こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
依然として、相談を受ける内容として、「コンサルタントになりたい」というものが多いです。
が、最近では、コンサルタントとして起業したいという人よりも、既に本業を持っていて在庫や従業員を抱えるリスクを理解しているからこそ、コンサルティングによる収益源を求めているという人が多いように思いますね。
既にある知識や経験を生かして体(頭)一つでできる仕事ですし、コンサルティングスキルを身につけることによって、本業に付加価値を上乗せすることもできるわけですから、コンサルタントになるという選択肢は一石二鳥どころか二鳥にも三鳥にもなります。
まぁ、実際は、コンサルティングの内容によっては現場でのリサーチが必要だったりするので、泥臭い部分も多いですし、労働集約型のビジネスであることには変わりありません。
ただ、実施内容や成果内容といったいわゆる“コンサルノウハウ”をコンテンツにして販売することもできるので、そこで新たな収入源もつくれますし、コンサルレベルが上がれば時給(単価)も上げていくことができます。
となると、「お金が大好きで無限に稼ぎたい」という人でない限り、単価が上がれば上がるほど労働時間はどんどん減らしていくことができるというわけですね。
ということで今回は、じゃぁ、実際にコンサルタントになって個人でコンサルティングビジネスを展開していくには、どういったフローで進めていけば良いかについて。
基本的には下記のような流れになります。
STEP1:リソースのブレインダンプをする
これは、運営しているオンラインサロンの方でも指導している内容なんですが、リソースのブレインダンプというのは脳の中にある知識、経験、スキルを全部絞り出して可視化するという作業です。
紙やPCのテキストファイルに書き出すという作業をするわけですが、このデジタル時代において「書き出す」という作業をめんどうくさがる人は多いです。
ただ、この書き出すという作業によって、潜在的なリソースを見つけることができるんですね。
普段考えていることや、サラッと書き出せるようなものは顕在的なリソースなわけですから、その顕在的なリソースが価値のあるもので、普段それについて何かしらの発信をしていれば、既に誰かに必要とされ、マネタイズもできているはずなんです。
もし、そうではないとしたら、潜在的なリソースにリーチしなければビジネスにはつながりません。
で、ここで重要なのは、どんなリソースも否定しないということです。
書き出す前に「このリソース誰得?」というふうに否定してしまう人が多いんですが、否定は後からいくらでもすれば良いので、ここでは水一滴も出ないスポンジのごとく全て絞り出します。
また、ビジネスの目標が明確になっていない人は、目標のブレインダンプも同時に行ってください。
目標というのはいわば「欲望」です。
ビジネスにおいては、ライトサイド、ダークサイド関係なく、欲望が深く強く多いほどそれがモチベーションになり、行動や継続性、成果に直結するので。
で、ブレインダンプは「もうこれ以上出ない」となってからがスタートです。
なので、リソースも目標も最低でも100、できれば200〜300は書き出すようにしてください。
STEP2:リサーチをしてニーズを見つける
何でコンサルティングビジネスを立ち上げるかを決めるために、現在の市場にどんなニーズがあるかを調べるわけですが、単にYahoo!ニュースや話題のツイートだけを見て終わるのではなく
キーワードプランナー
大手ASPのランキングやEPC
Yahoo!知恵袋や教えて!Goo
などで、継続的なニーズを探ります。
で、コンサルティングビジネスにいおいては、ウォンツよりニーズ、つまり、「お金を払ってでも解決したい悩み」にフォーカスした方が集客やマネタイズはしやすいです。
もちろん、「できたら○○になりたいな」といったウォンツにフォーカスしても良いんですが、ニーズに比べると購入衝動が落ちるので、バックエンド商品としてウォンツの商品企画も考えておくというのがベストです。
また、下記のように、リピート性や集客の難易度も違います。
・痛みや苦しみから逃れたい
・購入衝動が強い
