こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
リストマーケティングをする際「LINE公式アカウント(以下LINE)が良いのかメルマガが良いのか」というのはよく聞かれる質問です。
まぁ、基本的にはターゲッティングや業種によるとは思うんですが、それ以前にそれらを使って何をしたいか(どこをゴールにするのか)が重要でして。
どちらのツールを使うにせよ
コミュニケーション
リサーチ
プロモーション
オファー
フォロー
とういう本質というか目的は変わりませんが、それぞれ特性やウリは違うので、目的達成のために何を重視すべきかで考えると良いと思います。
例えば、登録者のレスポンスのしやすさや瞬発性を求めているのであればメルマガよりもLINEの方が圧倒的に分があります。
関係性作りだけではなく「その日どうなのか」という瞬発性が求められることも多い、飲食店など店舗系ビジネスの主な顧客管理ツールがLINEではなくメルマガなのはどうなのか、みたいな話ですね。
コロナ禍で緊急事態宣言が出た際などに、お客さんに対して店舗の取り組みに関する情報をいち早く出せて、しかも精読率が高いのはメルマガよりもLINEなのは明らかじゃないですか。
一方で、テキストコンテンツの精読率やコンテンツの保存性に関してはメルマガの方が有利だったりするわけです。
何度も読んでもらって実践してもらうようなノウハウ系の発信をする場合、チャット形式のLINEよりもノート形式のメルマガの方が視認性や過去配信のチェックはしやすいですからね。
まぁLINEでも、ブログでバックナンバー管理をして読みやすくするなど、工夫次第でデメリットは解消できますが。
ということで、何を使うのかよりもまず「何をしたいのか」を考えてみてください。
その上でそれぞれのメリット、デメリットを理解し、適切なツールを選んでいただければ(場合によっては両方やる必要性も)。
ということで、今回はスクリーニング、マネジメント、安全性という3つの視点でメリットとデメリットをお伝えしようと思うんですが、読み終わる頃にはスクリーニングがどれだけ重要かわかっていただけるかなと。
①スクリーニングに関して
権威や専門性、コンテンツ力によってスクリーニングをしていきたいのであればメルマガ、パーソナルやコミュニケーション能力によってスクリーニングしていきたいのであればLINEです。
これは完全にツールの特性ですね。
ちなみにスクリーニングというのはお客さんやリストの選別のことでで、不特定多数ではなくお付き合いしたいお客さんを選んで“深くて狭いビジネス”をする上ではマストです。
メルマガは長文のテキストでも何なく読んでもらえるので、配信自体が権威性の向上や専門性のアピールにつながります。
テキストコンテンツをそのまま載せることができるので、情報が必要な人と必要ではない人、内容が理解できる人とできない人という感じでかなりシンプルにスクリーニングすることができるんですね。
一方、LINEはというと、普段から長文でやりとりをする人はほとんどいないので、テキストコンテンツをガンガン配信することには向いていません。
つまり、定期的にテキスト配信するだけで権威性や専門性をシンプルに伝えるということは難しいわけです。
LINEでそれなりのコンテンツを提供しようと思うとどうしても音声や動画での配信はマストになるので、そうなってくると重要なのはパーソナルやコミュケーションになるんですね。
音声配信の声や動画配信の表情、仕草には、イヤでも人間味というのは滲み出てくるからです。
また、LINEではチャットが肝になります。
チャットに返信してもらって初めてメルマガのリストと同じ状況になる(相手が誰かがわかる)ので、マメにコミュニケーションを取り、タグ付けをしてスクリーニング(リストの切り分け)していくことが重要になります。
メルマガもLINEも返信自体は自動返信でもできますが、それではスクリーニングの精度は明らかに低くなるので。
②マネジメントに関して
配信管理やリスト管理に関しての難易度や労力に関しては、メルマガもLINEもさほど変わりません(ぶっちゃけ慣れです)が、多くのリストを管理する場合、LINEの方が割高になります。
また、Lステップを使う場合は別途費用もかかるので、スタンダードプランだと月額2万円くらいになりますかね。
さらに言うと、LINEはメッセージ配信数によって価格が決まるので、スクリーニングをせずに登録者がどんどん溜まっていくと配信料はどんどんふくらんでいくことになります。
なので、ムダな配信でムダなコストがかからないようにという視点でもスクリーニング(登録解除する、登録解除してもらう)は定期的にした方が良いんですね。
メルマガに関してはどのメルマガスタンドを使うかによりますが、今では基本的な機能にそこまで差はないので、到達率と価格のバランスで選べば良いかなと。
僕はずっとアスメルを使っていますが、今のところは機能も到達率も問題ありません。
アスメルが一番良いというよりか、定期的にスクリーニングをすることによって開封率は60〜80%くらいは保てているので、他を使う理由が無いという感じですね。
③アカウント停止のリスク
意外と知られていないのがLINEの安全性(垢BANリスク)について。
例えば、LINEでは「アフィリエイトは禁止です」とは書かれていませんが、遠回しにアフィリエイト(他者の商品やサービスを紹介する行為)は禁止だと書かれています。
当社の事前の承諾なくLINE公式アカウントを第三者のための広告媒体として使用する行為(第三者の商品、サービスについてLINE公式アカウントを利用して宣伝することを含みますが、これに限りません。)
ガイドラインの「運用上の注意事項(商用利用の場合)」を見る限りいけそうな気もしますが、上記の表記がある以上危険ですね。
また、LINE公式アカウントガイドラインには「ご利用いただけない業種・業態、商品・サービス」という項目があります。
要するに「ヤベービジネスしてるヤツは垢BANするからな」ということですね。
不誠実なビジネスをしたりスクリーニングを怠ったりしていると、運営側からの洗礼だけではなく登録者からもブロックや通報されので、さらに垢BANリスクは高まるでしょう。
という感じで、LINEはメリットは大きいですが、あくまで他者プラットフォームに思いっきり依存するので、垢BANのリスクはメルマガの比じゃありません。
意図的に規約やモラルに反することは論外ですが「知らなかった」でも許されないのです。
全ては運営次第、常に心臓を握られているということは理解してリスクヘッジはしておいた方が良いですね。
多くの人は「みんなやっているから」とか「今は大丈夫」といった安易な考え方でリスクヘッジをしていませんが、過去のプラットフォーム(アメブロ、note、その他SNSなど)の垢BAN祭りを見る限り、プラットフォームが一定上荒れてきたら「一斉粛清の夜」は必ず訪れます。
僕が完全にメルマガをやめずに、ステップ配信はメルマガ、メイン配信はLINEにというふうに分けたりしている理由はここにあるんですね。
もちろん、メルマガにも通報システムがあったり迷惑メール認定されて到達率が落ちる等のリスクはありますし、大量に開封されない状態が続くとブラウザに目をつけられたりします。
なので、メルマガにおいても初期の段階、そして定期的にスクリーニングすることが必要です。
いかがでしたでしょうか。
機能面や特性、マネジメントについての情報はよく見かけますが、今回のようなスクリーニングや安全性についての情報はあまり無いかなと思います。
だからこそこういった別の視点を持って事前に対策をしておくことで、あとから困ることが無くなります。
もう少し細かい特性の話や、どのようにスクリーニングしているかに関してはLINEでガンガン解説しているので、興味がある人はそちらも見ていただければ。
こちらの記事では、リストマーケティングについて僕が実践している7つのオキテについて詳しく書いているのでぜひ。