どうも、服部(@FACTDEAL)です。
実は、少し前にこんなツイートをしていまして。
あのー、マーケティング勉強したての人は本とか捨ててさっさと「有料の」企画を打ってスベり倒して現実を見た方が良いよ。
マーケティングのスタートはそこ。
本に書いてあることを頭に入れてもなんも上手くいかへんから。
陸地で泳ぎ方の勉強しても海に放り込まれたら沈むのと一緒。
— 服部慎也|狭くて深いマーケティング (@FACTDEAL) March 10, 2019
マーケティングは実践して学ぶものであって、座学で学ぶものではないということは散々言ってきているんですが、まぁ、みんなやらないんですよね。
スベることをビビって、やたらと勉強や準備に時間や労力をかけるんです。
事前にしっかりと準備すべきなのはリサーチくらいですし、そのリサーチも、リサーチできる環境にないのであれば、企画を打ちながらリサーチしていくしかないんですね。
スベっても良いから企画をガンガン打つことで学べることがめちゃくちゃあるので、今回はそれについてお伝えします。
企画を打ったあとに絶対に確認すべき点ですね。
莫大なお金と時間を使って企画やプロモーションをするならともかく、個人ビジネスの規模レベルでのリスクなんて知れてるので、ガンガン動かないともったいないですよマジで。
恥を恐れて何もしないとずっと0点ですから。
スベった後に確認すべき3つのこと
企画終了後に確認すべきことは、大きく分けて下記の3つです。
❶ 企画力
❷ プロモーション力
❸ 影響力
この3つの足し算によって、成功か失敗の明暗が別れるわけですが、まずこの3つの点数をつけるんですね。
ポイントは企画前と企画後でそれぞれ点数をつけることなんですが、各100点、3つの合計点が300点になるように考えます。
企画前
例えば、「今回は企画力と影響力で勝負!プロモーションはあっさりと!」みたいな感じであれば、
❶ 企画力:80
❷ プロモーション力:30
❸ 影響力:80
合計190点ということになりますかね。
企画後
で、企画がだだスベりで終わって、「企画力も弱かったし、SNSでも全然拡散されなかったな」と思った場合、
❶ 企画力:30
❷プロモーション力:30
❸ 影響力:30
合計90点だったんじゃないかなとか考えるわけです。
この結果が出てはじめて現実を見ることができる、つまり、自分の本当の実力を客観的に知ることができるということです。
僕が「マーケティングのスタートはスベってから」というのはそういうことです。
で、企画力、プロモーション力、影響力に関して、何を考えてどう改善していけば良いのかを考えていくわけですが、マーケティング関連のインプットをするのはこの後のタイミングで良いんです。
企画力がダメだった場合は、企画術関連のインプットをすれば良いし、「やっぱプロモーションがんばらないとな」と思った場合はプロモーション関連、影響力が乏しいのであれば質の良いフォロワーを増やす方法を学ぶとか。
だから僕は、企画力を上げるコンテンツ、プロモーション力を上げるコンテンツ、集客力を上げるコンテンツをそれぞれ出しているんですね。
これがマーケティングの3大要素なので。
企画力について
ちなみに、企画が全然ダメだった場合、例えば0点だった場合は、どれだけプロモーションをがんばっても無理なので、さっさと捨てましょう。
企画力というのはコンセプト、つまり商品力やサービス力そのものであり、プロモーションというのはそれらの魅力を100%伝えるための活動だからです。
もちろん、影響力(インフルエンス)が強い場合、企画力が弱くてもプロモーションがダメでも一定の結果は得られます。
が、それで上手くいってもリピートされようがないどころか悪評判が拡まるだけなので、企画内容がすっからかんの信者ビジネスを目指している人以外はやめておきましょう。
で、企画がスベったかどうかをどう判断すれば良いのか?なんですが、例えば、オンラインサロンの参加者を募集した場合、全然集まらなかったのであれば企画がスベっていると考えられるわけですが、上記でもお伝えしたように、実は企画は80点でプロモが10点、影響力が10点だったかもしれないわけです。
それをどう計測可能にすれば良いのか?ということなんですが、一番わかりやすいのは、「企画力だけで予約を取る」ということです。
要するに
〇〇という人のための△△というオンラインサロンを□□円くらいで始めようと思っています!案内が必要な人はこちらに登録しておいてくださいね!
