こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
自分が「右脳思考タイプ(直感を重視)」なのか「左脳思考タイプ(ロジックを重視)」なのかってなんとなくでも理解していますか?
右脳思考が得意な人もいれば左脳思考が得意な人もいて、もちろん両方得意な人もいるわけですが、これがわかっていると自分がすべきことの優先順位や活用しやすいツールがわかるので仕事がスムーズになります。
また、自分が市場に何を求められているのか、何を提供することができるかを理解しておくことでポジショニングも楽になります。
まぁ、すぐに「自分は右脳タイプだ!」とわかるわけではないですし、それが思い込みである可能性も高いので、一度じっくり分析してみることをオススメします。
かくいう僕も、40歳になってやっと「あれ?もしかして右脳タイプなのかな?」と思い始めたくらいでして。
コンサル=ロジカル?
僕は、コンサルタントという職業柄「左脳タイプ(論理的)でなければならない」という思い込みというか、信仰があって、極めてロジックであろうとし続けてきました。
長い期間、(右脳思考タイプが有利とされる)音楽をやっていたこともあって、その信仰はより強かったのかもしれません。
ほら、「コンサルタント=ロジカル・シンキング」みたいなところあるじゃないですか。
で、実際、ロジカル・シンキングを優先してコンサルティングをすることで、今までも食べてこれたというのもあって、「やっぱロジカルじゃなきゃね!」と。
経営は計数管理が大事ですし、マーケティングも「心理学 × 数学」ですし。
ただ、ここ2、3年、Twitterをやっていて、フォロワーさんの反応をみていると、どうも論理的なコンテンツは廃っていっている印象があって。
もちろん、ロジカルに考えることもできますしそれ自体はすごく好きなんですが、思いつきや直感から生まれたアイデアを実践して、後から理屈をつける方が僕自身楽しいですし、反応が良かったりするんですね。
僕と会って話をしてみたいと言ってくれる人や最近のお客さんの傾向も、僕の切り口やアイデア、発信の言葉の強さやスタンスを求められているところがありまして。
最近バズったツイートも、思いっきり直感で発信した、本当になんでもないものだったんですが、市場はこんな情報に反応するんだなと変に納得しました。
節約バカ多すぎやろ。節約自体は否定せんけど黙って勝手にやれよ。
あれ買うなとかこれ買うなとか、結婚はコスパ悪いとか、んなもん稼げば全部解決するやろ。
死ぬ間際に「家買わなくてよかったー」「車買わなくてよかったー」「結婚しなくてよかったー」って、幸せな気分に包まれて死ねるんかね。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) 2019年2月27日
まぁ、一応後付けで分析しましたけど、やはり情報が溢れかえっている世の中ですから、アタマで読むものではなくココロで読めるものを求めているのかなという感じですね。
そこからさらに右脳思考を大事にするようになりました。
そうすると、Twitterは右脳思考が長けている、あるいは、右脳鍛えたい人にはかなり向いているツールだなということがわかりまして。
もちろん、Twitterをガチれという話ではなく、Twitterを「右脳活性化ツール」、ブログを「左脳活性化ツール」として役割分担して活用することで、コンテンツ力も上がりますしブランディングもできていくという話です。
Twitterからブログへの流れ
まず、おもしろいと思ったことや、違和感を感じると思ったこと、アイデア、ひらめきなどを論理的に考えずに「思ったことを、ズバッと、ストレートに」ツイートします。
もちろん、汚い言葉を使うとか、disるとかいう意味ではないですよ。
まぁ、前述の僕のツイートは若干言葉は汚いかもしれませんし、disりも入っているかもしれませんが、これくらいは許容範囲です…よね。
で、「思ったことを、ズバッと、ストレートに」ツイートした内容のチェック機能としてブログを使うんですね。
・一番言いたいことは何か?
・なぜそう思ったのか?
・自分ならどうするのか?
