どうも、服部(@FACTDEAL)です。
完璧主義の人と聞いて「めんどくさそう…」と思うことはあっても、完璧主義自体が悪だと思う人はいないでしょうし、実際、完璧主義は別に悪いことでもなんでもありません。
ただ、完璧主義ゆえに弊害を感じている人も多いんですよね。
ビジネスで考えた場合、完璧主義を貫くことは商品の質を高めますし、サービスに対しても妥協もしないなので、既存のお客さんには喜ばれます。
じゃぁ、何が弊害になるのかというと、
ビジネスが進むスピードが遅くなる
フィードバックが集まらない
ということに尽きます。
つまり、完璧主義の人は「試作品をどんどん出して、反応を見ながら改善していく」ということが許しがたいわけなので、起業や新規事業の立ち上げにおいては大きな弊害になるということです。
商品やサービスを世に出すにしても、納得いくまでリリースできないので、0点のまま足踏みをすることになるんですね。
リリースしようとしている商品が、確実にニーズがあって売れるとわかっているのであれば、クオリティを高めるために完璧主義を貫いても何ら問題はありませんが、ニーズがあるかどうかもわからないのに完璧にこだわっているとしたらけっこう悲惨です。
ほら、いきなりお金をかけてHPをつくっちゃう人とかいるじゃないですか。
で、結局売れなくて、コンセプトを練り直してHPをつくり直さなければならないというパターン。
つくり直せるならまだマシで、「つくっちゃったからそのまま使う」みたいな負のスパイラルになっていく人も多々。
かといって「完璧主義アカンやん」となっても、完璧主義というのはなかなか直せません。
完璧な状態にしてから商品をリリースしないと不安だし、企画がスベったら恥ずかしいし、お客さんに1mmも迷惑をかけたくない。
もっと言うと、完璧な記事を書けなければブログを公開したくない、練りに練らないとツイートもできないという人もいるでしょう。
そういった、根っからの完璧主義の人はどうすれば良いのかということなんですが、実は、完璧主義を直す必要はありません。
発想の転換をすることによって、完璧主義のままでビジネスの弊害を取り除くことができます。
完璧主義を貫いたままビジネスをする上で、弊害を取り除く方法は大きく分けて2つあります。
元完璧主義の人と組む
まず1つ目は、マーケティングの活動チェーンを分担制にするということなんですが、「ラフな部分はラフな人に任せれば良い」という単純な話ではなくて。
あくまで「元完璧主義の人」にラフな部分を任せるんですね。
もちろん、任せるというのは丸投げするということではなく「一緒にやる」という意味です。
例えば、マーケティングの一連の流れで言うと
❶ リサーチ ➡️ 自分でやる
❷ 商品企画 ➡️ 一緒にやる
❸ 商品開発 ➡️ 一緒にやる
❹ 集客 ➡️ 一緒にやる
❺ プロモーション ➡️ 一緒にやる
❻ セールス ➡️ 自分でやる
❼ アフターフォロー ➡️ 自分でやる
みたいな感じです。
完璧にすべきところは自分でやり、完璧を求めるあまり前に進まなくなるであろう箇所を、ビジネスパートナーやコンサルタントと一緒にやるというイメージですね。
で、ここでのポイントは「元完璧主義の人」と組むことです。
根っからラフな人と組んでも、お互い理解し合えることがないので、必ずぶつかりますし上手くいきません。
元完璧主義の人と組むことによって、相手は「完璧にしたいのはわかる。でもここではこれくらいで良いと思うよ。やってみてから考えよう。」というふうに妥協点に一緒に寄り添ってくれるんですよね。
なぜ、そんなことが言えるのかというと、僕が元完璧主義だからです。
新規事業に関して、リサーチや準備に固執し、名刺やパンフレットをつくり、お金をかけてHPをつくり、何度も何度も修正して、いつまでも動けなくて、いざリリースしたらだだスベりという経験があったからですw
そこからマーケティングを深く学び、完璧主義な自分とラフな自分を脳の中に同居させられるようになったんですね。
「ここは完璧主義のハットリくんよろしくね」
「ここはラフ主義なハットリくんよろしくね」
という感じで、1人2役で役割分担ができるようになったんです。
相反する2つを完璧にこなしてこそ完璧主義者
もう1つは、前項の最後に少し触れましたが、発想の転換ですね。
どういうことかと言うと、完璧主義の人は何もかも完璧にこなしてこそ完璧主義じゃないですか。
であれば
完璧主義な自分
ラフ主義な自分
を両方とも完璧にこなしてこそ真の完璧主義だということを自分自身でしっかり理解するということですね。
図に表すとこんな感じです。
つまり、ラフにする部分は徹底的にラフにできなければ、あなたは完璧主義ではないということですw
屁理屈みたいな話ですが、このマインドセットができるとかなり楽です。
完璧主義で仕事をして上手くいっているものは、お客さんはあなたの完璧具合を求めているということなので、無理にラフにする必要はありません。
ラフに走って逆効果になってしまったら意味がないですからね。
ただ、前項のマーケティングの一連の流れでの分担の話をしたように、部分的にラフにすることによって、
ビジネスが進むスピードが速くなる
フィードバックが集まる
という現象が起きるので、商品も良くなりビジネスがどんどん前に進んでいくという好循環になります。
随所でラフにすることによって、結果的に、完璧主義なあなたが求める「ビジネスの完璧性」が高まるということですね。
完璧主義ゆえにビジネスが前に進まなくて疲弊している人は、今回お伝えした2つのアプローチを試してみてください。
完璧主義の人はセールスにも強い抵抗を抱きがちなので、こちらの記事も参考にしてください。