こちらの記事でマーケティングには短期、中期、長期の視点が必要だという話をしたんですが、それについてもう少し詳しい話を。
特に重要なのは短期と長期。
中期というのは進捗確認、修正のフェーズなので、長期のゴールを設定して短期で積み重ねをしないことには中期は一生訪れないからです。
で、マーケティングにおける短期、中期、長期がビジネス戦略と少し違うのは、少なからずライフスタイルが含まれてくるという点ですね。
例えば「どんなライフスタイルを送るために、どんなお客さんと付き合うべきか」というのが長期のゴールの1つになるわけです。
長期だからといって壮大で崇高な目標などは必要なくて、今の段階で思っている理想のライフスタイルを実現するためにどんなマーケティングをしていくべきか自分なりのゴールを考えることができればOKです。
ザックリいうとこんな感じですね。
理想のお客さんの設定
必要な仲間の設定
必要なスキルの設定
必要なメディアの設定
必要な数値の設定
お客さんレベルの確認
仲間レベルの確認
スキルレベルの確認
メディアレベルの確認
数字レベルの確認
お客さんとの接点取得
仲間との接点取得
スキルの取捨選択
メディアの取捨洗濯
一切の数字は無視
個人のマーケティングのゴールとは
長期、つまりマーケティングのゴールを設定するためには、マーケティングを定義しておく必要があります。
例えば、僕のマーケティングの定義は
① 優良顧客だけを継続的に獲得する仕組み
② 相互理解
なので、ゴールというのは「優良顧客だけを継続的に獲得する仕組みが完成されている状態」あるいは「お客さんと相互理解の関係が気づけている状態」ということになります。
で、そもそも「仕組み」というのが何なのかというと「こうすればこうなる」ということなんですが、ここでいうと、特定のアクション(登録や購入など)をしてくれたお客さんだけが近寄ってきてくれる状態ですね。
そしてもう1つの「相互理解」というのはいつでもリサーチができる状態、つまりアンケートをお願いしたら精度の高い返答をくれるだとか、不具合や懸念を遠慮なく伝えてくれるだとかそういったことです。
この辺りをしっかり設定した上で次に考えることがライフスタイル、つまりプライベートとの融合なんですが、なぜなら自分が最高責任者であるビジネスにおいて、プライベートの充実がビジネスの充実につながるからです。
もちろん、その逆も然り。
なので、理想のお客さんを掲げる際に「何の(誰の)ために」という視点が必要になります。
最初は「家族との時間との時間を確保したい」ということでも良いんですが
月に何日くらい働くのか
労働時間はどのくらいなのか
収入はどのくらい必要なのか
というふうに、できるだけ具体的な数字に落とし込んでいき、そのためにどんなお客さんとビジネスをすることでそれが実現できるのかを考えます。
そして、そういったお客さんとビジネスをするためには
どんな仲間が必要か
どんなスキルが必要か
どんなメディアでお客さんと仲間を募るのか
いつまでに
という感じでマーケティングのゴール(長期目標)を決めます。
短期のマーケティング活動の重要性
冒頭でもお伝えした通り、中期というのは進捗確認と修正にしかすぎないで、マーケティングのゴールをしっかり設定した上で、そこに向かってアクションをしていく短期のマーケティング活動が重要になります。
じゃぁ、短期のマーケティングというのは何かというと「下積みとルーティン」なんですね。
マーケティングというと、あの手この手で短期間で多くの集客をするようなイメージを持っている人が多いんですが、短期では集客や利益は求めず、お客さんと多くの接点を作ってリサーチをすることが最優先です。
かといってとにかく数をこなせば良いということでもなく。
行き当たりばったりで数を打つのではなく、ルーティンを作ることが大事だということですね。
というかルーティンがなければ進捗確認しようがないので、中期は訪れないですし、当たり前ですがそうなると長期として掲げているマーケティングのゴールにたどり着けないということになります。
ビジネスで成果がなかなか出ない人に知っといてほしいんだけど、その原因は才能でも人脈でも行動でも思考でもないんですよ。
一番の原因は「ルーティン」がないことです。
単発の行動力があってもルーティンがないと積み上がらない。そうなると結果が出ない。というシンプルなロジック。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) November 10, 2020
どれだけ明確な目標を立てても成果が出ない人は、総じてルーティンがないんですね。
で、ルーティンというのは知識やスキルを積み上げる目的が大きいんですが、周りの人に「〇〇の人」と認知してもらうためにも必要でして。
そうでなければお客さんと「接点」が作れないからです。
接点がなければずっと独りよがりのビジネスや情報発信になるので、行動しても空回りし続けることになりますよね。
なので、例えば「ブログを100記事書く!」とかではなく、積み上げと認知(と信用)を得るために1日1記事をルーティン化していき、10記事書いた時点でヒアリングをする、あるいは企画を打つなどして接点を作ります。
その中でお客さんのニーズと自分のリソース(スキルや知識)をすり合わせして、次の10記事はそれを踏まえた上で書くという、そこも1つのルーティンにしてしまいます。
同じ「ブログを100記事」でも思考停止で勢いだけで書いた100記事と、インプットとアウトプットをルーティン化して書いた100記事では、その内容に大きな差が生まれるのは火を見るより明らかですよね。
長期、短期を固めない段階では中期の重要度は低いものの、しっかりルーティン化できてくると途中段階での進捗確認は非常に重要になります。
なので、そこは誤解のないようお願いします。
ということで、目標はしっかりあるのに成果が出ない、目標に対してどんなスケジュール感やフェーズを踏んで進めていけば良いのかわからかった人はぜひ参考にしてください。
ちなみに、気軽にお客さんとの接点を作るという点では、noteのサークル機能 とかは良いと思いますよ。
オンラインサロンを運営するよりも圧倒的にハードルは低いですから。