こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
いやー、流行ってますね。
フォロワー数に応じて割引をするという「フォロ割」というアホみたいなサービスが。
何とかの一つ覚えみたいに猫もしゃくしも「フォロワー数に応じて割引をする」というインフルエンサー優遇、SNS活用煽りサービスをやりだしています。
少し前にもフォロワー数に応じて割引する美容室とかありましたね。
海外ですがこれとかも。
最近ではこれなんかもそうですね。
いや、沖縄の離島とか奄美群島とか大好きですけど、
えーっと、
滞在中の写真へのフォロワーといいねの数を1円に換算して割引!
って、いや、、、
ゆっくり楽しまれへんわw
日常から離れて非日常を体験しに行っているのに、何でお金のためにSNSの動向を常に気にしなければいけないんですか。
普通に疲れますし旅行が台無しになりますよ。
割引をゲットするために何をするときも常にインスタ映えを意識して写真を撮りまくらないといけないわけだし、インスタやTwitterにガンガン投稿しなければならない。
さらに言うと、何をするときもSNSの反応を気にしてパシャパシャ写真撮りまくってる、うっとおしい連中ばかりがその島やホテルに集まっているわけですよね。
安くなっても全然行きたくないわ(笑)
空気の読み合いマーケティング
と、まぁ、ここまでは個人的な感想ですが、マーケティングコンサルタントが本業である僕の見解と代替案はこんな感じです。
えーっと、フォロワー数に応じて割引するお店はそれ以外に打ち出せるウリがないってことで良いんですよね。
瞬間風速的な集客しか考えてない頭悪いマーケター雇ってるんやろなー。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
フォロワー数が多い=良いではないよね。
フォロワー数が多くてもおかしな考え方する人はいるし…
フォロワー少ないやつは雑魚とかね…
そういう偉そうな人から間違った情報が流れたら怖いなとも思うんだけども。 https://t.co/NeT8sHvAxf— ゆっきー(ᵔᴥᵔ)ぶろぐやってます (@KM18740168) 2017年12月21日
例えば最近あったリゾートホテルとかで僕がマーケティングするなら完全に真逆の「フォロワー数1000人以下は割引」とかにしますね。
承認欲求に縛られない人にゆっくりしていってほしいっていうコンセプトで。
本来、旅行とかリゾートとかは日常から離れて非日常を体験したいわけじゃないですか。 https://t.co/LDVfmyHFNO
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
買物や旅行までお客さんに自分のインフルエンスを気にさせないといけないとか息苦しすぎ。 https://t.co/DIHkyxUSnI
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
いや、集客の手段としては有効でしょうし、別にマーケティング戦略としてはやれば良いんですけど、こんなことやったところで瞬間風速的な集客にしかならないじゃないですか。
強烈なウリとかがあった上で「おもしろ企画」としてやるのであれば口コミやリピートにもつながるので全然ありだと思いますが、コンテンツが弱い状態でこんな戦術に走ったところで、所詮は割引です。
切り口はどうであれ、ウリよりも割引を前面に押し出すことなんて誰でもできるいちばん無能な戦略です。
で、他の連中がやりだしているマーケティングを模倣しだすこと自体が愚策ですし、そうなってしまったらもはやマーケティングでも何でもなく、ただの「空気の読み合い」です。
それでもマーケティングというなら、それは「空気の読み合いマーケティング」ですね。
ろくにターゲット層のチャネルやニーズをリサーチもせず、市場の空気を読んで「うちもこれをやらなければ」と思考停止の施策を打っている人が非常に多いということです。
それどころかマーケターやマーケティングコンサルタントを名乗る人間ですら市場の空気を読んでオリジナリティのないマーケティング戦略をとる始末。
どんどんコモディティ化して言ってジリ貧まっしぐらですよ。
異常な日常には異常な非日常を
珍しく田端さんとまともな会話ができたので載せておきますが、これくらい振り切らないとライバルと差別化するマーケティングなんて成功しませんよ。
例えば最近あったリゾートホテルとかで僕がマーケティングするなら完全に真逆の「フォロワー数1000人以下は割引」とかにしますね。
承認欲求に縛られない人にゆっくりしていってほしいっていうコンセプトで。
本来、旅行とかリゾートとかは日常から離れて非日常を体験したいわけじゃないですか。 https://t.co/LDVfmyHFNO
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
これやるなら、スマホ持ち込み禁止か、強制的にWifiや4G圏外かな。 https://t.co/PDSEGDDaez
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年12月21日
振り切ってて良いかもしれないですね。その感じでいくと写真も撮らせないくらいまで振り切りますか? https://t.co/lyfoRj3f74
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
そこまで行けばいいよね。トランプ・タワー@ワイキキで辟易したのは、そこら中にテレビが設置され、テレビついてること。アメリカ人のテレビ好きは異常だな、と思いました。 https://t.co/zcSgx3Xl8o
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年12月21日
やっぱりアリですか。辟易する対象が異常であればあるほど逆側も異常な施策じゃないと刺さらないですもんね。 https://t.co/eEkRI8JbNw
