よくある、
「どこも雇ってくれない社会不適合者だったからこそ起業して成功できた」
という美談の裏には、面白くもなんともない地味な努力や、決してブログやTwitterでは話せないゲスエピソードがあるわけです。
お金の絡まない起業家から話を聞くと、起業の大変さを思い知らされる。ネットで見る成功ストーリーなんて色々端折られてるし、編集されてるし、いいことしか言ってない。だって、お金を産むためのセールストークだもん。 https://t.co/bUHSdToMcV
— 斉藤まさみ (@masapopopo0201) 2018年2月18日
そもそも論、圧倒的な才能がない限りは1番大切なのはコミュニケーション能力と人間関係でそれは会社員よ比較すると看板がない分だけ起業した方が精度が求められるのは当たり前の話なのでそこまで想像が及ばない人が起業して上手くいくわけがない。 https://t.co/kqTgsQz6ml
— 渡(わたり)慎之介 (@hyper777w) 2018年2月18日
本当に甘くない世界だと思いますよ。組織に守られていないだけに、大変な世界だと思うもの。 https://t.co/qlO26QpuOs
— *kaoru (@kaoruchy) 2018年2月17日
プロフィールから透けて見えるもの
もちろん、ガチの社会不適合者やコミュ障の人で起業して成功している人もいます。
ただ、それはそれで社会不適合者やコミュ障という要素がどうでも良いほどの経験スキル、リソースを持っていますし、そうなるともう超天才やアーティストですよ。
そうでもない限り、そういった別格の人以外の人が、礼儀やモラル、コミュニケーションスキルが無くてどうやってお客さんに商品を提供するんですかっていう話で。
ビジネスの肝はコンテンツ(商品・サービス)力です。
一発屋、つまり、瞬間風速的に売り逃げするのであればキャラクターや人間力で売っても良いと思います(本当は良くない)が、長期的にビジネスをするのであればコンテンツ力がないと話になりません。
であれば、プロフィールに「うつでした」とか「コミュ障です」とか「会社クビになりました」とか書く事自体がおかしいでしょ。
まぁ、プロフィールを見ればその人が誰に対してどんなビジネスをしようとしているのかがわかるということですね。
要は、「私はこんなダメ人間だった」系のアピールをしている人は自分より弱者をターゲットにしているわけですし、「私は●●ができる」系のアピールをしている人は対等かそれ以上の人をターゲットにしているということです。
人間性で勝負しようとしているのか、コンテンツで勝負しようとしているのかってことですね。
商売のために異常者を演じることが好き
Twitterでよく炎上してる「コイツら頭おかしい」と思われているようなブロガーやインフルエンサーが実際に話している姿とかをYouTubeで見てみれば良いですよ。
Twitterやブログの内容だけではなく、その人の行動、例えば、その人がコツコツ積み重ねているもの、実際に人と対してしゃべっている様子とか見てみれば、「めっちゃ普通の努力家の人」だということがわかります。
例えば、はあちゅうにしてもイケダハヤトにしても商売のために「ヤバい人」を演じているだけじゃないですか。
イケダハヤトは仮想通貨等のアフィリエイトのために極端なポジショントークで炎上させてるだけですし、はあちゅうは出版日の近くになったら炎上ツイートするだけですし(笑)
重要なことは、良い悪い好き嫌いは別にして、彼ら(彼女ら)が共感されるコンテンツを積み重ねてきたことであって。
著名人や有名起業家、インフルエンサーのポジショントークを鵜呑みにせずに、
・それを言っているのは本人なのか周りの人なのか
・何のためにそれを言っているのか
をじっくり精査した方が良いですよ。
もちろん、彼らの言葉によって自信が持てなかった自分に自信が持てて、一歩踏み出せることは素晴らしいことだと思います。
が、それらを100%信じて「とにかく行動!」と、武器や地図など何も準備せずに踏み出すと、「目の前には崖、背後には猛獣」という状況になりかねないので。
思い込みや根拠のない自信、行動力などは確かに大事ですが、一発屋で消えないように慎重にいくべきところは慎重にいきましょう。