・解決後はリピートされにくい
・集客の難易度が低い
・集客コストが高い
・ターゲッティングの難易度が低い
・価格競争に巻き込まれにくい
・向上やアップグレードを望んでいる
・購入衝動が弱い
・解決後もリピートされやすい
・集客の難易度が高い
・集客コストが低い
・ターゲッティングの難易度が高い
・価格競争に巻き込まれやすい
なので、見込み客が「お金を払ってでも解決したい悩み」は何かを考えながらニーズのキーワードや切り口を見つけましょう。
STEP3:リソースとニーズの一致点を探る
ステップ2でニーズをピックアップしたら、その中で自分のリソース(知識、経験、スキル)で解決できるものは何か、あるいは解決したいと思えるものは何かを考えます。
ただ、「解決できる」ものであっても、そのコンサルティング(ビジネス)に対して情熱を持てなければ遅かれ早かれ挫折するので、「解決したい」と思えるニーズを選んだ方が良いです。
で、1つに絞り込んで情熱が続くかどうかいまいちわからない場合は、「ダイエットに関するニーズ」と「資産運用に関するニーズ」のように、あまりにも大きくジャンルやカテゴリーがずれていなければ、複数のニーズに向き合ってもOKです。
例えば、「オシャレになりたい」と「ダイエットを成功させたい」であれば、整合性が取れますよね。
自分に合った服を来てオシャレになるためには、ダイエット(筋トレや運動、食事制限)が必要だったりするわけなので。
どのニーズに対応してコンサルティングをしていくかを考える際、「解決できる」ことも大事なんですが、「 解決したい」と情熱を燃やせるもので、そのために自分のスキルをアップさせていくことに寝る間も惜しんで取り組めるということの方が重要です。
自分のリソースのキャパだけで解決できるニーズに対応しているコンサルタントというのは、側から見ても魅力的には見えないんですよね。
これに関しては、「コンサルタント=先生」という上から目線のイメージは、もはや古臭くて、失敗を恐れず常にチャレンジしたり変化したりしているコンサルタントの方が魅力的ですし、信用度も高くなります。
コンサルタントは黒子とはいえど、人間的な魅力はあるに越したことはないですからね。
STEP4:最低でも1年は情報発信をする
ここまで固まったら情報発信をしていくわけですが、情報発信の内容としては
ニーズに対する自分のリソースによる解決策
ニーズに対して自分で実践してみた結果と改善策
インプットした情報やノウハウの整理
といったものになります。
当然、コンサルタントとしての経験は無いわけなので、発信できる内容としては自分の実践経験と整理された情報くらいしかありません。
誰もが最初は同じです。
これをコツコツと最低でも1年は毎日発信し続けます。
1年という目安は、コンテンツを継続的に蓄積しているという信用を見込み客から得るためと、1年間発信し続けるだけのインプットやアウトプット、成長を自分に課すことができているかの確認でもあります。
これから何年もビジネスをしていくのに、たかだか1年すらも毎日発信できないのであれば、毎回、半年〜1年はクライアントと併走するコンサルティングビジネスには向いていないということになりますからね。
発信ツールは、ブログ、メルマガ、Twitterでで十分ですね。
月収数百万円稼いでいるベテランも、月収数万円の初心者も使っている武器は基本的には同じです。
まぁ、見た目や機能性は重要なので、下記のツールのようにデザインセンスが良いものやマーケティングの論理に沿ったもの、使い勝手が良いものを選ぶ必要はありますが。
STEP5:問い合わせやツイートに対応する
前項のSTEP4から5、6、7は反応を見ながらほぼ同時進行していきます。
リサーチをミスっていなくて、ちゃんと情報発信を継続して自分自身が成長し続けていれば、ブログライティングの能力はそこまで高くなくても反応が表れてくるんですね。
なので、半年くらい経ったくらいで問い合わせフォームを設置し、ツイートも積極的にやっていくと良いでしょう。
ちなみに、なぜ最初から問い合わせへの導線をつくったりツイートをすることを推奨しないかというと、コンテンツが薄い、もしくは空の状態でコンサルティングの導線をつくったところでフリーライダーか情報弱者しか寄ってこないからです。
