お金持ちであること、あるいはお金持ち風を装うことでブランディングをし、集客をしたりセールスをしたりする手法があります。
特にネットビジネス界隈、投資界隈ではそういった人がたくさんいますよね。
年商がいくらだとか、年収がいくらだとか、会社を複数経営しているだとか、いわゆる「真偽不明な数字」を前面に押し出している人もいれば、高級車や高級マンションといった「真偽不明なモノ」を押し出している人も。
数字はいくらでもごまかせますし、レンタカーを借りてナンバープレートを隠せば高級車ホルダーとしてのアピールも可能、拾い物のタワマンの部屋の画像で住居も虚飾できます。
つまり、信じるかどうかはあなた次第…というわけですね。
ただ、こういったブランディングが必ずしも悪だというわけでもなく。
というのも、お金を何のため(誰のために)にどのくらい使うかというのは、その人の価値観を理解するための大きな要素になるので、見せ方次第では同じ価値観を持った人を引き寄せることができるからです。
お金の稼ぎ方というのは、言ってしまえば「アイデア × 行動力」だけなので、それよりもお金の(稼ぎ方よりも)使い方の方が人間性が顕著に表れるんですね。
その分、このブランディングというのは難しいです。
良かれと思ってやったことが人を不快にさせたりもしますし、逆に下品なお金の使い方が人を求心したりもしますからね。
なので、お金持ちブランディングというよりか「お金使いブランディング」と言った方が正しいですかね。
取扱注意ですが、今回はその方法にお伝えしようと思います。
❶ お金を使うと「減る」マインドを捨てる
ツイートもしましたが、基本的なマインドとしてお金を使うことで「減る」という意識を、まずは捨ててください。
このマインドだと、お金を使うことに躊躇することになり、中途半端なアクションがマイナスブランディングになってしまうので、大前提として。
お金を使うことで「減る」って意識はマジで捨てた方が良い。自分の知識や経験、家族の笑顔、他人からの信用…などなど実際いろいろ増えるし。
クレカ使えば使うほど限度額が上がるようなもん。
コツとしては密かに使うんじゃなくて、使っていることを躊躇なく見せること。これでいろいろ増える。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) October 14, 2020
ほぼ全ての人が経験したことがあると思いますが、お金を使うことで一時的にキャッシュは減りますが、その後に得られるものはたくさんあったと思うんですね。
もちろん、失敗のままで終わらさなければの話ですが。
例えば、詐欺にあったとしても、詐欺にあった自分の経験を分析し、注意喚起の情報発信をすることで、それが信用やお金に変わったりするわけです。
さすがにギャンブルにお金を使うことについて、となると難しいですしオススメはしませんが、まぁそれも言ってしまえば工夫次第です。
コツとしては、お金に直接的に関連するものになると目先のことだけを考えがちになるので、いつでもお金で買えるものではなくお金で買えないものを手に入れるためにお金を使うことを意識すると良いと思います。
例えば、カメラなんかがそうですが、カメラ自体はいつでも買えますし、直接的にお金を生むツールではありません。
が、そのカメラを使って残す思い出、例えば子どもの3歳の誕生日を迎えた日の瞬間の画像や映像記録というのは、後からお金では買えません。
カメラを買うことによってお金は減りますが、その分お金では買えないものがどんどん増えていくわけです。
❷ 精神的なリターンを考えてお金を使う
もちろん、ビジネスにおいての「自己投資」という視点でいうと、金銭的なリターンを想定してお金を使うことは重要になってきます。
ただ、金銭的なリターンだけを見ていると、前項で話したような「実は手に入れているお金では買えないもの」を見逃してしまうんですね。
ぶっちゃけ、瞬間的に手に入れるのはどちらでも良いんです。
金銭的なリターンでも、それ以外のリターンでもどちらでも良いんですが、ただ、金銭的なリターンだけを求めていると、それが手に入らなかったときに「ムダだった…」と意気消沈してしまうので、できれば両輪が良いです。
