こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
お金に対する価値観は人それぞれなので、お金を稼ぐことを目的にして生きても良いし、「お金を稼ぐことは手段だ」とカッコつけて生きても良いわけです。
大事なのは、こ記事でも書いたように「目的を手段に昇華させていくこと」なので。
ただ、この「手段」という認識はけっこう厄介でして。
なぜかというと、自分が必要とするお金を手に入れていない状態で、お金を稼ぐことを手段に設定してしまうと、お金を稼ぐ方法を考えなくなって、結局、必要とするお金が手に入らなくなる可能が高まるからです。
ということで、note記事の番外編として、「手段 → 目的」にあえて一時的に「凝華」させた方が良いパターンについて。
この記事だけでも理解できるように書いていますが、理解を深めたいという人は、ぜひnote記事を併せて読んでみてください。
目的化しないとインプットしない
例えば、「お金を稼ぐ」という手段を使って達成したい目的が「家族を守ること」だとします。
そうすると、目的は「家族を守ること」なので、「手段はお金を稼ぐこと以外でも良い」と考えるようになるんですね。
いや、もちろん、「山奥に移住して自給自足生活をする」という新たな手段を使っても良いんですが、目的達成の可能性があるからといって「お金を稼ぐ」という手段を軽視しても良いかというと、そうはならないじゃないですか。
独身ならともかく、家族を守るためには、長期に渡ってそれなりの大きなお金は必要になってきますからね。
なので、一旦は「お金を稼ぐこと」を目的に設定した方が良いんです。
で、「お金を稼ぐこと」を目的にしたとしても、別に金の亡者や銭ゲバに堕ちることなんて無いですよ。
ちゃんと次に来る「家族を守る」という目的は明確に存在しているわけですから。
ただ、その目的に囚われてしまうと「お金を稼ぐこと」を軽視してしまうので、まずは「お金を稼ぐこと」を目的に設定することによって、お金を稼ぐための様々な選択肢を積極的に知ろうとする環境を強制的につくりましょう、ということです。
目的化することで血が通いだす
何度も言っているように、必要なお金を手に入れることができていない状態で「お金を稼ぐこと」を手段として設定している間は、お金を稼ぐための方法を考えなくなります。
それはすなわち、今のお金の稼ぎ方の状態に疑問を持たなくなるということでもあります。
例えば、サラリーマンであれば、「労働は当たり前」「給料をもらうことが当たり前」「ストレスに耐えてなんぼ」、フリーランスであれば、「薄利多売はしょうがない」「イヤな仕事でも受ける」「休みが無いのは当たり前」といったように。
しかし、「なにわともあれガッポリ稼ごう!」とお「金を稼ぐこと」を目的した瞬間から思考を開始し、情報収集を始めます。
サラリーマンであれば、
・この会社で目標収入を得ることは可能なのか
・何をすればどれくらいの期間で昇給できるのか
・頭を使う部署に異動するために必要はスキルは
・どこに転職すれば収入アップが見込めるのか
・自分でプロジェクトを立ち上げることは可能なのか
フリーランスや起業家であれば、
・効率良く稼ぐにはネットの活用が必須なのか
・再現性は高い方が良いのか低い方が良いのか
・自分が得意な分野で勝てる要素はあるのか
・実績や経験を問われずに稼ぐ方法はあるのか
・これからトレンドの流れが来る商売は何なのか
といったように、「お金を稼ぐことは単なる手段だから」を高をくくっていた場合とは比べ物にならないくらいの思考を働かせることができ、そのための情報も集め、可能性が高いものや、大変そうでも楽しんでできそうなもの、自分に向いてそうなものは実践していきます。
手段を目的化することで、その目的を達成するための無数のルートが手に入るのです。
森を見て枝にぶつかる
成功者の多くは、
「お金を稼ぐことなんか人生にとってただの手段」
「お金を稼ぐことが目的になってはいけない」
と、よく口を揃えて言いますが、彼らはすでに必要なお金を手に入れているからそう言えているだけのキレイゴト話なわけで。
要は、「お金に執着なんかしなくても稼げちゃってる人」というキャラづくりでありブランディングであって、実際はというとお金稼ぎにバリバリ精を出しているわけなので、必要なお金を手に入れられていない人が、それを真に受けて「お金に囚われず、もっと崇高な目的を持とう!」と無理やりお金への執着を外すと痛い目に合います。
お金を稼ぐことを手段に設定して、「家族を守る」や「好きなことをして生きる」といったような、いきなり大きな目的を設定することは、一見、「木や枝葉にとらわれず森を見よう」みたいな正論に映りますが、キレイゴトに振り回されているだけにすぎません。
そもそも、森の中の木の生え方や枝葉の出方を知らなければ、「森ばかりを見て歩いていたら目の前の枝に気づかず顔をぶつける」だけなんですね。
木を見て森を見ず。つまり、成功者の「木や枝葉ではなく森全体を見ろ」を真に受けて、森を全力疾走して、飛び出た枝葉に顔面を強打したり、足元の根っこに気づかずに大転倒してる人多いよね。
色んな木があるし、色んな枝の生え方してるし、色んな根の張り方してるから、まずはそこから勉強しなはれ。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2018年6月1日
今回のテーマである「お金を稼ぐこと」を目的にしてダークサイドに落ちていく人は、「お金を稼ぐこと」以上の目的が見えていない人だけです。
なので、「お金を稼ぐこと」のその先の2ステップ、3ステップ先まで目的が設定されていれば、「お金を稼ぐこと」を目的にしても、ダークサイドに堕ちることはありません。
下記の図と、この図を含むnoteを参考に、あなたの手段と目的を明確にしてみてください。
手段と目的、そして昇華と凝華を適切に設定してコントロールできるようになると、成長の質もスピードもハンパなくなるので、「お金を稼ぐこと」なんてすぐに手段化されます。