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
上記を実現するとすれば、例えば、
「SNS禁止の島」
って打ち出すだけでも、「普段、仕事でもプライベートでも息苦しいネット社会に縛られているのですから、旅行の時くらいSNSやフォロワーに縛られず(承認欲求や帰属欲求に縛られず)純粋に楽しんでほしい」というコンセプトやストーリーが伝わりますよね。
で、そういう人たちがゆっくり過ごせる環境が整っているわけですからその環境自体がウリにもなります。
最近で言うと、沖ノ島とかはそんな感じですよね。
どこもかしこも、承認欲求を刺激するしょうもないマーケティングしかやっていないので、たぶんこの方向性は当たりますよ。
時代の振り子の逆側には必ず潜在ニーズがあるので。
顕在ニーズ(この場合は承認欲求)が強く深くなればなるほど、逆側にある潜在ニーズも強く深くなっていくんですよ。
独自のコンセプトで独自の経済圏をつくる
さらに、僕のビジネスパートナーからこんなツッコミが入ったので、もう少し詳しく話します。
てか、世の中の大半がフォロワーなんて物自体に興味なく生きてるやろ。
一定の範囲の中だけのものやしな。
なので、ほぼ割引になるんやで。笑笑
— Ryohei Yotsumoto (@Playtopseller) 2017年12月21日
こういうことを言い合えるって良い関係でしょ(笑)
インフルエンサーたちはヨイショと傷の舐め合いしかしないですから。
わかってないなー。だからこそやる意味があるわけやん。
今、興味が無い人に提示されてるのは「フォロワー多数=正義」というほぼ一択しか無い。つまり興味を持った時点でその選択肢しか見えないわけ。
そこで真逆の選択肢を提示するわけですよ。 https://t.co/Q1JMNs3u1Q
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
このまま行くとフォロワーが少ない人の方が信用される世の中になるやん?一定数のインフルエンサーがクソ情報をばらまくわけやから。
そんな中で明確なウリがあって、かつインフルエンサーを入れない店があったら?ステマレビューも無い、醜悪なアフィリもさせない、独自の経済圏を持つことができる。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
SNS活用に興味を持った人に対して「フォロワー多数=正義(影響力)」っていう一択しか無いのが問題なんだよ。
選択肢がそれしかないと勝負できる場所は限られるし競争も熾烈。で、長く続けるのも難易度が高い。もっと言うと、途中でSNSのアカウントを凍結されたら(失ったら)生きていけなくなる。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
これが正解。 https://t.co/Y6XD1nwjUh
— Ryohei Yotsumoto (@Playtopseller) 2017年12月21日
フォロワー多数が有利なのは、フォロワーの質が良ければそれは間違いではないけど、「フォロワー少数でも独自の経済圏をつくっちゃえばOK」っていう選択肢を知っておくべき。
もちろん、そのためにはインフルエンサーに負けないフォロワーの質は必要だし、当然のようにコンテンツの質は求められる。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年12月21日
要するに、インフルエンサーが信用されなくなるのは時間の問題なんだから、さっさとインフルエンサーやSNS(フォロワー)に依存しない独自の経済圏をつくった方が良いですよってことです。
上記のような「フォロ割」とかで集めた割引目当てのエゴ客のレビューなんて信用するわけがないじゃないですか。
もうそういう時代になっていくんですよ。
フォロワーのアタマ数なんか集めなくても自分の領域やポジションさえ確保できれば、継続的に質の高いビジネスを展開していけるんです。
継続的に集客すべきなのは、自分の利益のためにウソをつきまくるインフルエンサーよりも、良いものは良い、悪いものは悪いと言ってくれる「ウソつかないお客さん」です。
そういったお客さんを集められるビジネスコンセプトを持ち、そういったお客さんを集められるマーケティングができるかどうかが”キモ”になるということですね。
グルメ番組で何食べても「美味い!最高!」しか言わない人なんて信用できないわけじゃないですか。
10万人のフォロワーを抱えているインフルエンサーでも、その人の信用が現在進行中で低下していたり質の悪いフォロワーを抱えていたりしたら、そんな人とつながっても何の意味もないどころかマイナスなわけです。
そもそも、こんな連中が今までもこれからも質の良いフォロワーを集められるわけがないじゃないですか。
それより、質の高いフォロワー100人を抱えている人100人とつながる方が、いろんな可能性やビジネスチャンスが生まれます。
フォロワーなんていくらでも買えるわけですから。
なんだったらリツイートすら(3000リツート7200円で)買えてしまうわけですからね。
すごいですよね。
何より、Googleがこの広告を出していることにビックリしています。
このブログのコンテンツの質を下げたくないので、あえてリンクは貼りませんが。
事業計画は築きたい経済圏を決めてから
もし「来年はフォロワー数を1万人にする!」といった抽象度の高い目標設定をしている人は、あなたが独自に築きたい経済圏のコンセプトやその規模を先に決めてみてはどうでしょうか。
そうすることで、
・必要なフォロワーの数と質
・コンテンツのレベルと方向性
が明確になり、今足りないのはどっちで、どっちにどれだけの時間と労力、お金をかければ良いかのバランスの目星がつきます。
コンテンツのレベルと方向性の考え方については以下を参考にしていただければ。