実際「お金では買えないもの(経験や信用)を積み重ねた方が、最終的に金銭的なリターンは大きくなったりしますからね。
リターンを急がないということが大事です。
❸ 金銭的なリターンも考えておく
金銭的なリターンを無視しろというわけではなく、あとから考えれば良いよということです。
生きていく上でも経営をしていく上でもお金は大事なので、ビジネスパーソンとしてマネタイズの戦略は立てつつ、それ以外に手に入るもの、手に入れているものにも目を向けましょうということですね。
カメラの話でいうと、カメラの勉強をしてスキルアップしたら「撮影します!」とビジネスにつなげようとする意識や計画は大事です。
できるだけ早く元を取りたいというのもわかります。
が、実は仕事仲間の写真を撮るとか、自分のサービスにおまけで付けてお試しで撮らせてもらうとか、家族写真をいっぱい撮ってSNSに上げるとか、カメラを楽しんでいる様子を見せることが大事だったりするんですね。
その方が人間味が伝わり、信用や信頼を得られたりするので、放っておいてもお客さんが来てくれるようになるんです。
僕の場合、趣味で始めたカメラがマネタイズにつながった流れは実際にそんな感じでした。
❹ 投資したものをとことん楽しむ
お金を使って購入するというアクション自体は誰しもが変わらないことなんですが、その後のアクションで大きく変わってきます。
例えば、AさんとBさんが同じロールス・ロイスを購入したとします。
で、2人ともインスタをやっていて、Aさんは美女をはべらせている画像や、札束、高級ブランド、高級ホテルの画像ばかり。
一方、Bさんはロールス・ロイスをはじめとして、自分が所持しているレアな車ややドライブの画像ばかり。
ロールス・ロイスを愛しているのはどちらかは一目瞭然ですよね。
もちろん、どちらが正義とか悪とかはなく、お金持ちブランディングとしてはAさんが正解ですし、これらの投稿によって「お金持ちになりたい人」がワラワラと個人情報を差し出してくるわけですから。
投稿がウソでなければの話ですけどね。
ただ、どちらが人間的に魅力的な人かと言われると、やはりBさんじゃないでしょうか。
少なくとも僕はそうで、投資対象を楽しんでいる人、大事にしている人、生かしている人は素敵ですし、僕もそうありたいと思っています。
❺ 楽しんでいる様子を発信する
同じお金を使って同じものを購入しても、そのあとの見せ方によって印象は180度変わってきますし、集まってくる人も変わってくるんですね。
実際、僕もカメラなどのガジェットや一般的に見ればくだらないものを買いまくったり、旅行に行きまくったりしていますが「稼ぐ方法を知りたいです」という人は全く寄ってきません。
ただこれも、例えば、カメラを買いまくっているけど写真は全然撮っていなくて、ただいつも買った報告をいているだけだと全く変わってきますよね。
それだけだと「金あって良いな」「あわよくば稼ぎたら良いな」という人が寄ってくることは言うまでもなく。
というふうに、最後は発信することがとても大事です。
最初はバリバリブランディングを意識してやっても良いと思うんですよ。
それがしんどくなったらやめてしまえば良いですし、そうなるとあまり楽しめないものに投資してしまったという可能性が高いので、また違うものに投資すれば良いわけで。
ただ、本当に楽しいモノやコトであれば、いつの間にかブランディングを意識するコトなく「発信しちゃう」ようになるんですね。
集まってくる人や反応が変わってくるので、楽しくなるからです。
また、自分の発信を見直すことで成長を実感できたりしますし、そのものに対する愛情を再認識することができるという点でもかなり有効です。
ということで、集客したい層にもよりますが、楽しく長く付き合える人を集客したいのであれば、お金持ちブランディングよりも断然「お金使いブランディング」です。
買い物したものの詳細レビューも役に立つんですが「あ、私もこれ欲しいな」と人の心に響くのはその商品を購入者がとことん楽しんでいるかどうか、大事にしているかどうかです。
レビューの差別化は限界がありますからね。
もちろん、レビューと楽しんでいる様子、両方あると最強なので、その視点も踏まえて「お金使いブランディング」に取り組んでみてください。