こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
いつもは、ホームランではなくヒットツイート(いいね100くらい)を狙ってコツコツツイートをしているんですが、このツイートが僕史上最もバズったので一応分析しておこうかなと。
節約バカ多すぎやろ。節約自体は否定せんけど黙って勝手にやれよ。
あれ買うなとかこれ買うなとか、結婚はコスパ悪いとか、んなもん稼げば全部解決するやろ。
死ぬ間際に「家買わなくてよかったー」「車買わなくてよかったー」「結婚しなくてよかったー」って、幸せな気分に包まれて死ねるんかね。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) 2019年2月27日
僕自身、バズらせたいとかフォロワーを増やしたいとかは無いので「これを機にまたバズらせてやるぜ!」とかは無いんですが、論理的に理解しておくことでマーケティング的に何かと使えるかなと思いまして。
まぁ、バズっていろんな人の意見を見るのは、まともなリプorクソリプにかかわらず面白いですし勉強になるので、その点においては非常に良かったです。
近い価値観のフォロワーさんが増えてくれるのも嬉しいですしね。
ただ、お金の価値観や人生観の話であって、マーケティングやビジネスとはあまり関連性が無い内容だったので、バズのわりには僕の周りはわりと無風状態でした。
メルマガへの登録があったり、noteが売れたり、オンラインサロンへの入会などはあったりしましたが、いつもの割合に少し毛が生えたくらいで。
いや、このツイートがきっかけで、価値観に共有してもらってその流れに至ったのであればめっちゃ嬉しいですけどね。
では、分析していこうと思うんですが、狙ってバズを起こしたわけではないので、同じ「型」でツイートして再現性があるかどうかは不明です。
が、人に刺さる要素として大事なことであることには間違いないと思うので、ツイートだけではなくブログやプロモーション、セールスの際の「メッセージ性」という部分で参考にしていただければ。
再現性の確認に関しては、機会があればまた仕掛けてみようと思います。
全体の型はCREMAの法則
全体の型としては非常にシンプルで、僕がブログを書くときなどに基本としているものです。
①結論(仮想敵を設定して批判する)
②理由(批判内容を具体的に提示する)
③根拠(筋の通った解決策を提示する)
④手段(解決策のステップを提示する)
⑤行動(今すぐ行動すべき理由を示す)
文章の構成を考えるときに使われる、いわゆるCREMAの法則というヤツですね。
知らなかったという人は、ダウンロードして使ってみてください。
この構成に沿ってブログを書くことで、頭の中の情報が整理されてスラスラと書けるようになる人もいるので。
①結論(仮想敵を設定して批判する)
まず、「①結論(仮想敵を設定して批判する)」の仮想敵は何かと言うと、これですね。
まぁ、このツイート見てポロっとつぶやいただけやねんけどね。https://t.co/h5OrrKUOGC
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) 2019年2月27日
車の所有は情弱の極みであると。
で、車に限らず、家を買うことや結婚をすることを「コスト」や「情弱」と表現する、ホリエモンの劣化コピーみたいな人がたくさんいるので、そのあたりをまとめ「節約バカ」と総称して敵に設定しました。
②理由(批判内容を具体的に定時する)
そして、批判の具体的な内容ですが、それは上記で述べた通り、本来、お金以外の楽しみや幸せを得られる要素である、家、車、結婚を「あれ買うなとかこれ買うなとか、結婚はコスパ悪いとか」と表現しました。
家に関しては後で述べていますね。
③根拠(筋の通った解決策を提示する)
誰でもわかるような、シンプルかつ反論のしようがない「んなもん稼げば全部解決するやろ」という解決策を提示しました。
なぜ反論のしようがないのかに関してはこちらのnote(有料)を読んでいただければわかるかなと思います。
④手段(解決策のステップを提示する)
ブログなどであれば、ハウツーやステップを具体的に述べていくところですが、140文字のツイートでは無理なのでバッサリとカット。