といったことを深掘りして、ツイートだけでは網羅しきれていない潜在的な問題にリーチし、多角的に問題解決策を提示すると。
これだけで非常に良いブログの内容になります。
ただ、これだけで終わりではありません。
おそらく、これくらいのことは情報発信に慣れている人であれば、多くの人がやっていると思うんですよ。
もう一度Twitterで
流れだけ見ると、「インプットをツイートでして、アウトプットをブログでするってことね」と思うかもしれませんが、実はもう1つフェーズがあります。
論理的にブログを書きながらも、その中で感情的になる部分って出てくると思うんですよ。
ただ、構成を考えて論理的に書き綴っているブログなので、本当はぶちまけたい部分でも、少なからず感情を抑えた表現になってしまいがちなんですね。
それを感情の赴くままにTwitterに吐き出してしまいます。
例えば、ブログでは流れを大事にして
「ブログって全体構成やロジックを考えて上手くまとめようとするので、感情表現を抑えてしまいがちです」
と書いているものを、Twitterで
「上手くまとめようと感情を抑えて書かれたブログなんてクソ面白くねーよ」
といった感じで何の編集もせずに、感情の赴くままに言葉にして吐き出してしまうということです。
やはり人を動かすのは感情ですし、発信者の人格が伝わるのも感情の部分なので、「Twitter → ブログ」で完結してしまうと、小さくまとまってしまいますし人間味が薄れてしまうんですね。
そうならないために
①右脳でインプット(ツイート)
②左脳でアウトプット(ブログ)
③右脳でアウトプット(ツイート)
という感じで、ロジカルなアウトプットの中から抜粋してさらに直感的にアウトプットするという習慣をつけると良いです。
そうすることで、直感的に発したものを論理的に分析し、さらにその中で生まれた感情を吐き出すことで非常に濃いツイートになるんですね。
これって演説が上手い人や宗教の教祖などがよく使うテクニックでもあります。
感情をくすぐって聴衆を惹きつけ、聴衆が聴き入れる体制ができたところで論理的に解説し、最後にもう一度感情に訴えかけて行動を促すと。
まぁ、テクニックとして使ってしまうと逆に左脳っぽくなってしまうので、参考程度に知っておいていただければ。
日常的に感情を吐き出していますか?
右脳思考が苦手な人って、クリエイティブな情報に触れていなかったり、周りにそういった人がいなかったり、僕のように左脳思考で上手くいっていたりといろんな理由があると思うんですが、「日常的に感情を吐き出していない」に尽きるんじゃないかなと思っていまして。
特に、WEB上だけで何でもやりとりが完結してしまう世の中なので、発する言葉を慎重に選べてしまうわけですね。
逆に、リアルでやりとりをする場合、瞬発力や直感力が必要になるわけですが、そういう機会ってどんどん減っているじゃないですか。
コミュニティすらオンラインのみで完結しちゃったりして。
どれだけアートや音楽などクリエイティブなものに触れていても、そこで感情をぶちまけていなかったり、人と対面で話したりしていなければ放っておいても左脳思考が強くなってしまう世の中なんですね。
だからこそ、情報発信するときは意識的に感情を吐き出す瞬間を多く持つべきなんですよ。
ただ、感情だけに生きてイタイ人になってしまわないように、ブログなどで自分の感情論を論理的にチェックする体制は必要だということです。
マーケティングをする上で、DRMやSEOといったロジックを知っておくことは大事ですが、最近はそういったことだけにこだわり過ぎているテンプレ通りのクソ面白くない発信者が多いような気がします。
右脳思考を鍛えることで、
・アイデアの枯渇を防ぐことができる
・人格が理解されやすくなる
・独自のポジショニングがしやすくなる
といったメリットがあるので、日常的に感情を吐き出すことと、吐き出したものを左脳でチェックすることを習慣化してみてください。
心配しなくても、まともな人間であれば、どれだけ感情を吐き出そうとしても基本的にはブレーキがかかるので、再起不能レベルの自爆をするようなことはまずないと思います。