パワハラ

コンサルティング

生理での体調不良に対する上司からのパワハラ

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

すみません、見落としていたのでちょっと遅くなりましたが、この質問(相談?)について経験談も交えて僕なりの見解を書いておきますね。

いつものように個人ブログで回答しようと思ったんですが、がっつりビジネスの話に関してはこちらの方が良いかなと。

質問主さんに届くと嬉しいです。

まずはいただいた相談内容から目を通していただければ。

いつもブログやnoteを購読させていただいております。
服部さんの切り口と展開がいつも凄まじく、憧れすら抱きながら勉強させてもらっています。
ありがとうございます。

「何を言うか」「どう言うか」のプロでもある服部さんにお聞きしたいのですが、私の会社の職場環境についてです。

とある上司が、私より下の部下に、「成果を出せないヤツは意見を言う資格がない」という詰め方を、物に当たりながら行った為、職場環境がまぁまぁ崩壊し、日々の運営どころではなくなっている状況です。

私の勤めている会社は2人1組で営業活動を行います。
1人は集客、1人が訪問というスタイルです。
チームでの責任数字が毎月ある為、チームでミーティングがよくあります。

また会社は所謂強者の方です。
圧倒的な物量とマンパワーによって動き続けることにより、利益を出している会社です。

当時もミーティング中でした。
部下は女性で、その時生理でけっこう体調が悪かったのか、御機嫌斜めということもあった為、その日の勤務態度は側から見て良くはなかったです。

そのことについてチームを組んでいる上司が色々アドバイスしていたのですが、あまり的を得ていないので反抗的な態度を部下がとっていました。

その態度を見ていて別の上司が、突如キレて乱入し、「仕事で男だからとか女だからとか言われたくないだろ?体調はコントロールしろ!成果を出してからモノを言え!上司を舐めすぎだ!」とすごい剣幕で上記の詰め方をしたという訳です。

私はどちらかというと社内ではまだ成果が出ている方で、そこまで言われてはいないのですが、その上司の論理展開にずっとモヤっとしていまして…
やはり営業会社である以上はある程度は覚悟していましたが、あまりにも私の感覚とかけ離れていた為、どうしても理解が及びません。

男性では決してわからない、女性の部分にそんな切り口で口を出していいのでしょうか。
成果主義は勿論ですが、成果を上げなければ意見すら言うことが許されないのでしょうか。

ちなみにその上司も、昔は成果を上げていましだが、今は酷い状況です。

また、その剣幕に押され、その瞬間は私も含めて、誰も何も言えない状況になったのも反省点だと思っています。

長文と拙い説明で申し訳ありません。
しかし、服部さんの見解と今後のフォローを是非ともお聞きしたくご相談させていただきました。

何卒、よろしくお願い致します。

お名前:Mさん
職業:コンサルティング営業
年齢:28歳
性別:男

 
この中でちょっと気になったんですが、

その時生理でけっこう体調が悪かったのか、御機嫌斜めということもあった為、その日の勤務態度は側から見て良くはなかったです。

 
Mさん自身、この女性(Aさんとします)が生理で機嫌が悪かったのか勤務態度が悪かったどうかは、実のところハッキリとはわからないということですかね?

というのも、今回の話って

・チーム外の上司の問題
・チームの上司の問題
・Aさんの問題
・Mさんの問題

という4つの問題に分かれるんですが、その上でこの女性の人間性というのは重要なポイントになるからなんですね。

ちなみに、上記は僕個人が思う解決すべき問題の優先順位を低い方から順番に並べたんですが、同じように優先順位が低い順に説明していくので参考にしていただければ。

チーム外の上司の問題

詰めてきたのはチーム外の上司という認識でOKですかね?

そうなるとこの上司との関係性はお互いに薄いので、向こうは数字や表層的な態度でしか見ないですし、Mさん、Aさん側としても「こんなことを言って酷いヤツだ」くらいにしか思わないのが当たり前です。

実際、そういう印象を受けます。

少しでも何かしらの関係性があれば、あなたもAさんをフォローした上で「でもこんな尊敬できる部分もあるんだよ」みたいに上司のフォローもしているはずなんですね。
 

で、こういう酷いことを平気言う人は、もはや悪気すら無いんですよ。

僕もブラックな会社で営業をしていた経験があるんですが、このブログでは書けなうようこととか普通に言われますし、周りの人間もそれで笑ってたりするんですね。

関西なので、言葉のキツさはさらにあるとは思いますが。

なので、気にするだけムダというか、チーム外でもあり接する機会が少ないのであれば放っておけば良いかなと。
 

もちろん、その上司がしょっちゅう首を突っ込んでくるというのであれば、営業の世界なのでAさんが結果を出すか、あなた自身がAさんをかばえるくらいの結果を出すしかないですね。

そういうポジションに立つしかないと。

営業に限らず、仕事において「やることやってから言え」は当たり前と言えば当たり前ですから。

そういう意味でもここは優先順位が低いと言えます。
 

とはいえ、こういった理不尽なことや身体的なこと、生理的なこと、コンプレックスに関して平然と罵る上司はいますし、僕が働いていた会社でもいました。

その時の僕の対応としては、あえてその上司を「ちょっと相談したいことがあるんで、一緒に飲みに行ってもらえませんかね?」みたいな感じで飲みに誘っていましたね。

で、その中で相手の常識(や価値観)とこちら側の常識を擦り合わせて、上司を立てつつ部下を守っていました。

「もしあの態度でお客さんの前に出られたらヤバいなと思ったので、あのツッコミは的確だと思いました。でも女性特有の体調不良は僕ら男にはわかりようがないので、その部分への言及はやめてあげて欲しいなと思いますね。態度と営業成績に関しては僕からもしっかり教育しておくのでお願いします。」

みたいな感じで。

幸いにもあなたは成果を出しているとのことのなので、そういう部下の言葉には上司も聞く耳は持ってくれると思います。

チームの上司の問題

今回、ここがよく見えてこなかったんですが直属の上司は頼りない感じなんですかね?

