僕は普段から「家族第一主義「家族最優先」という価値観を伝えていますし、ライフスタイルとして推奨しています。
ただ、勘違いしてはいけないのはこの価値観というのは「仕事はテキトーにして家族との時間を大事にしようぜ」というものではありません。
当たり前の話ではあるんですが、どうも起業した段階からこのスタイルでやっていけると思っている人がいるみたいなので、そこはちゃんと説明しておかないとなと思いまして。
具体的にどのようにビジネスを進めていけ、ば家族優先スタイルを保てるようになるのかという話ですね。
大枠は下記のツイート通りなんですが、もう少し具体的に書いていきます。
ビジネスをする際「家族の幸せのため」という価値観を持つことは素晴らしいことなんですが、それが最優先になってしまったら失敗しますよ。
それを言う資格があるのは、目の前のお客さんを笑顔にして対価を継続的にいただけるようになってから。
あくまでビジネスに取り組むわけなので、
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2020
もし家族と仕事を天秤にかける時があったら、その時は家族を優先しましょうね、そしてそうできるようにやることしっかりやりましょうねという価値観のすり合わせ。
で、そういう価値観に共感してくれる人は一緒に仕事しましょうね、というスクリーニングが「家族第一主義」ということ。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 3, 2020
① 家族に向けて遺書を書く
これは家族持ちのクライアントにも推奨していることなんですが、まずは家族に向けて遺書を書いてください。
自分が明日死ぬということを想定して、ガチで書きましょう。
もちろん、ガチで書くといっても法律的な部分もしっかり押さえた上で書きましょうということではなく、遺された大事な人たち伝えるべきことをしっかりと記しましょうということです。
書き方に関しては過去に記事を書いているので参考にしてください。
なぜ遺書を書くのが良いのかというと、遺書を書くというのは究極の目標設定であり、究極の逆算だからです。
自分が死んだ時、つまり人生の最後を考えるわけですから、巷に溢れるいくら稼ぐだとかフォロワーを何人にするだとか、そういったくだらない劣化コピーのような目標ではなく、ガチの自分だけの目標が見えてきます。
実際に書いてみるとわかるんですが「今はこれだけのものが残せる」というものがわかる反面「とてもじゃないけどこのままじゃ死ねない」という、自分の不甲斐なさと真正面から向き合うことになるんですね。
自分の手持ちのリソースと足りないリソース、やるべきこと、そしてやるべきではないことが一気に明確になります。
遺書の中に、残された人生の時間を家族とどう向き合うべきのか、家族と共にどんな生き方をしていきたいのかの答えが見つかるということですね。
どんな仕事をしていきたいのか、どんな仕事を選んでいくべきなのかも。
② 家族とコンセンサスを取る
遺書が書けたら、その内容をまるまる家族と共有するでも良いし、それが嫌な場合は重要な部分だけをピックアップして共有してください。
ただ、その遺書に書かれていることは自分自身の願望であって、家族が望んでいることではない可能性があるので、できれば包み隠さず家族と共有できる方が良いですね。
マーケティングの基本は一方通行ではなく「相互理解」なので。
「自分がもし明日死んだとしたら、今はこれだけのものが残せる。でもこれじゃ足りないから、これを残すためにこういうふうな生き方をしていきたいんだけどどう思う?」
という話をして、理想のライフスタイルのすり合わせをするんですね。
お金を稼ぐために3年間は家族との時間をガマンする
稼ぐお金はそこそこで家族と過ごす時間を最優先にする
などを一緒に考えて「よし、それでいこう」というコンセンサスを取るということですね。
感覚的なものではなく、子どもが成人するまでのことも考え、それまでにどれだけのお金が必要かも徹底的に掘り下げてください。
こういう時代なので、いろんな選択肢がありますよね。
自分が稼ぐだけではなく、妻が稼ぐ、子どもが稼ぐなど、マーケティングを学ぶことによって、妻のリソースを編集して強みに変えたり、子どもの特権を活用したりといったようにいろんな戦略が取れます。
実際、自分がいなくなった時に一番安心なのは、遺された家族が自力でしかも楽しみながら稼ぐことができるということだと思います。
自分が死に、妻がシングルマザーになって、朝から晩まで安い賃金で働いてボロボロになって、最悪母親もいなくなってしまうなんてシナリオはイヤじゃないですか。
シビアですが、こういったところまでしっかり話をしてみてください。
③ ビジネス軌道に乗せる