スレッド追加機能を使って述べていくことも可能ですし、そういったツイートをすることもありますが、「稼ぐ方法」なんて腐るほどありますし、そもそも論点が大きくズレてしまうと思ったので今回はやめました。
むしろ、ダラダラと追加のツイートをしていたらバズっていなかったんじゃないかなと。
⑤行動(今すぐ行動すべき理由を示す)
背中を押すメッセージと言いますか、「節約しすぎてつまらん人生で終わってしまっても良いの?」という旨を、
死ぬ間際に「家買わなくてよかったー」「車買わなくてよかったー」「結婚しなくてよかったー」って、幸せな気分に包まれて死ねるんかね。
と表現したわけですね。
他人の「〇〇はコスト」という価値観に感化されて、手に入れたかったけど手に入れなかったことを最期に後悔するくらいなら、生きているうちに経験しておく方が良いよねと。
さらに、「死ぬ間際」という極端な状態をイメージしてもらうことで、刺さりやすくなったというのもあります。
散りばめられたスパイス
とまぁ、大枠はこんな感じなんですが、それだけではなく“スパイス”的な要素もチラホラ散りばめてありまして。
・センシティブな内容
・パワーワードを入れる
・スッキリさせる
・違和感を感じさせる
・論点を複数つくる
といった要素を、詰めすぎない程度に自然に盛り込むということですね。
まず、「センシティブな内容」というのは、お金の話だったり、性の話だったり、生死の話だったり、政治の話だったり、要は一般的にタブーとされているテーマですね。
今回で言うと、結果的にお金の話と生死の話を盛り込んだツイートになりました。
そして、「パワーワード」というのは、共通言語となるような発信者独自の言葉(造語)のことで、今回ですと「節約バカ」がそれに当たります。
その次の「スッキリさせる」というのは、「そうそう、それ言いたかった」「私も同じこと思っていた」「よくぞ言ってくれた」という人の代弁者となるということですね。
その一方で、「違和感を感じさせる」ことも必要で、今回ですと「節約して何が悪いの?」という人にも反応をしてもらうことで、議論がより活性化されたと。
そのつながりで「論点を複数つくる」です。
このツイートで僕が決めつけているのはただ1つ、「手に入れもせずに家、車、結婚をコストと考える人生は最強につまんねーぞ」ということだけで、ぶっちゃけ論点もただそれだけです。
僕はそれら(まだ家は買っていないけど離島に家を買いたい)を手に入れたことによって最高に人生が豊かになっているというだけで、実際に手に入れて「コストだった」と思った人は別にそれで良いわけです。
ですが、人それぞれいろんな論点にフォーカスするわけですね。
しょうもないところで言うと、
「黙れと言うならオマエも黙れ」
「死ぬ間際のことをあんたに言われる筋合いはない」
「バカという言葉を使うのはどうなのか」
「否定しないと言いつつ否定している」
とかですね。
もう少しレベルが上がると、上記のnoteでも書いたように「稼ぐこと」についてフォーカスしている人もいましたね。
という感じで、ツッコミどころが複数あったり、複数の論点が持たれやすい内容のツイートは議論が活性化してバズるのかなと。
分析することで自分の良いクセがわかる
冒頭でもお伝えしましたが、あくまで後付けですし仮説なので、この分析内容が正しくて再現性があるかどうかはわかりません。
まぁ、世の中のほとんどのノウハウが後付けなんですけどね。
要は、「計算通りです」とか「戦略通りです」とか言って売られているノウハウは、権威性を高めるための詭弁とまでは言いませんが常套句です。
よくある「フォロワーを増やした方法を…」とか「〇〇円稼いだ方法を…」というやつなんかはそうで、実際は「フォロワーが増えちゃった」「〇〇円稼げちゃった」で、「このノウハウを売るために戦略通りだったということにしよう」という感じで。
僕はフォロワーの増やし方とかバズらせ方とかをノウハウとして売るつもりはないので、「なんか知らんけどバズっちゃった」と正直に言ったまでで。
ただ、分析することは大事であることには変わりありませんし、分析したことで「あ、普段から体に染み付いてる情報発信の基礎プラスαだったのか」とわかったわけです。
ツイートであれブログであれ、人の心が動いて大きな反応があったということは、マーケティングにおいては価値のあるデータになります。
今回の分析結果に関しては、汎用性は高いと思うので、ぜひあなたの情報発信の参考にしていただければ。