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noteの返金機能が炙り出すフォロワーのリテラシー

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

すでにご存知の人も多いかもしれませんが、12月中旬以降、24時間以内に申請して、審査が通れば返金を受けられるという「返金機能」がnoteに実装されます。

詳しくは下記の2つの記事を読んでほしいんですが、基本的な目的としては良いコンテンツを提供しているクリエイターを中心とするコンテンツメイカーを守り、悪質な情報商材屋を排除するというものですね。

その旨がしっかりと書かれていますね。

noteではよりカジュアルな買い物ができるようになる一方。読者からの支持を得られないコンテンツや、宣伝で売り逃げするタイプのコンテンツ、倫理観の低い客層にむけたコンテンツは、売り上げ低下のリスクを持ちます。

 
で、フリーライダーによる情報泥棒に関しては、垢BANすると提言しています。

特定のユーザーの作品を、集中的に返金したり、短期間で高額記事をひたすら買って返金するようなユーザーは、随時BANされていく予定です。

 
これは販売者にとっても購入者にとってもお互いにメリットを享受し合える、めちゃくちゃ良い取り組みだと思います。

もちろん、お互いメリットもあればデメリットもありますが、デメリットに関してはシステムのブラッシュアップで補える範囲だと思うので、あまり心配する必要もないかなと。

ただ、販売者も購入者もメリットとデメリットを理解した上で活用した方が良いのは言うまでもなく。

販売者側のメリットとデメリット

まず販売者側の方から見ていきたいと思うんですが、天国と地獄の分かれ目となる大きなポイントは2つだけですね。

コンテンツのボリュームとクオリティ
フォロワー(Twitter)の民度とリテラシー

この2つを押さえておけば問題なく売上はあがると思います。
 

というのも、購入者にコンテンツの内容と価格のバランスが取れているかを徹底的に精査してもらえるわけですから、ボリュームもクオリティも満足してもらえるようなコンテンツさえ作れば良いだけだからです。

今までは買おうかどうか迷った挙句に離脱していた層が、これからは「本当に価値があるものかどうかを確認してやろう」と購入に至るケースが増え、満足してもらえれば口コミは拡がっていきますよね。

そうなるとフィードバックも集まりやすくなるので、批判や意見をスルーせず真摯に受け止めてブラッシュアップをすれば、コンテンツのクオリティも向上していきます。
 

もちろん、ボリュームもクオリティもショボい価値の低いコンテンツに対しては容赦なく返金依頼が来ますし、それだけではなく「実際に購入したけど、あのnoteは酷い内容だ」というリアリティのある批判が拡がっていきます。

今まではコンテンツの中身を見ることなく「〇〇はクソnoteを売っている」と誹謗中傷していた連中が、根拠を持って批判するようになるということです。
 

つまり、ゴミのようなコンテンツをダイヤモンドに見せかけるための、煽りプロモーションや煽り売りといった悪質なアプローチがが通用しなくなるということですね。

というか、煽れば煽るほど購入者の期待と実際のコンテンツの中身がつり合わなくなり、悪い口コミが拡がっていき、noteからの退場を余儀なくされます。
 

じゃぁ良いコンテンツさえ作れば問題なく売れるのかというと、場合によってはそう簡単にはいきません。

メルマガやLINE@を運用しているとか、ブログからnoteに誘導しているとかがなければ、noteの購入はTwitterからの流入がほとんどだという人が多いと思います。

そこで重要になるのがTwitterのフォロワーの民度とリテラシーですね。
 

Twitterのフォロワーの民度が低いと、イコールnote購入者の民度も低くなる可能性が高くなるので、情弱釣りのようなプレゼント企画や相互フォロー、質の悪いインフルエンサーと絡んで増やしたフォロワーを抱えている人は、noteを販売することで痛い目を見ることになります。

良いコンテンツを作っても、「コイツを貶めてやる」というアンチを多く抱えていると、noteを漁られた上に、さも正当な意見かのようなツッコミを入れられ返金手続きを迫られるわけです。

また、アンチではなくても「役に立たなければ返金してもらえれば良いや」という層や、もっと酷い場合は最初からお金を払うつもりのない層、例えば購入してコピペし終わったら、それっぽい理由を付けて返金依頼をする悪質なフリーライダーに苦しめられることになるでしょう。

良いコンテンツの作り方はこちらで完全解説しているので、よかったら参考にしてください。

購入者側のメリットとデメリット

購入者側のメリットはというと、なんと言っても中身のない薄っぺらいコンテンツや、タイトルや無料部分のアピールと乖離したコンテンツにムダなお金を払う必要がなくなることですね。

タイトル(やアイキャッチ)と中身が違う
無料部分で誇大表現をしている
リスト取りのための誘導記事だった

といったことは返金依頼をする上での正当な理由になりますからね。
 

ただ、ノウハウ記事などに関しては、効果が出る出ないの精査が難しいので、明らかにウソの情報などがなければ返金依頼をするのは難しいかなと思います。

まぁ、具体的で正当な理由が無いと返金には応じてくれないと思うので、それをしっかりと提示しようと思ったら精査力は高まりますし、賢くはなりますね。
 

デメリットに関して言うと、「お金を払わずに情報だけをゲットしてやろう」だとか「ツッコミどころを見つけて叩いてやろう」といった明らかに悪意のある目的で返金システムを使おうとすると、公式が言っている通り垢BANされます。

ただ、アカウントは無限につくれるわけので、粘着な悪質ユーザーに対してnote側がどこまで対応できるかというのは未知ですね。
 

もう1つのデメリットとして、この返金システムに慣れすぎてしまうと、フリーライダー気質になってしまうというリスクを孕みます。

ダメなら返金してもらえば良い、情報は無料で手に入る、といった感覚に慣れるということは、情報発信者やクリエイターに対して敬意を示せないという事なので、人間レベルが低下していくんですね。

それだけではなく、「せっかく懐を痛めて手に入れた情報なんだから成果を出さなければ」といった投資とリターンの感覚も薄れていくので、成果を出せない人間になってしまう確率も高くなります。
 

で、販売者に対して敬意の無い悪質なアプローチを繰り返す人は、ブラックリストに入れられて知れ渡るので、本当に良いものがあった時に買いたくも買えないというふうになったり、ビジネスをする際に協力者がいなくなるという自体にもなりますね。

特に今はSNS時代ですから、情報はすぐにシェアされて多くに人に知られることになります。
 

ということで、返金システムは悪質なコンテンツが駆逐される良いシステムではありますが、販売者側にも購入者側にもメリットとデメリットがあります。

特に購入者側というのは、販売者に比べてモラルを問われたり法やリテラシーで縛られたりすることはことがないので、システムに甘えると気がつかないうちにダメ人間になってしまうので注意しましょう。
 

PS(※ 2019年11月18日追記)

本日、noteの返金機能に関する最新の案内が追加されました。

返金の可否については販売者側がその都度決められる(マガジン、定期購読マガジン以外)ということなので、これが今後どう影響するかですね。

フォロワーの民度やリテラシーが低くなくても、記事が拡散されればフリーライダーの層も入り込んでくるので、返金保証が必ずしも良いかというとまた話は変わってきます。

僕の場合は『コンテンツメイクの教科書』以外はマガジンか定期購読マガジンしか出していないので、もし今後、単発の有料noteを出すことがあれば、一度は返金可にして、反応を見てから今後の方針は決めたいなと思っています。


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