ここまでを踏まえてもうわかったと思うんですが、家族を守るためにお金はめちゃくちゃ大事で、家族を優先にするライフスタイルを送りたいのであれば、それなりに稼ぐ必要があるということですね。
貯蓄というよりかは、自分の意思によってある程度のお金を継続的に生み出せること、そしてそれを仕組み化させて時間を捻出できるということが大事です。
ちなみに、1回だけドカンと稼いで…というのは論外で、最低でも1年間は同じ収益水準を保てるということを「軌道に乗った」と考えてください。
ビジネスをする上で、家族を優先する資格を持てるのはそれからです。
好きなことで稼げればそれが一番良いんですが、誰もがそうはいかないですし、それ相応の努力が必要な場合がほとんどなので、それは家族との話し合いの中で決まってくるでしょう。
ただ、ビジネスが軌道に乗るまで、必ずしも苦行を経験しなければならないというわけではありません。
好きなことじゃなくても、例えば動画編集など在宅でできるビジネスを選べば、家族の顔を見ながら仕事をするということは叶いますよね。
もっと言うと、妻や子どもに仕事を手伝ってもらえば、一緒に仕事をするということも叶い、ただの作業だったビジネスが好きになったり楽しくなったりします。
そうすれば、ビジネスが軌道に乗って収入が安定するという状態を待つことなく、家族との時間を大事にしながら収入を増やしていくことができますよね(そう甘くはないですが…)。
なおかつ、妻や子どもが自力で稼げるようになって最高ですね。
④ お客さんをスクリーニング(厳選)する
ビジネスを軌道に乗せることができるようになったら、次に大事なのはスクリーニング、つまりお客さんを厳選していくことが重要になります。
家族との時間を大事にする上で「精神的安定」が必要だからです。
それなりに稼げるようになって、時間やお金を気にすることなく家族と過ごせるようになっても、厄介なお客さんから毎日のように電話やメールがあったらどうですかね?
なかなかキツイですし、家族との楽しい時間が台無しになります。
そうならないために、家族との時間を尊重してくれるお客さん、あるいはどんな時でも対応してあげたいと思えるお客さんとだけ付き合う必要があるということです。
例えば、普段は積極的にガンガン質問をくれるクライアントも、僕が「旅行来てまーす」とツイートすると「楽しんでくださーい!」と言って時間を尊重してくれたりします。
もちろん、緊急の時もあるんですが、その際は「お楽しみ中のところすみません…」と言って連絡をくれたりするんですね。
で、そういったクライアントなので、僕も旅行中であっても時間を取って真剣に考えて即レスします。
そんな人間的に素晴らしい大好きなクライアントとしか付き合わないので、連絡があっても「ジャマされた」といったストレスが一切ないどころか、こっちは楽しんでいるのでむしろ良いアドバイスが返せたりします。
そういったお客さんを選んでいく必要があり、それができて初めて家族優先、家族第一主義のスタイルが叶うようになるんですね。
家族を大事にするビジネススタイルを構築するには、お金、時間、精神、全てを高い水準で安定させる必要があるということです。
⑤ 価値観を提示する
じゃぁ、そういったお客さんとだけ付き合うためにどうすれば良いのかというと、それが情報発信です。
ビジネスが軌道に乗る頃には、様々な経験を積んでいるため、提供できる情報やノウハウはたくさんあると思いますし、それをブログやYouTube、SNSなどで発信していると思います。
これがあることが大前提で、そこにビジネスに対する価値観や自分が大事にしているライフスタイルを入れ込んでいくんですね。
どういったお客さんと付き合いしたいのか、逆にどういったお客さんと付き合いたくないかなどを提示するということです。
ときには、こういった切り口で発信するのも良いでしょう。
注意点としては、提供できる価値(情報、ノウハウ、スキル、商品、サービス)がない状態で自分の価値観を伝えたり、積極的にスクリーニングをするのはダメです。
価値が先に立っていないと「何をエラそうに..」.と思われるだけなので、総スカンを食らって誰もいなくなりますから。
ここを勘違いして、痛い「家族大好きブランディング」をしてしまっている人は少なくないので注意してください。
という感じで、家族第一主義、家族最優先とヒトコトでいっても、そういったライフスタイルを実現するにはステップがあるということを知っておいてください。
このスタイルでいけば集客できるだろう的な感じで、無戦略で家族大好きブランディングをすると、ただただ痛々しくなって失敗するので。
ある程度ビジネスは軌道に乗って来たけど、今後のブランディングに不安が…という人TwitterでもLINEでも相談してください。