上記のようなことを考えたり気遣いをする、いわゆるマネジメントの仕事は、本来はチームのトップの人間がやることなので、ぶっちゃけあなたの仕事ではないんですね。

ただ、直属の上司が頼りない、例えば

・的確なアドバイスができない
・部下を守るという考えがない
・部下に尊敬されるような要素がない
・会社的に信用されていない
・結果を出していない
・チーム外の人間から口出しをされても気にならない

とかであれば、あなたの負担がめちゃくちゃ増えます(すでに増えているのかもしれませんが)。

なので、社内政治とかがなく、実力次第でどんどん上に上がっていける会社なのであれば、前項と被りますが、さっさと上司を追い抜いてポジションを手に入れることに注力すべきかなと思います。

実力でものを言える世界では、実力でものを言えなくすることもできるので。

Aさんの問題

今回、けっこう重要なのがここです。

このAさんは、本当に体調が悪かったから態度が悪かったんですかね?

僕はAさんは普段から感情的になりやすく、自己中心的で、人に対する態度が思わしくない人なんじゃないかなと思うんですね。

上司への反抗だけならまだしも、勤務態度が悪いというのは、あなたや同僚、もっと言えばお客さんにも迷惑がかかるわけじゃないですか。
 

また、Aさんがあなたのことを本当に慕っているのだとしたら、あなたを飛び越えてあなたの上司に悪態をつけば、あなたに迷惑がかかることもわかるはずなんですが、気にせずそれをやっちゃうということはそういうことなのかなと。

そういう人は気に食わないお客さんにもそういう態度をしてしまう可能性が高いので、結果を出さずしてそういう態度を取ってしまう人はそもそも営業に向いていないんじゃないのかなと思います。
 

まぁ、情報が少ないですし、

その時生理でけっこう体調が悪かったのか、御機嫌斜めということもあった為、その日の勤務態度は側から見て良くはなかったです。

 
という文面だけででは本当に体調不良が悪かった上での悪態なのかが不明なので、推測になりますけどね。
 

もちろん、大前提として「生理とか知らん。そんなもんコントロールしろ。」的なニュアンスはパワハラでしかないので、許されるべき発言ではありませんが、MさんがAさんを守りたいのであれば、問題の1つとしてAさんの人間性にもフォーカスすべき点だと思います。

Aさんの普段の勤務態度やお客さんと接する態度はどうなんでしょう。

Mさんの問題

当たり前ですが、優先順位が最も高いのはあなた自身の問題です。

つまり、あなた自身がどうしたいのか、どうありたいのかという部分が重要で、それが明確になればアクションも決まるかなと。
 
純粋に優しさや正義感を燃やしているのか、あなた自身がこの会社や上司がイヤで、批判する材料としてAさんの件を取り上げたのかではまた話が違ってくるので。
 

あくまで1人の人間なので、自分自身のライフスタイルを豊かにするために働いていると思うんですが、それと会社のシステムや風土、人間関係とどうリンクさせられるか。

個人ビジネスであれば、そんなことを考える必要はないんですが、サラリーマンとして組織の一員として働く以上は、よく言えば「自分の使命にめり込む」悪く言えば「自分を騙す」ことが必要になります。

目標は自分で掲げるものではなく会社から与えられるものなので、しょうがないと言えばしょうがないんですよ。
 

なので、この会社でのこの仕事は理想のライフスタイルを実現するための道になっているのかを考えた上で、もしそれが理想と現実のギャップを埋めるための道として正しいと思うのであれあば、

・給料(昇格)
・楽しさ
・人(部下)の成長

といったやりがいに優先順位をつけて、さらにそのために自分はどういったアクションを優先的に取るべきなのかを考えてみてください。

・別チームの上司と打ち解けること
・直属の上司を追い抜くこと
・部下のフォローをし続けること

などですね。
 

ちなみに、理想のライフスタイルやライフプランは、詰めてきた上司にも、直属の上司にも、Aさんにもあるはずなので、それを理解し合えるとチームとして強くなったりするんですよね。

僕は会社の飲み会とかはそういったことをすり合わせるためにあると思っています。

お互いのバックボーンやストーリーを知るというか、これってマーケティングではお客さんのニーズを知るためのリサーチに当たる非常に重要な行程ですから。
 

もちろん、この会社や仕事が理想のライフスタイルを実現するための道から外れていると思うのであれば、転職や起業という方法もありです。

あなたは優しい文章を書ける人なので、おそらく普通の人よりも優しくて正義感も強く、あまり自分を中心において考えないと思うんですね。

ただ、呼吸をするように人に優しくできたり正義感を発揮できたりする人であれば、何をしていてもそれが失われることはないので、一度自分を中心に置いて「自分が楽しく働けるようになるにはどうすれば良いか?」を考えてみてください。

そこから、周りの人も楽しく働けるような改革が生まれたり、問題解決策が生まれたりするかもしれません。

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