そんな層を相手にしたところでこき使われるだけですし、そもそもコンテンツの量や質も確認せずに近寄ってくる人は成果を出せない人なので、情報発信が滞るだけでなく情報発信で築き上げてきたステータスも低下していきます。
STEP6: パーソナルな部分も見せていく
情報発信に慣れてきた段階で、さっさと「○○コンサルタント」と名乗ってしまいます。
で、問い合わせが増えてきて、ツイートしている専門性に反応が出てきたタイミングで、プライベートの一部や専門分野以外においての考え方や見解など、パーソナルな部分を見せていくことで、信用だけではなく信頼も獲得していくことができます。
信用は専門分野における権威性、信頼は視野の広さや多様性と考えてください。
知っていることだけをコツコツと教えていくだけであればブログで十分ですし、コンサルタントとしての価値は低いですからね。
そうではなく、時代のトレンドや変化、政治、経済状況などに合わせて柔軟にフットワーク軽く対応できる能力こそがこれから必要なコンサルティングスキルなので。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、トレンドに“乗っかる”のではなく、あくまで、自分のコンサルティングビジネスの延長上にトレンドを“乗せる”ということです。
これをミスってしまうと信頼が獲得できないどころか、信用も失ってしまうことになりますからね。
ほら、仮想通貨が流行っているからといって急に仮想通貨の専門家を名乗りだして、肩書きやブログコンセプトも変えて、仮想通貨が沈んだら息してない人多いじゃないですか。
お客さんから見て、誰の役に立とうとしているのか、本業は何なのか、信念や芯は何なのかが見えなくなったら終わりです。
芸能人レベルになれば肩書きや本業なんて何でも良いと思いますが、そのレベルに達していない状態で「何者なのかよくわからない」というのはコンサルタントにとって大きなマイナスでしかありませんからね。
STEP7:サービスメニューをつくって売る
最後は商品企画と販売ですね。
問い合わせやツイートでのフィードバックを受けて、ニーズの最大公約数を商品として固めます。
その際は
どんな事に困っている人に(ターゲット)
どのような優れた方法で(プロセス)
どういう状態にしてあげるのか(目的地)
というコンセプトを決めてから商品内容を固めて販売していくわけですが、もちろん、最初から完璧な商品はつくれないので、販売後の反応やフィードバックを受けてブラッシュアップをかけていきます。
ここで大事なことは、1つの商品にこだわりすぎないということですね。
コンサルティングは物販のように物理的な原材料やそれに伴う原価が発生するわけではないので、ダメな商品はさっさと捨ててしまうというクセをつけます。
想定内以上の反応が得られたものだけをブラッシュアップかけて、それ以外はボツにするということですね。
もちろん、しっかりと反応やフォードバックを得るためと、新しい商品でセールスの再チャレンジができるように、ブログでの情報発信やツイートに慣れてきたらメルマガリストは集めておきましょう。
メルマガやLINEはセールスすることだけが目的ではなく、リサーチをし続けるためには絶対に欠かせないツールですからね。
まとめ
コンサルタントになるための絶対的な方法というのは存在しませんが、
STEP1:リソースのブレインダンプをする
STEP2:リサーチをしてニーズを見つける
STEP3:リソースとニーズの一致点を探る
STEP4:最低でも1年は情報発信をする
STEP5:問い合わせやツイートに対応する
STEP6:パーソナルな部分も見せていく
STEP7:サービスメニューをつくって売る
という、リソース把握、リサーチからのコンテンツの充実、継続の先にブランディングという流れは失敗するリスクがなく、しかも差別化できるカタチになります。
コンサルティングビジネス以外のビジネスをやりたい人でも、ビジネスの立ち上げと構築に行き詰まったらこちらを活用してください。
個別でアドバイスしているので、まずはマーケティングをしっかり学んで実践できるようになりたいという人にもオススメです。