と促して、メルマガやLINEなどで事前に見込み客を集めるということです。
もし「このコンセプト(企画)なら30人は集まるはず」と思っていて3人しか集まらなかったのであればスベっているわけですし、20人を超えていればこの企画は合格だと判断することができるわけです。
ちなみに、企画は価格によって台無しになったりするので、価格は伏せておいて、純粋に企画の反応を得られてから価格を練って、プロモーションの際に価格を発表するというのもありです。
想定以上に集まれば価格を下げることもできるじゃないですか。
予約が取れているのもかかわらず最終的に参加者が乏しい場合は、企画ではなく、プロモーション、影響力に問題があると考えられるので、企画は多少の修正だけで、プロモーションを練り直し、影響力をつける方向でもう1度企画を打てば良いわけです。
プロモーションについて
そもそもプロモーションって何?っていう話なんですが、販促活動とはニュアンスが違うんですよね。
前項で「商品やサービスの魅力を100%伝えるための活動」だと書きましたが、もう少し細かく言うと、商品やサービスを購入することで得られるメリットをあらゆる切り口で伝えることと、商品やサービスを購入しない理由を潰していく活動ということだと思っていただければ。
もちろん、認知してもらうことも含めてですが。
映画の宣伝で「あなたは〇〇の目撃者になる!」とか「全米が泣いた!」みたいなCMとかよく流れたりするじゃないですか。
あれなんてまさに「観ないと損だよ」と伝えているわけです。
どれだけ制作費をかけて、どれだけ良い映画を作っても、どれだけ有名な監督や影響力のある俳優が出演していても、知ってもらってそれを観るメリットがなければ人は観ないわけです。
で、プロモーションが上手くいったかどうかの指標は、言うまでもなく最終的な売上の数値です。
今回のオンラインサロンの話でいくと参加者の人数ですね。
予約してくれたのが何人で、参加に至ったのが何人だったかを見れば、企画力が弱かったのかプロモーションが弱かったのかが一目瞭然になるので、次の手が打てます。
影響力について
じゃぁ、影響力は数字的にどう関連してくるの?どう計算すれば良いの?っていう話なんですが、ぶっちゃけ影響力に関しては計測することはほぼ不可能です。
事前に集めたメルマガやLINEの読者に向けてプロモーションをしたあと、長い時間を空けてからXでもオファーをするなど、企画を打つ時期や場所をずらせばできないことはないですが、非常に非効率なんですよね。
どうしてもメルマガやlINEの読者とXのフォロワーはかぶってしまいますし、何より企画の流れを断ち切ってしまうので。
細かいデータを取る場合は、購入者に「何の媒体で企画を知りましたか?」といった内容をヒアリングするしかありません。
あとは肌感覚なんですよ。
ただ、Xのみで全く別のライトな「有料の企画」を打てば、自分の今の影響力が身にしみてわかると思います。
X上だけでやろうと思うと、企画の説明もプロモーションもよく言えばシンプル、悪く言えばチープなものになるので、ほぼ影響力だけが決め手になるんですね。
得体の知れないインフルエンサーでも、ゴミのようなオンラインサロンやコンテンツがバンバン売れてしまうのはそのためです。
そういう意味では、自分の影響力を知るための企画をXのみで打ってみるというのは、ある意味価値のあることだと思います。
スクリーニングして集めた見込み客ではなく、不特定多数に対して売った企画の指標を参考に、本チャンの企画を練ることができるわけですし。
ただやはり、プロモーションのための集客はしっかりスクリーニングし、狭く深く集めた方が単価もコンバージョンも高くなることは言うまでもありません。
重要なのは「スベりポイント」
重要なのは、ただ単に「企画がスベったけどなんとなく感覚は掴めたから次がんばろう」と抽象度の高い振り返りをするのではなく、「スベりポイント」をしっかりと把握することです。
企画力が弱かったのか、プロモーションがショボかったのか、影響力が乏しかったのか。
さらに、企画の中でも特に何が弱かったのかも掘り下げることができますよね。
ターゲットは?
価格設定は?
ベネフィットは?
時期や季節は?
キャッチコピーは?
みたいな感じで。
プロモーションに関しても、同じように掘り下げることができますし、影響力に関しても掘り下げることができます。
弱みの改善のためにインプットをし、その仮説が正しいのかどうかを明確にするためにまた実践をしていく、お客さんとコミュニケーションを取る、これこそがマーケティングだということですね。
さぁ、さっさとスベりましょう。
何か質問などがあれば、気軽にリプしてください。